ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

鬼滅の刃 遊郭編 見事に心を燃やし尽くした煉獄さん、ド派手に行き過ぎた宇随さん。

前回の記事はこちら ↓ ↓ ↓

 

 


 

 

 

 皆さん、こんばんは。ゼクショーです。

 

 

 はじめましての方は、はじめまして。あまり深い考察は出来ない、現役大学生レビュアーです。

 

 

 

 前回書いた「時光代理人 - LINK CLICK -」の記事が☆6の評価を頂きました。☆がつくこと自体久々の事だったので、嬉しいです。元々PV数はあまり多くない当ブログですが、このブログを始めて以来、かなり上位の方に来ております。

 

 

 

 副業として稼ごうと思って書いている訳じゃないんだから、5人くらいに読まれればそれで良いだろうというスタンスで、ここまでやってきました。割と敷居低めの期待値でやっていたので、想定以上に多くの方に読まれているようで、感謝してもしきれないです。

 

 

 

 

 さて、そろそろ本題に入らせて頂きますが、今回は去年の12月から今年にまたがる形で放送され、今週に入って最終回を迎えたあの人気アニメをレビューしようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 「鬼滅の刃 遊郭」について語らせて頂きます。

 

 

 

 

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タイトルロゴとキービジュアル ※「dアニメストア」より、引用※



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 概要は、もはや語る必要なんてないと思いますが、一応ざっと紹介しようと思います。

 

 

 

 原作は「週刊少年ジャンプ」にて連載された少年漫画。

 

 

 

 制作会社は「Fate/ Stay Night Unlimited Blade Works」などで高評価を得てきた「ufotable」です。

 

 

 

 鬼滅の刃は2019年から放送が開始され、翌年には「無限列車編」が映画化、そして去年の秋にテレビアニメとして再編集されました。作品の時系列的にも、発表順的にもその地続きとなる作品こそこの「遊郭」なのです。深夜帯のアニメ視聴率は1%くらいいけば高視聴率だと言われている中、この作品は6~8%台をキープし続け、驚異的な人気を誇っています。

 

 

 

 このデータから、毎週毎週視聴者の心を離さない、安定した面白さを持った素晴らしい作品だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。Twitterのタイムラインとかを見ても、トレンド入りは毎週射程圏内の盛り上がりっぷりで。そんな流れがある中で、こんなこと言っちゃうのは趣味じゃないし、申し訳ないんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 驚きも鳥肌も、全く感じませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新作アニメとして放送されている以上、その作品かただ話が面白いだとか、アフレコが良いだとか、映像が良いだけだとか、どこが一つだけが突出して「良いアニメだな~」って言うだけではダメだと思うんですよね。

 

 

 鬼滅の場合は、「作画良かった、神~~~!」「ヒノカミ神楽、カッコイイ~~~~」「沢城さんの演技良かった~~~」だとか、演出面だけをなんとなくで評価している、そういう意見ばっかり。そんな表面的な話だけで1つの作品を持ち上げても、数10年後もずっと語り継がれてますか?って話。

 

 

 

 大事なのは、アニメという他の媒体では出せないような色で、どれだけ視聴者に驚きと衝撃を与えられるかにかかっていることだと思うし、それこそが語り継がれるアニメだと思います。

 例えば「とらドラ!」だとか、「CLANNAD」だとか、「Fate」だとか。

 放送から十年以上経ってもなおコアな人気が残ってて、その面白さが我々オタク共の間で語り継がれているアニメって、それが出来ているし、作品としてのドでかいストロングポイントが必ず一個あるし、大きな価値が生まれるもんだと思うんですよね。その決め方も、人それぞれだとは思うんだけども。

 

 

 

 

 まあ、水を差すようで悪いけど、「遊郭」にはそれが出来てなかったと感じたね。「無限列車編」は興行収入400億円は伊達じゃないと言わんばかりに、えがつねえくらい良かったですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さ~て、こっから本格的に色々と気になったところを語っていきます。基本的に褒めるつもりないんで、宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0. あらすじ

 

 

 

 無限列車での任務を終えた炭治郎たちの次なる任務を描く遊郭編。鬼殺隊最高位≪柱≫の一人、音柱の宇随天元とともに炭治郎たちが向かうのは、鬼の棲む遊郭。新たな闘いが幕を開ける。

 

 

 

※アニメ版「鬼滅の刃 遊郭編」公式サイト INTRODUCTION部分より一部引用※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1. シナリオ面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①題材が作風と合っていない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鬼滅の刃無限列車編でも所々に入ってくる、キャラクターのオーバーリアクションが入ったギャグシーン。最近印象に残っている中で思い出されるのは、「無限列車編」での中盤辺りのところ。善逸が敵の鬼の能力にやられて夢落ちした際に、敵の刺客が夢の中に入ってきた時、禰豆子を襲いに来たと勘違いして、怒りの叫びを上げながらひたすらそいつを追いかけまわすというシーン。

 

 

 

 こういう場面は純粋無垢な少年の心がまだ多く残っている方だとか、小学生の子たちならばまだ笑えるかもしれないが、コミュ症であることだとか自分で不得意、未熟な部分があることによって色々なつらい経験をしてきて、精神的にもどこか捻くれた人間として育ってしまった人たちが見ても、ギャグセンスは全く感じないし、冷めるもんだと思うんですよね。

 

 

 

 狂気的な思い込みと、発音が似ている言葉の微妙な勘違いなど突き詰めたネタで笑わせる「かまいたち」だとか、シンプルな言葉や台詞でも会話のリズムに変化球をつけ、タイミングをずらすことによって笑わせる「ロングコートダディ」だとか、誰も思いつかないような脈絡や繊細さの欠片もない奇想天外な振りと展開でテンポ良く笑わせる「ランジャタイ」だとか、独自の色で勝負する芸人さんの中にも様々なコンビがいるように。

 

 

 

 

 どのワードを、どうつないでいけば、どう笑いの余波が響くのか。シンプルな台詞でも、どう間をとれば笑いをとれるのか、そこにどんな新しさがあるのか、悪いけど鬼滅の刃で入ってくるギャグっていうのは、大人にも笑わせるという意味では、そういう部分が足りていないと思ってますね。

 「無限列車編」はその夢落ちから解放された後の展開がとにかく最高だったんで、映画チケット買って観に行って、それ以上の高い御釣りが出てきたくらいの気持ちにはなりましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 繰り返しになりますが、この時から「鬼滅の刃」は大人に向けるというよりかは、子供をターゲットにしているんだな~という印象は受けました。

 

 

 

 

 

 ただ今回の遊郭編は「子供に向けて見せよう」という制作側の意図が悪い意味でもエスカレートしていたな~と思います。

 

 

 

 

 宇随さんの格好良いところを見せたかったんでしょう。制作発表直後に出た第1弾キービジュアルに炭治郎たちが描かれずに彼が描かれたわけですから、それが一番のミソなんだって、皆さんは認識されてるだろうけど。

 

 おいおい、それを見せる前に、世界観の作り込みがちょっとな~~~って感じでした。

 

 

 

 

 

 

 せっかく大正時代を扱っているのだからその時代背景が出てくる題材をやらなくてはと。

 そんな中、この作品は、少年に見せる為のジャンプ作品としては、あまりにもドきつい題材を持ってきている。遊女たちが集まる「遊郭」。土地的には、浅草にある𠮷原遊郭がもとになっていると思われるけども。豊臣秀吉が日本を天下統一した地点から原点となっているものは、すでに存在している。大正時代に群がった変態どもが訪れ、舞妓さんたちに下の世話を受けにいくっていうあれですわ。

 

 

 

 

 

 

 そんな題材を扱うということは?切っても切り離せないものがありますよね?男たちが大好きなあれですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう。H・ERO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは思い切り原作の問題だと思うんだけど、極端にエロを避けようとしている姿勢が見て取れますね。

 

 

 

 

 あらすじの方でも述べさせていただいた通り、炭治郎たちは宇随さんに連れられ、浅草の遊郭に入っていくわけですよ。ただ遊郭っていうのはそうやすやすと男が入っていける場所ではないから、女装して潜入することになる訳です。

 

 

 

 

 女装する前に遊郭に来てみて、伊之助は大きな鼻息をして、興奮した様子を見せる場面がある。

 

 

 

 

 良い女が沢山いるから、普通の男であればとにかくちっとばかし可愛え女の人を見つけようとはしゃごうとするものだ。

 こういう色恋沙汰を嫌う女性の方は愚かだと思われるかもしれないが、男っていうのは大抵、女の皆様以上に性欲が強くて、何かしらの方法で日常で見ているエロを一日中考えているような生き物です。

 

 

 

 

 僕とて例外ではない。

 FANZAみたいな有料サイトとかでAVを全く買ったことがないような人間だから性欲は比較的薄い方だと自己評価してるけども、最近は今期やっている「その着せ替え人形は恋をする」のアニメで使われている、芸術的エロ演出について日々、自分の頭ン中で考察を重ねている関係もあってか、一日一回はヒロインの喜多川海夢ちゃんの下着姿が頭によぎったりしてるくらい、エロを感じる瞬間っていうのはしばしばある。そんくらい、切っても切り離せないものなんです。

 

 

 

 

 

 伊之助、お前、意外に性欲強いんじゃね?

 ひょっとして~、こちら側の人間なんじゃねって思いかけたその瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人が....いっぱいいるぜ~~~~~!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや~~~~~~~~~、それさ~~~、年頃の男の子が普通にするリアクションちゃうねん。確かこの時の伊之助って、年齢的にはまだ日本の中学生くらいやろ?性の目覚めが本格的に始まる様な年頃じゃねえか。そっちのベクトルでの好奇心旺盛な所を、まず示さなきゃ。

 可愛い女がいるかいねえかの下りをベタな味でも良いから小さじ一杯入れるなりして、まあ、そっから小さい子にも観てもらって耐えれるくらいのエロ描写の取っ掛かりを作るとこやと思うで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとは善逸のリアクションも気になる。

 

 

 

 新キャラとして出始めたばっかりの時も、色々な女の子と付き合おうとする女たらしな一面があったから。禰豆子にもデレデレしちゃうし。

 

 

 

 善逸こそ、炭治郎たち一行の中で一番、自分では隠しきれんほど性欲が強そうなキャラクターに思えるじゃない。そういう魅せ方を第1期で、さんざん我々視聴者は見せられてきている訳だから。

 

 

 

 

 

 だけど善逸は、舞妓さんたちが多くいる様子を見ても、特に大きなリアクションはとらず淡々と任務に移っていく。

 

 

 

 

 

 この描写が矛盾でしかない訳ですよね。今までの善逸なんだったんだよって。

 

 

 

 そんな描写を入れるよりだったら、彼の性欲が少しエスカレートさせる描写を入れて、モブでも良いから可愛い舞妓さんたちを多く登場させつつ、遊郭を歩き回らせて、街ゆく男どもが色恋沙汰に発展させていく様子をもうちょっと掘り下げていく魅せ方をしていく方が面白かったんじゃないかな~~~って思います。

 

 

 

 

 商用向けライトノベルとして売り出すための多少の表現規制はあるとはいえ、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII」で、遊郭っぽいファミリアにベルたちが乗り込むシーンがあるんですよ。そこの場面でも男が下の世話を受ける場面をドきつくはないんだけども、間接的に表現している描写があったと思うんですね。鬼滅もどっかのエロゲーみたいに、超展開の如く突然現れたエッチい舞妓さん登場させて即ハ〇プ〇イに発展させたりとかまではしなくて良いから、その遊郭ならではのドきつさの片鱗を、善逸のキャラクター性含めて、もう少しポップ気味にでも示すべきだったんじゃないかな~~と思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以上の事から、僕はこの「遊郭」という題材自体が、「鬼滅の刃」の作風に合わせられていなかったのではないかな~と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②会話の説明口調が際立つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「鬼滅の刃」っていうのはキャラクターの台詞の量が非常に多い作品。何故多くなっているかというとこれは悪い意味で、カットごとに起こっているその場の状況をキャラクターを通して丁寧に説明しているというものなんですよね。以前に「無限列車編」をレビューした時も指摘させて頂いた、このシリーズの明確な短所だと思ってます。

 

 

 

 良い台詞、良い展開とバトルになった時のクオリティの高さでこれまで誤魔化していたが、もはやそれが誤魔化しきれないほど、いちいち説明、説明。とにかくもう、多すぎて、くどすぎて。

 

 

 

 

 極めつけは今回の黒幕に当たる(シリーズ通しての黒幕は無残様になるわけだが)上弦の鬼との戦闘シーンですね。

 

 

 

 

 

 

 

 炭治郎との1VS1のシーン。上弦の鬼と戦うだけあって最初は苦戦して、傷の穴もめちゃくちゃ出来て、満身創痍の状態になる。その途端、炭治郎の身に、三度の飯よりも見たジャンプ主人公特有の俺TUEEEインフレが起きる。

 敵を敢えて油断させといてお見舞いする秘策にしては、あまりにもタイミングが都合が良すぎる渾身のヒノカミ神楽をお見舞いするわけですが。

 パッと思いおこされるのは、BLEACHの尸魂界潜入篇の大きな見せ場の一つ、一護VS白哉戦。白哉卍解に苦戦していた黒崎一護の、突然の暴走シーンを彷彿とさせるような、あそこの部分もいきなりすぎて、冷めるんだけど、そのあとのゾーンに入った炭治郎が今にも斬りかかってくるという時の、敵のリアクションがまあ酷かった。

 

 

 

 

 

「斬撃を受けたところ、焼けるように痛い。こいつの傷も深いはずなのに、こんな動きしてたら、そこから体が避けるわよ普通」

 

 

 

 

 

 リアルタイムチャンバラ実況プレイありがとうございます。痛みを伴いながら、そんなモノローグ入ってくるタイミングというか、その行為をすること自体がまずありえないと思うし、敵のリアクションを遅らせている違和感しか感じない。沢城みゆきさんという素晴らしい声優さんのアフレコで誤魔化そうとしてますけど、明らかに間を悪くして尺を稼いでいるような感じしかしないね。

 大してワードセンスもないお笑い芸人が、自ら種明かしと言わんがばかりに、ボケとツッコミの流れを解説しているのと同じくらい寒い。大して台詞にひと捻り入れられているわけじゃないし、全力でやっているアクションシーン見てりゃあそんな状況分かるから、いちいち余計なのよ。

 

 

 

 

 んで、斬られたっていう場面でも、炭治郎に斬られた後に出てくる「えっ?斬られた?早っ」って台詞が、斬られた後にワンテンポ置いて出てくるのは、リアクション遅すぎて草~~ってなるし、その早さっていうのも、炭治郎の能力インフレによるものなのは大体察しがつくから、そんな台詞っていうのもいらないと思うんですよね。

 

 

 

 そのあとに炭治郎が呼吸困難になって倒れて、兄を守るために怒りを示し、こちらも急に覚醒した禰豆子と戦うことになるんですが、「何?この圧迫感...威圧感。急に変わった」という台詞もいちいち解説口調なんですよね。この中にも色々ありますが、いちいち挙げてたら全編ネタバレしてしまいそうなんで、ここで抑えときますけど。

 

 

 もう戦闘中にあんなにくどい台詞を入れるのであれば、いっそのこと、キャラクターに台詞を言わせない方が面白いんじゃないかな~~~って思ったりしてますね。

 

 

 

 

 「ぶらどらぶ」の渡辺マキちゃんの台詞を引用させて頂きますと、脚本家の手つきが安直すぎる。まあ展開の終始終始、見た目は派手だけど、肝心の中身は味のないようなガム食わされているんかっていう気分だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③柱に関する展開の振りどうなってんねん

 

 

 

 

 

 

 宇随さんが「俺は煉獄のようにはなれない」と、煉獄さんの鬼殺隊としての才能を大いにリスペクトし、亡くなったことを惜しんでいるような台詞がありましたけど、いや、柱同士の掛け合いってそんなにあったか?って思いますね。

 

 

 

 一応設定的には善人側のキャラクターで間違いないんだけど、個人的には、一期終盤でやってた、柱合会議篇炭治郎の妹を公開処刑にしようとしてた、悪者的な魅せ方の方が強くて。柱同士で会話しているっていうのも、そこらへんでしか(ディベートし合うというよりかは、ほぼ自分たちの意見を順番に言っているだけだが)観たことがない。

 

 

 

 

 あとこれは間違っていたら申し訳ないのだが、僕の記憶が正しければ、そんな場面で煉獄さん宇随さんが己の強さについて語り合ってたような描写は一切なかったんじゃないかな。そういう振りがあったら、この台詞の意味合いっていうのは大きく違ったんだろうけど、ただの当てつけにしか捉えられなかったですね。

 

 

 

 

 煉獄さんは死にゆく前に、炭治郎と禰豆子を鬼殺隊の一員として認めるといった趣旨の台詞があったから、炭治郎たち後輩を先導していく「柱」としての魅せ方がちゃんとなされてて良かったんだけど、ああいう描写があるとキャラクターとしての潔さは感じないんだよね。

 

 

 

 こういう炭治郎がその生き様にリスペクトしているっていう描写に関しても、相対的に見て悪くはなかったんじゃないかな。義勇鱗滝さんのことを水の呼吸の達人として尊敬している描写も、彼らが炭治郎を諭して、先導していくような振りがあったからこそ映えているもんだと思うから。宇随さんと煉獄さんの関係性の描写って、アニオリの閑話挟んででも良いから、なんか入れておけよって思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2. 演出面

 

 

 

 

 

 シナリオは繰り返し言いますが、題材的にも世界観を作りこめてないし、キャラクターにもあまり魅力を感じないし、マジで面白くなかったです。しかし、演出面は相変わらず日本アニメの中でも上位にくる素晴らしさだったのではないでしょうか。

 

 

 

 CGの使い方が上手いですね。手描きだとやりにくいような異質な描写を表現するときにCGって使うもんだと思うから。舞台描写なんかもそうだけど、もう手描きとの区別がつかないっていうくらい溶け込んでて、キャラクターの動きをスローモーションで魅せるっていう描写なんかに本当に細かくね、CGの動きを重ねていて、そこは視聴者に少しばかりの目の瞬きさえ許さないような、素晴らしいアニメーションだったかなと。

 

 

 

 

 あと柱としての魅せ方が全然ないと言っていた宇随さんにも、一応バトルシーンでの魅せ方がありまして、あんま語り過ぎるとネタバレになるから言えんけど、ラスボスが急に出てくるときの魅せ方だとかは、どうしようもないような絶望感が凄かったし、その後のマックスパフォーマンスと言わんがばかりのハイスピードな剣戟シーンには、割とこの作品にきつくあたっていた僕も、素直に見入ってしまいましたね。それが終わった後のシーンは酷かったと思うけど、そこの剣戟シーンに関してはこの作品の中でのベストハイライトだったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3. 音楽面

 

 

 

 

 

 

 

 

 OP&ED、両方ともAimerさんが歌われています。

 

 

 

 

 

 OPの方は、まあ映像は相変わらずいっちょ前にカッコ良かったっすね。遊郭を一瞬で見渡すアクロバティックなカメラワークだとかは、この制作会社が他のバトルアニメ作品でもやってきたストロングポイントだと思います。制作会社が潰れでもしない限り、高いクオリティで出てくることは分かっていたから、驚きはないけど、何も言うことはないかと。

 

 

 

 ただ楽曲面は宇随さんの本編中での戦いぶりを意識したのか、以前のものと比べるとド派手かつアップテンポな曲調になっていましたけど、腑に落ちたかと言われると、そうとも言えないですね。ボーカル的にもそんなにハマっているとは思わない。Aimerさんはこんなにド派手でパワフルな曲調には合っていないと個人的には思ってますので。

 

 

 

 

 

 EDも同様。曲調とAimerさんのボーカルがそんなに合っていないという印象を受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~最後に~

 

 

 

 

 

 

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 今回は久々に、文句の多いレビューとなってしまいました。ファンの方には水を差すようで申し訳なかったですが、逆張り精神で炎上して話題を集めようだとかそんなつもりで書いたつもりは一切ないですし、素直に感じたことを包み隠さず語らせて頂いたつもりです。

 

 

 次回の更新は、今日と同じ、金曜日の20時半になります。

 

 

 

 下記のアカウントで、このブログでまた語っていないタイトルについて語っておりますので、宜しければご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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