リアデイルの大地にて この世はでっかいリアデイル そうさ今こそアドベンチャー!
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皆さん、こんばんは。はじめましての方は、はじめまして。
現役大学生のゼクショーです。
ちなみに今日は、ゴールデンウィーク初日でしたね。通勤通学されてる方は、休みはとれたでしょうか。
僕は幸いにも全部休みなので、この時期には色々面白いもの観たいな~~っていう気分です。何作品かリストアップしてます。
本当はGWに観たくなる面白い作品をご紹介するのが正しい選択かもしれんが、今回ご紹介するものは、別にGWに観るって感じのものではないかな。
まあ、丁度一昨日くらいから配信枠が拡張された作品ですし、それが同日にABEMAの方で一挙配信されてて、そん時に観てきたということもあるんで、タイミング的に語っても良いかなと。
はい。今回は、「リアデイルの大地にて」をレビューしていきたいと思います。
~作品概要~
原作はWeb小説投稿サイト「小説家になろう」にて2010年から2012年まで連載され、後に書籍化されたライトノベルです。ジャンル的には昨今のアニメのトレンドでもある、異世界転生・転移系に該当します。
話のあらすじとしては、病室で寝た切りだった主人公が、停電が起こった後何らかの原因でVRMMORPG「リアデイル」に記憶ごと閉じ込められて、(作中の時間軸で)200年間眠ってしまった後、目が覚めると自身が作ったアバター「ケーナ」になっていた。ここはゲームではなくそれを元にした壮大な異世界で、そこを冒険していく_______というものです。
アニメは2022年冬アニメとして放送。結構タイムリーですね。
ネットで作品概要を調べたところ、どうやらその最初期にあたる作品と言われてるようで、評判関係なく、純粋に気になっていたタイトルになります。連載時期から考えてその歴史は短いものではないので、アニメとしての真価を確かめるべく思い切って視聴。
ぶっちゃけたこと言うと、あまり面白くなかったです。ツッコミ所が所々ある。それでも、最終回まで観るのがそこまで苦に感じなかったんだよね。何故だろう。
短所と長所を織り交ぜつつ、率直に抱いた印象を語っていきます。
~本題~
①ケーナのキャラクター性
この手のジャンルの主人公にありがちな特徴なんですが、彼女もまた呼吸をするように、一切ためらうことなくチートスキル使ってるし、目覚めた段階ですでに大量に便利アイテム持ってる。これは、いかがなものか。
巨大なゴーレムの大群を、落雷を連発してイチコロにしたり。逃亡してる王族の少年探しのクエストの時に、あらゆる手段を使って逃げ回る彼をパルクールや、水上を走るスキルを平然と使って追いかけてたり。
ハウジング作業の時に、なんか木材でも作ったりしてゼロから地道に組み立てていくのかな~と思いきや、必要な素材を集めたら、完成予想のフォーマットを出現させてそれに合わせて一瞬で作り上げてしまったり。
RPGに似た世界観である以上、クエスト途中に色々な困難が迫ってきて、それを仲間と命がけで乗り越えていく....という王道で、爽快感がある展開は到底起こらないので、期待せんといて下さい。はいはい、いつものWin-Winな展開やなと。
ただまあ、ケーナは転生前含め女性キャラクターという設定である以上、最低限の行儀の良さ、上品さは兼ね備えていた印象。
激寒な下ネタ行為して激寒な笑いをとったりしないし、どんな雑魚キャラと対峙しても、輩キャラみたいに変に威張ったりしないのは好感が持てました。全話観るのが苦ではなかった最大の理由かも。
この手のジャンルの主人公って(主に男が多い感じだが)、まあ今放送されてるアニメで例えるなら、立派な盾装備しておきながら、道行く老人に対して老人であることをディスったりする勇者がいたりだとか。
魔王の城で仮採用された身でありながら、仕事初日から魔王の幹部に対してタメ口きいてる元勇者がいたりだとか。
なんかそういうキャラって小者感あって愛せなくなるんですよね。アニメキャラって(特に主人公はシンボルみたいなもんだから)愛されてなんぼだと思ってるから、例外だったケーナには、そんなに不快感は感じなかった。
まあ、メスの顔をほとんど見せず、台詞の所々にゲームっぽい用語を多用するオタク口調なのは、深みのない、作り物感は否めなかったかも。
ここはゲームやなくて、異世界なんよってツッコミたくなる。
②良くも悪くも型破りな設定と展開
ベタな展開はほとんどなく、予測不能でおバカな展開が次から次へと出てくるし、そのどれもが意外と個性的だったりするので、生理的に作品を拒絶して内容入ってこなくなるレベルの嫌悪感と、退屈さは感じなかった。
立派な学院っぽい場所に、何の脈絡もなく、特殊なアイテムが揃った影響ででっかいペンギンのボスキャラが出現して、街を蹂躙しまくる特撮風な展開もあり。
ケーナが異性と付き合うのではなく、課金をすることによって子供を造っていたという設定もあり。不気味な歌声が気になるという依頼があったんで村の井戸の中に入ったら、そこに何故か広大な海が広がっていて人魚が出てくる展開もあり。
あらすじとなる設定の地点で、アニメらしさが飛躍し過ぎてた。寝たきりの主人公が、停電で記憶飛んでリアデイルごと異世界転生って、全くもって意味不。
でもね~~~、途中からもう理詰めしながら観るどころか、その馬鹿馬鹿しさに不思議と心地よさを覚えてくるんですよね~。
まぁそれでも、声を大にしてお勧めできるものではないかな。コントとしては笑えるけども。
先述した通り、VRMMORPGに似て非なる世界観を扱う上での、主人公がアイテムに苦労して素材集めをする地味な作業の積み重ねや、強大なモンスターと闘いに苦戦しつつも、命を懸けて立ち向かっていく痛快なストーリーは全くと言っていいほど見られない。そこを本筋にすべき作品だとは思ってるのでね。
ストーリーの脈絡はほぼないに等しく、比較的壮大な西洋風の世界観を押し出しているのにも関わらず、日本風の城があるなどの細かい矛盾点も多々見られます。
これを楽しめるかどうかはあなた次第。僕が言及したこと以外にもぶっ飛んだ設定や展開はあるので、もし観るという方は、そこのところも含めて発見して頂くのもいいかもしれません。
③OPとED、どっちも最高過ぎる件
OP曲とED曲。大抵どちらか一方が好きでそれだけをよく聴いているってことはよくあるんだけど、両方とも好きで毎日聴くようになったアニメ作品って、地味に少ないかもしれんな。
OP曲はな.........まあ本編自体がそこまで激しくキャラや物を動かしたりせず、最低限の予算で最大限のアニメーションをするって感じのアニメなんだけど、映像としても静止画の使い回しは少なかったし、ケーナのキャラとしての自由奔放っぷりを分かりやすく表現していた印象。あれにTRUEさんの鳥肌必至のパワフルな歌声と、愉快な曲調が乗っかっちゃうんだからもう最高よね。
僕Twitterもやってるんですけど、もしフォロワーさんの中で誰かピアノとか、ギターで弾き語りながら歌えるよ~~~って方がいたら、ぜひこの曲を聴いて、歌って頂きたいと思っている。この記事書いてる時もバックで流したりしてたくらい、自分の中でめちゃくちゃ来てます。
ED曲は映像面ではそこまで動いてないが、楽曲自体が持つ落ち着き具合で、映像から一度たりとも目を離すことを拒んでくる。
電子音が優秀。
加工された声が使われ、ゴリゴリで落ち着きのねえテクノ曲調ではなく、優しく囁くような田所あずささんの歌声と、それに呼応するかのように静かに、そして確かに響くシンセサイザーが心地良くて仕方がない。ある意味、本編以上に感動してるかも。
2曲ともYouTubeで聴けるんで、ぜひ聴いて下さいね。