ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

転生したら剣でした 総評

前回の記事はこちら↓↓↓

 

 

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。

 

 

 

 

 はじめましての方は、はじめまして。

 

 

 

 

 現役大学生のゼクショーです。

 

 

 

 

 2022年秋アニメも続々と最終回を迎えていますね。いくつか観てきましたが、今回は恐らく今期で最も早く最終回を迎えたであろう作品を語っていこうと思います。

 

 

 

 

 第2期の制作が決定した、『転生したら剣でした』になります。

 

 

 

 

タイトルロゴとキービジュアル ※「dアニメストア」配信ページより引用※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~作品概要~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2015年からWeb小説投稿サイト『小説家になろう』に連載され、書籍化も果たしている異世界ファンタジーライトノベル。アニメーション制作は『魔女の旅々』や『はるかなレシーブ』等を担当するC2C

 

 

 

 

 

 タイトル通り、交通事故に遭った元人間の男が転生して猫耳少女に引き抜いてもらい冒険を繰り広げていく__________といった内容です。

 

 

 

 

 先に結論から申し上げましょうか。ABEMAで見逃し期間含めて地上波より1週間先行・独占無料配信されてるけど(地上波における最新話放映時に有料になる面倒なシステム)、先走って観る価値ない位つまんないっすよ。

 最近この手のラノベは古い作品の事なんかお構いなしに兎に角売り出す事に必死やから、多分そう遠くならんうちに第2期やるんだろうけど。わざわざそこについてく為に観返す価値も同様にないと思います。

 

 

 

 

 まぁ今期の中でも比較的人気の高い原作って事でファンの方には申し訳ないが、思い入れもそんなある訳じゃないんで淡々と語らせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも、主人公の剣が猫耳少女に引き抜かれる前の段階からきつ過ぎんだよ。

 

 

 

 

 主人公は正真正銘、無機質な剣になったと。しかしながら記憶を持っていて、しっかり目があって対象物を視認できる。剣を引き抜いた彼女も勿論そう。そういう限定的な設定があって、そこに絞った話を進めて面白みを足していって勝負すれば良い。

 

 

 

 

 猫耳少女に拾われた主人公を動かすというよりは、彼女が徐々に強くなっていく所を主人公が見守っていく話にした方が絶対に面白くなるに違いない訳ですよ。そのはずなのに、何故あんなに剣に何でもさせようとすんのか意味分からない。

 

 

 

 

 石板にぶっ刺さった状態で転生完了する。

 Aパート序盤の誰が引き抜いてくれるかな~~~ってずっと待ってるシチュエーションはおもろいし、Bパートの中盤位までそのまま続けて欲しかった。それなのに、それなのに!!

 自力で空飛べるようになったり、任意に魔法まで使えるようになったり。言葉も念話で簡単に通じるようになったり。モンスター倒して経験値得るのも自分の身1つで出来るようになってたり。

 

 

 

 

 スキルを習得したら、『転生したらスライムだった件』の大賢者でもおるんかってレベルで怒涛の解説口調でステータス紹介と。レベルアップも流れ作業みたいに進むし、ステータスの効果に関心する主人公もオタク口調やし。くっどいくっどいくっどい。

 こいつ、猫耳少女と出会う前のたった数十分で鬼強くなってるんすよ。原作の尺通りだとしても早すぎんだよ。少しは苦しめよ。

 

 

 

 

 それに何回見せんねんこのテンプレ展開。何の苦労も描かずに強くなる。まぁ、あれか。これを人間ではなく無機質な武器でやってまっせってアピールポイント付けて、適当に読者吊って売り出したいって訳か。

 この地点で昨今の異世界転生系ブームに乗っかっただけの作品だって分かります。猫耳少女に魔物斬ってもらって、そこで初めて強くなった方がまだマシやわ。

 

 

 

 

 フランだっけ?あの猫耳少女が奴隷商人から逃げるって時に、偶然そばを通りかかった彼女が剣を手に取る時に、思い切り「俺を使え!」って念話で話しかけてるんすよ。心の中で呟いてるとかじゃなくて、マジで話しかけてるんすよ。傍観者ポジションで固定させる気ないんじゃん。

 

 

 

 

 どうしても意思を持たせたいなら、フランが一歩踏み出せるような行動をとらせなきゃ。その奴隷商人はフランを散々なまでに虐待してた訳。主人公にとってそんな彼女は、長い長い時を経て自分を引き抜いてくれた恩人でしょうが。そのフランを虐待してた奴を許せない気持ちはあっただろうに、何を間違えたか斬らないのはいかがなものか。これ以外にも変な所はあるけど、1話の地点でガバガバです。

 

 

 

 

 フランが敵との戦いで両腕落ちたら、"接着"っつって腕を即座に直しちまうと。実に都合良いし、結構グロい魅せ方で驚いた矢先にガン萎え不回避ですわ。

 

 

 

 

 戦闘以外だと腕まで生やして手料理を見舞う始末。だ~~~か~~~ら~~~、たかが剣にそこまで器用な設定つけ加えなくてええんやって。

 ここもまた別に魔力使わんでも出来るやろってレベルで流れ作業でやるし。カレーを秒速で作って、デミグラスソース付ハンバーグを大量生産する所ももうちょい工程組もうや.......って感じだし。.........ってか、料理ぐらい人の身であるフランにやらせろやと。

 

 

 

 

 フランフランで、可愛くなかったらただの脳筋キャラでしかない。

 ゴブリン大量発生事件の時に、周りのパーティー気にせず丸腰で飛び込む。周りと連携するとか、師匠の魔法で洞窟焼き払ったら乗り込むとかもっと段階踏む方法色々あったやろ。

 自分の身を守るどころかもっと上の次元まで強くなる『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』のメイプルちゃんですら、もっと他人を頼るで。可愛いけど。

 

 

 

 

 可愛いキャラデザに乗っかる加隈亜衣さんの激萌えアフレコと、然るべき状況で然るべきカッコ良いアクション描けるC2Cクオリティがなければ、もはや見どころがないと思います。

 

 

 

 

 こんな作品の為にアニメ制作陣が全力尽くすのが只々勿体ないレベル。第1話に出てきたレベル5位のモンスターが人を捕食する描写は残虐ですが、その時の涎の部分まできちんと描いてくれてるし。ゴブリンを掻っ切っていくアクションだったり、内容に目を瞑れば本当にクオリティが高いし、こんなアニメーションされなきゃ全話完走できてない。

 

 

 

 

 話のオチの付け方もさぁ......結局風呂敷大きくしちゃってな~~んか締まんないんですよねぇ........ラスボスもトンデモ魔法とトンデモ剣戟、隙あらば俺TUEEEの主人公補正かけて倒して、俺たちの戦いはここからだEND。またまた露骨の"続きは原作で"アピール。2期決まったからええってもんでもねぇけど、マジで勘弁してくれよ。

 

 

 

 

 面白みが全く出せてない癖に売れ込みに必死なアニメって、娯楽じゃなくてただのコマーシャルでしかないから。それを30分も見せられちゃあただの地獄でしかない。

 

 

 

 あと音楽の件についても言いたい。

 小学生の時、そのパンクとハードロックの融合と特徴的なエフェクター音に惹かれた。タイアップは勿論、同人ゲームのアレンジ曲まで聴いてた位好きだった「岸田教団&THE明星ロケッツ」。そんな彼らが手掛けたOP曲が微妙。これ好みの問題だろうけど、全く良いと思わん。

 

 

 

 

 C2C含めて、角川の汚い広告戦略にこき使われてると思うと悲しいですね。大量にメディア化して多くの弾当たればなんか1個でもヒットして大儲けできるやろって魂胆が見える。

 Spotify使ってほぼ全曲聴いとるけど、角川系列でタイアップした曲はほぼ外してると思います。曲単体はカッコ良くても。『ストライク・ザ・ブラッド』も『天鏡のアルデラミン』も好きだけど、作品に合ってるかと言われると............

 

 

 

 

 あのサウンドichigoさんの力強いボーカルは『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』とか『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』みたいに、一種のホラー的な人生のどん底から必死にもがいて這い上がっていく作品で決まると思うんすよ。この作品もフランが虐待から解放されるところから始まるけども、全体的に通して観ると凄くポップなんで違和感なんですよね。まぁ、いっか。

 

 

 

 

 来季はそんな『小説家になろう』発の作品が17作品だそうで唖然としてます。僕、本気で冬眠しても良いすか。まあでも一応『ヴィンランド・サガ』の2期あるから、それだけでも観とくか.............。

 

 

 

 

 ほぼほぼ酷評しましたが、普段のレビューは褒める所は褒めまくっていくスタンスでございます。最後まで読んで頂きありがとうございました。