ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

範馬刃牙 シリーズ初見もご安心!Netflix加入必至の壮大な巨編の第3部! "最強" を追い求める漢たちの、至高のぶん殴り合いッッッ

前回の記事はこちら ↓ ↓ ↓

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。はじめましての方は、はじめまして。

 

 

 

 現役大学生でアニメブロガーをしている、ゼクショーと申します。

 

 

 

 さて今回は、2022年冬アニメとしてテレビ放送され、そのスケジュールに合わせて僕がNetflixで観させて頂いた、あのアニメをご紹介させて頂きます。

 

 

 

 制作会社「トムスエンタテインメント」が贈る、「範馬刃牙」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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タイトルロゴとキービジュアル ※アニメ版公式サイトより、引用※



 

 

 

 

 

 

 

 

 原作は1991年から「週刊少年チャンピオン」にて連載されていた「グラップラー刃牙」から地続きとなっている続編の1つ。第2部にあたる「バキ」に続く、第3部の「範馬刃牙」になります。

 

 

 

 

 原作はかなり長めなようで、今回アニメ化されたのはその序盤にあたります。第3部という位置づけですが、初見の方はこの話から見て頂いても全然構わないと断言します。

 というか、まだ観ていない方はNetflixに今すぐ加入して、この作品だけでも良いから刃牙の空気感を味わってくれと、声を大にして言いたい!!!

 

 

 

 

 そんな思いも込めて、レビューさせて頂きます。

 このレビューを読まず、または読んだうえでも、刃牙Netflixいけ好かないという理由で、あなたの娯楽人生の1ページに刻みたくないというのであれば、私は一向に構わん。

 このレビューを聞いて、Netflixに加入して観ようと思ったあなたを、刃牙は拒みませんし、決して後悔させません。全てが第1話で、全てが最終回。驚きと衝撃を常に与え続けてくれることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~概要~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第1部では、地下闘技場でのトーナメントの優勝を経て、強者としての存在感を増し始めた高校生、範馬刃牙

 第2部ではヒロインの梢江との恋愛、脱走した死刑囚たちとのバトル、中国での格闘技大会を経て、より戦闘に飢えるようになる。

 「地上最強の生物」と呼ばれ、どんなに強い肉食動物も、どんな病源菌も、どんな兵器でも相手にならない強固な肉体を持つ父親の範馬勇次郎に対して、第2部のラストで喧嘩を吹っ掛けます。

 第3部にあたる「範馬刃牙」は、そんな彼が、その壮大ともいえる親子喧嘩の足掛かりとして、これまで以上の様々な敵に決闘を吹っ掛けにいくというお話です。

 囚人という立場でありながら、刑務所所内を自由に出入りできる権力を持ち、勇次郎が一目置く強さを持つビスケット・オリバと闘う為に、刃牙アメリカの大統領を拉致して刑務所ブラックペンタゴンに乗り込むことになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~本題~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①本当の意味での、 "強者"  とは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 多くのバトルアクション系、バトルロワイヤル・トーナメント要素の強いスポーツ系でもそうかな?

 

 

 

 アニオタ人生約5年、新旧含めて200本以上のアニメは観てきたつもりですが、そんな僕でも、この手の作品において、明確な答えを出せていないテーマがあって。

 

 

 

 最強ってそもそもなんだろう?

 

 

 

 本当の強者って、どういう人なのだろう?

 

 

 

 200作品以上観てきたうえでこの作品を観て、ようやくその答えを見つけた気がする。

 

 

 

 その答えにあたる描写は何点かあるんですが、それを裏付ける決定的な根拠になった展開を、例として挙げます。

 

 

 

 刃牙以外にも様々な強者が揃った刑務所、ブラックペンタゴン。その囚人の長とも言えるオリバに次ぐ立ち位置にいる純・ゲバルという男がいます。

 

 

 

 彼は元々海賊をしていた。仲間を集め、故郷でもあるアメリカに支配されていたとある島国のゲリラ軍を率いて、当時のアメリカ大統領を武力で脅迫して独立を承認させたような強者です。そのエピソードも面白いんですが、ゲバルがメインで描かれるシーンの中でも印象深かったのは、こんなシーン。

 

 

 

 出所を目前に控えたプロボクサーの囚人、アイアン・マイケル。彼に迫ってくる三つ子の前にゲバルが突然現れるシーンです。

 あなたは、彼が、これからどうやって登場すると思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんと、前転のでんぐり返しをしながら、彼らの前に現れるんですよね。挨拶代わりに方でも足でも揺らして、いきなり3つ子に殴りかかっていくと思いきや、2人の前をそのでんぐり返しで一旦少し通り過ぎて、起き上がった後に「風が強いな」と言う。

 

 

 

 意味分かんないし、馬鹿げているとしか思えない。

 でも、このゲバルの描写って全く自分を気取ってるように感じない。決してイキってない堂々とした感じが、海賊として幾多の戦場を切り抜けた強者感をダイレクトに表現しているし、同じ雄として、めちゃくちゃカッコ良く感じるんですよね。

 

 

 

 不良系。他のアクション系、スポーツ系アニメとかもそうか?

 そんなに詳しいわけじゃないけど、戦う才能があって強いと言われるキャラクターって、自分のカッコ良さを相手に見せたくて変に威張ったりするところだったり、あとは相手から売られた喧嘩を全力で買いに行くところだったり。

 

 

 

 そういうことをする人物って、意外に多い気がするんです。

 

 

 

 「東京リベンジャーズ」。愛美愛生にパーちんがひどい目にあわされて怒り、すぐさま仕返しに行くべく東京卍會を束ね、応戦するマイキー。人があまり寄ってこなそうな場所で相手と殴り合う。この手の作品の泥臭さが出ていて良いんだけども、思い切り喧嘩の吹っ掛け合いだし、野蛮でしかないですよね。

 

 

 

 「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。敵のスタンドに攻撃されてピンチになると、オラオラオラァと叫びながら、自分のスタンドで敵を成敗する空条承太郎。相手が誰であろうと、髪の毛のことをいじられると周りが見えなくなるほどぶち切れて、そいつが気絶するまで殴り続ける東方仗助

 その時のアクションとかも、ド派手さはあるけど、輩感は拭えないものだ。

 

 

 

 このゲバルの描写というのは、そんな彼らから溢れんばかりの強者の風格の、遥か上を行っている。

 自分、そして相手の才能にある程度慢心しているからこそ出てくる心の余裕さではなく、どんな戦いであろうとその状況を苦にせず、何も恐れずに堂々としている心の余裕を作れる人こそ、本当の強者なのだと。

 この板垣先生のメッセージ性は、どの年齢でも、どんな職種でも通ずるものがあるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②これぞ板垣節!常軌を逸した衝撃展開の波状攻撃

 

 

 

 

 

 

 

 

 板垣先生は非常に知識が豊富で、想像力豊かなお方だ。

 特にイラストと同じくらい、格闘技へのこだわりは凄まじく、少年時代から様々な格闘技を習われ、アマチュアボクシングで大会に出たこともあるそうな。それが彼特有の突飛かつ柔軟なアイデア力が、この「範馬刃牙」以前で行われた様々な展開にも生かされてきた。その表現があまりにも突飛で馬鹿馬鹿しいものだから、そこに意図しない形で笑いが生まれていることが多い。

 

 

 

 Netflixの公式チャンネルに上がっている、刃牙シリーズの切り抜き動画をいくつか例に挙げていきます。多分シリーズ初見となる方も、僕の説明含めて、これから載せていく映像を見て頂くだけでも面白さは伝わると思うので。

 

 

 

 まずは、これ。

 

 

 

www.youtube.com

 

 

 

 タイトル通り、オリバがタキシードを豪快に脱ぐ場面。オリバ以外の人物について掘り下げると大きなネタバレになるので、そこんとこは控えます。

 マッスルな男が、その自慢の筋肉を膨張させて服を破り捨てるというのは、アニメ特有のよくある演出。これをやっている普通のアニメであれば、破れた服はひらひらと風に飛ばされていくか、風が弱い場合は床に落ちるものでしょう。しかし、この作品は違う。

 

 

 

 なんとオリバが豪快に脱いだタキシードは、風の力を無視して、原型を留めたまま宙に浮いているではないか。

 

 

 

 全く意味が分かりません。

 これはある戦いのほんの一部分でしかないんだけど、これだけでも本当に馬鹿馬鹿しくて笑えるんですよね。これ1回に留まらず、このあとも斜め上を行く展開が連鎖的に何回も続くのが最高で。勿論、振りの展開と決めの展開のメリハリはついてるが、そのインターバルは比較的短い。

 

 

 

 また、ただの意味不明な出来事では終わらせない、視聴者を不思議と納得させてしまう理由がある、こんな面白い舞台設定もあります。こちら。

 

 

 

www.youtube.com

 

 

 

 こちらもタイトル通り、 「範馬刃牙」の世界で、カーナビが80m以上ズレてしまう原因は何なのかということですね。

 

 

 

 ゲバル、オリバ、そして勇次郎。この3人は要注意人物として、人工衛星で監視されている。彼らが徒歩以上のスピードを出すと、カーナビが大きくズレてしまうんだということ。

 

 

 

 

 そんな装備で大丈夫か?...................................大丈夫だ、問題ない。

 着飾ったファッションで、時には重厚な装備をつけて戦う時代ではもうない。

 そう、素手の時代だ。素手はどんなセキュリティシステムにも引っ掛からない。

 フィクションだってわかってるんだけど、ここまでユニークな理由付けを考えられるセンスを発揮されてしまうと、身体能力の高い彼らならば、それすらもバグらせてしまうんじゃないかって我々視聴者は錯覚してしまうんですよね。これが最高に面白かった。

 

 

 

 繰り返しになるが、この他にも、長い振りの展開が来て、視聴者の感情の中で中だるみが生じてしまうことに抗うかの如く、常に衝撃と刺激を与え続ける展開の仕掛けがいくつも用意されているので、全く飽きを感じさせないんですよね。

 ピークなんてもんはありません。控えめに言って最高。

 

 

 

 

 

 

 

 

刃牙のキャラクター性

 

 

 

 

 

 

 主人公の刃牙のキャラクターも良いですね。これは僕のように第2部「バキ」から観られている方、もっと遡れば物語の原点「グラップラー刃牙」の時から観られている方ならば、その成長を実感することでしょう。

 

 

 

 概要でもお伝えしました通り、刃牙は勇次郎を越える為に、強くなることだけを考えている。

 とにかく強さに飢えていて、頭がおかしくなっている。これまでは、強さを求める欲望は少なからずあるものの、余計な喧嘩はあまり買わないスタンスをとっていた。

 

 

 

 そんな彼がこの作品では、いたる所に対して喧嘩を吹っかけていく。対象は人以外にも作ってしまう。

 

 

 

 そいつはなんと、昆虫のカマキリ。自宅の地下室で飼っているそいつを想像上で巨大化させて、シャドーボクシングを始めるという突飛な行動に出る。驚きなのが、これがアニメサイズだと1話でしかない。

 

 

 

 まるで人型化したゴキブリと闘う、あの「テラフォーマーズ」のトンデモ設定ですら小さなものでしかないと言わんばかりに。

 

 

 

 そんな想像上の代物でさえも、飽きてきた。このままじゃあいつを倒せない。

 だから、手段はもう選ばない。大統領を拉致してアメリカに喧嘩を売ることも、何も恐れることはない。

 

 

 

 刑務所内に入れられたとき、オリバに挨拶することになるのだが、そんな彼にいきなり殴りかかったり。

 たまたま同室となった、ゲバルの強さを耳にしたときに、開口一番、俺と闘わせてくれと彼に土下座をしたり。警官相手に身体的弱点をディスったり。

 

 

 

 

 地下闘技場でもチャンピオンとして君臨していて、すでに十分ともいえる程、強者である刃牙。この作品において、「思春期」という言葉を使うのは語弊があるかもしれないが、そんな彼がまだ若々しく、そして青臭くある所が非常に良いですね。

 

 

 

 

 そのスタンスを崩さず、終始堂々としているからこそ、すごくカッコいい。

 格闘家って、こうあるべきなんだなって。総合格闘技とかでサポーターを煽りながら入場してくる選手たちの何倍も、勝負に対するストイックさが伝わってくるし、イタさのない男臭さを感じました。

 

 

 

 

 

 

 

参考にさせて頂いた記事

 

 

 

ja.wikipedia.org

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

 

 

 

 

 いかがでしたでしょうか。

 

 

 

 このレビューを聞いて少しでも興味を持ってくれて、まだ刃牙シリーズを観ていない方は、Netflixに今すぐ加入してぜひ観て下さいね。独占配信されているので。

 

 

 

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 次回更新日は今週と同じ、金曜日20:30です。

 

 それではまた、次回の記事でお会いしましょう。