ゼクショーのアニメブログ

主に30分枠アニメのレビューをしていきます。毎週金曜日の20:30更新(諸事情による休載あり)

キルラキル 愉快爽快、そして豪快ッ!!!!80年代全盛期風の"激情版"クオリティに酔いしれろ。

前回の記事はこちら↓↓↓

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。

 

 

 

 

 現役大学生のゼクショーです。

 

 

 

 

 夏の台風や秋雨前線が過ぎ去り、そして今週からまた大学生活が始まりました。気温は依然として高いですが、それでも日の入りの時間が徐々に早くなっていて、秋の到来を微かに感じます。

 

 

 

 

 そんな今週ですが、火曜日にNetflix独占配信のアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』がオンエアされました。

 

 

 

 


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 PVからえげつないクオリティを見せていて願わくばTV放送でも観たい所ですが、このタイミングで今回はその制作会社TRIGGERの元請1作目をレビューします。

 

 

 

 

 2013年放送、『キルラキル』です。

 

 

 

 

タイトルロゴとキービジュアル ※「dアニメストア」配信ページより、引用※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~作品概要~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オリジナルアニメになります。簡単なあらすじをお話ししますと.......

 

 

 

 

 自分の父親を殺された女子高生纏流子は、彼の殺害現場に残されていた巨大なハサミの一片である片太刀バサミの謎を追うべく本能字学園に転校した。そこでは、生命戦維と呼ばれる特殊な繊維を用いて作られた制服極制服を操る生徒会によって武力と恐怖で支配されていた。三つの階級がつけられたそれを生徒たちの能力に応じて支給する。片太刀バサミの謎を知ってると踏んだ流子は、彼らを支配する生徒会長の鬼龍院皐月に戦いを挑むも敗れた。

 その後紆余曲折あって自宅に眠る謎のセーラー服の鮮血を着た流子は、本格的に学園メンバーに宣戦布告をしてこの世界の陰謀に立ち向かっていくことになる。

 

 

 

 

 まぁ、ざっとこんな感じ。

 この作品は僕が今まで観てきたアニメの中でも五本指に入るくらい好きな作品です。ついでに言うならTRIGGERは日本の制作会社の中で1番好きです。ジブリとか京アニ作品を観るよりも、TRIGGER作品を観て死にたいと思えるほどに。

 

 

 

 

 所謂「考えるな、感じろ。」系作品。演出面もさることながらストーリーは本当に胸アツ展開のオンパレードで最高過ぎる。本気で好きなので語りたいことが本当に一杯あるのですが、極力ネタバレなしでこの作品......そしてTRIGGERの素晴らしさについて存分に語っていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①手描きの重要性を強く訴えた圧倒的な熱量

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずTRIGGERの前身というのは、80年代から90年代にかけて多くのヒット作品を手掛けてきたガイナックス。当時はデジタル化が進む昨今よりも手描き重視のセルアニメーション手法が多用され、ゴールデン帯での放送が優遇されていたアニメ全盛期と言われる時代。ガイナで有名なのは『ふしぎな海のナディア』、『新世紀エヴァンゲリオン』。

 その後多くのスタッフが独立しますが、エヴァを手掛けた庵野秀明氏らが独立して作られたスタジオカラーとは別に、『天元突破グレンラガン』のスタッフが独立して設立されたのがこのTRIGGERに当たりますね。

 

 

 

 

 アクションアニメだから当然ですが、キャラがとにかく動きまくります。勿論今のアニメらしく所々上手くCGを組み合わせてる所もありますが、何よりも観て体感して頂きたいのは手描きでキャラや背景を描いて描いて隅々まで描き詰めていく熱量ですよね。

 

 

 

 

 まあ僕のようなZ世代のアニオタ共は、シャープでムラの少ない作画を多く観てきてるはず。だからこそこの作品を観ると尚更その温かみが伝わってくる。ムラが多いのが逆に味があって凄く良いんだよね!80年代のアニメを知るベテランアニメ勢の方々は特に、鳥肌モノじゃないですか?

 そんな文句を考える暇も必要ないほど、派手な要素を足していったその至極の映像表現はプロレスの如く視聴者の感性を殴り込んでくる。

 スピード感をつける為に絵が若干緩くなったりする所もあるが、それも計算内。衰えを見せることなど一切ないッッッッッ!1話からそれがありますから、全2クール26話なんかちょちょいのちょいで完走できると思います。

 

 

 

 

 その熱意は半端なものではない。最終話は前話の次回予告PVが放送された地点ではまだ出来上がってなくて、放送日当日の朝に納期分が届けられたと言う逸話を残したくらいですから。えげつない労力と熱量の結晶が詰まってるのがひしひしと伝わってくるゥゥッッッッ!!!!

 

 

 

 

 フォントもかなり独特。ラグランパンチって言うらしいですが、極太で文字の潰れもないフォントを画面上に大きく突き出した演出が多用されている。これもすっげえインパクトあるんですよね。

 例えば、鮮血を着た流子が作中の敵を倒す時に、必殺技の台詞と共に出てくる『戦維喪失』の文字。敵が彼女に極制服の生命戦維を切られたことや、それで成すすべなくなった心境をかけたパワーワードでもあるけど凄く印象的です。

 

 

 

 

 また、これをふんだんに使いまくった第2クールOP映像も最高。第1クールの『シリウス』が起用されたOPも最高なのですが、映像としてはこっちが好き。

 スタッフロールの名前までこのフォントで埋め尽くされていて、もうセンスの塊過ぎてヤバいです。ここまで文字に起こしながら色々思い出してるけど、すでに語彙力なくなってきてる。その余りある程のパワーに感動し過ぎて。言葉にするよりも先に、声にならない程に熱い少年の心が沸騰し過ぎて今から空も飛べるんとちゃうか。

 

 

 

 

 マジで劇場版......いや温かくて爽快な雰囲気に魂震える程の"激情版"レベルなので、ぜひ多くの方に観て頂きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②勢いとノリの良い超個性的な世界観

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 手描きの熱量が勝ってるかと言えばそうでもなく、ストーリーも世界観も非常に魅力にあふれまくってて、迫力あるアクションを観たいというワクワク感と共に興奮する気持ちが止まらない、止まらない。もう抑えられないッッ!!!!

 

 

 

 

 まず冒頭でも述べた極制服の設定。戦隊モノのヒーローやアメコミ映画のヒーローが、怪人に縦横無尽に立ち向かっていくような熱さを感じられます。極制服が身分となって家族が住む家のレベルも決まるっていう設定も面白いです。

 

 

 

 

 雑踏とした昭和風の街で繰り広げられる破天荒なキャラクターの描写は厚みがありますし、アニメらしいぶっ飛び方があって大変宜しい。キャラクターの感情が爆発しまくった物語は天井知らずで、キャラ同士の友情の深まり方には心が滾るものがある。

 

 

 

 

 鬼龍院皐月を守る生徒会四天王も、流子がお世話になる事になる満艦飾一家も、1話限りで退場する事になるポっと出の敵キャラすら皆が個性的。流子や視聴者の目の前で荒唐無稽でやりたい放題やってくれます。肝心の流子も男勝りで義理人情に厚くてめちゃくちゃカッコ良いです。大好きな主人公の一人です。

 

 

 

 

 その荒唐無稽っぷりの真骨頂となるのは、主に流子の戦闘中に度々出てくる満艦飾マコのド天然な行動。シリアスパートでも彼女のトリッキーな行動がユーモアな展開を呼ぶことも。

 ハレルヤの曲が流れたら最後、彼女のキラーワードが炸裂。この作品らしい勢いとノリの良さで時にド天然な、特にえげつないメッセージを訴えるシーンは必見です。

 

 

 

 

 グレンラガンの時もそうだったけど、普通のアニメなら引き伸ばしてしまいそうな展開もスピーディーに終わる。朽木ルキアを助けるまでに4クール以上使った『BLEACH』も、サンジが麦わらの一味に加わるまでに長時間費やした『ONE PIECE』も驚愕の速さ。

 総集編はたったの1分。丸々24分間を振り返りに使うアニメが多い中で、いかにシンプルイスザベストを貫けているかが明白。

 

 

 

 

 最終回めいた大きな山場が大体3の倍数の話数に挿し込まれる、まさに「3話に1度最終回がある」と評されるだけの事のあるブチ上がり具合。

 普通のアニメの振りが10~60%で、決めの展開が70~100%とするなら、この作品は振りの展開であっても90%以上を保ち、決めの回には通常120%以上になってて、最終話になる頃には180%くらいにはなってるんじゃないすか。

 

 

 

 

 ただ激アツでド派手な展開だけがこの作品の魅力ではありません。静かな空気感で面白くするのも巧みで、物語全体の緩急の付け方もセンスありまくりです。

 

 

 

 

 僕がお気に入りなのは何話か忘れましたけど、早朝から絶対に遅刻してはいけない習慣みたいなものが描かれるエピソード。

 極制服のレベルごとに生徒の進むべき通学路が決まっていて、各地にひと癖あるトラップが張り巡らされてる設定もアニメーション含めて面白いんですけど、印象的なのはラストシーン。

 流子とマコが共に困難を乗り越え、ホームルーム開始直前に教室突き破って颯爽と登場。いきなり出てきて皆びっくりしてっから、一瞬空気が凍りつく訳ですよ。そんなことお構いなしに先生の点呼は続いて、流子が名前を呼ばれると「......あ、は~い」って軽く返事する所。.......最高。敢えてこういうぶっ飛んだ展開で生徒同士で小競り合いを起こすんじゃなくて、それすら透かしたような展開を次に用意する所がなんてカッコ良いんだと。そのままEDに入っていく流れが美しすぎるんですよね。

 

 

 

 

 他にもこういう透かしたようなカッコ良い展開がありますので、そこも楽しんで頂きたいと思います。