ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ バトル・シティ編 総評

・前回の記事はこちら↓↓↓

 

 

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

・序章「決闘者の王国篇」の記事はこちら↓↓↓

 

 

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。

 

 

 

 

 はじめましての方ははじめまして。現役大学生のゼクショーです。

 

 

 

 

 ブログのヘッダーにも載せてある通り、今回は変則的に火曜日の更新となります。

 冬に観たくなるような作品をここ数回ご紹介してきましたが、今回はそれと並行して観ててどうしても語りたい作品があったのでこの度はそれをレビューさせて頂きます。

 

 

 

 

 『遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ』のバトル・シティ編になります。

 

 

 

 

タイトルロゴとキービジュアル ※テレビ東京公式ホームページから引用※



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~作品概要~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前編が52~97話まで、その後アニオリを挟みまして後編が122~144話までの構成になっています。前回の決闘者の王国編が大体4クール位だったことを考えても、非常に長い。それでも観る経緯に至ったのは、今年に原作者の高橋和希先生が亡くなられた事が大きかったですかね。後はABEMAの方で無料で配信されていたので、丁度良い機会でしたし。先月くらいからぼちぼちと見てきました。

 

 

 

 

 ファンの間でも一番面白くて、盛り上がると呼び声高いバトル・シティ編。その評判通り、確かに結構面白かったです。これまでに出てきたデュエリストも戦いを通じてある意味1つのゴールを迎えたというか、これが最終回でも良いって位には熱かった。

 

 

 

 

 大きなネタバレは極力しませんが、『決闘者の王国篇』を見ている事を前提に話を進めていきます。途中でアニオリの乃亜編を挟む事になりますが、それを除いて前後編の内容のみを語らせて頂きます。飛ばしても十分観れるので大丈夫ですよ。

 

 

 

 

 それでは早速、その魅力について語っていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『決闘者の王国篇』とはデュエルのルールが変わってます。この記事の尺の都合上詳細は色々端折っていくんですけど(結構複雑。本編内でも説明あるけど細かい所はWiki等を使って調べて頂きたい)、相対するデュエリスト同士の体力ゲージであるライフポイントが倍になっていたり、上級モンスターの召喚に生贄となるレベルの低いモンスターが必要になるのが大きな違いです。

 

 

 

 

 これが変わった事でデュエル上の展開にどう変化が起きるのか?

 

 

 

 

 決闘者の王国編ではご都合主義的な展開ばっかりで、いわば言ったもん勝ちみたいなところがあったんですよ。行動できるターン数に制限こそあれど、出して効力を発揮させるカードに明確な制限がないから。フィールド上の効果に変化を加える罠・魔法カードのコンボを踏み切って、その時々の状況で最強のカードを引き当ててしまえば一瞬で勝敗が決する。

 

 

 

 

 キャラクターひとりひとりが個性的。出すカードの種類も十人十色で、それに合わせたモンスターのデザインや組み合わせがあってと。その攻防戦を勢いとノリで楽しむのが魅力的で面白かった所がありますね。あと、攻撃対象も曖昧。遊戯が罠や魔法に止まらずフィールド上の地形を使ってまで、上級モンスターをフルボッコにしてた描写もあったりと本当にやりたい放題だったんすよ。

 

 

 

 

 しかし!このバトルシティ編では、そんなガバガバな所に色々と制限をかけた事で、戦略の幅がかなり大きくなってデュエル描写に深みが増したんですよね。

 フィールド上の攻撃対象はモンスターや、罠や魔法カードの効果の解除。魔法カードが効力を発揮できない状況になった場合のみ、プレイヤーにモンスターは直接攻撃できるトドメの攻撃の手もあり。相対するモンスターの相性によって、有利不利が逆転する要素もあります。

 

 

 

 

 そういうしっかりとしたルールがあって、その通りに戦って相手の裏をどう掻いていくかと。誰が先に生贄を召喚できるか、フィールド上のモンスターの数を互いにどう削り合って直接攻撃の機会を引き出すか。そういったハラハラ感をしっかりと演出してるんですよね。

 

 

 

 

 まぁそんでも手札を見ずに勘で最強のカードを引き当てたり、ピンチでしかない状況で、都合良く罠・魔法カードを発動させてしぶとく逃げる俺TUEEE描写もあるにはありますが。

 

 

 

 

 一応ストーリーの本筋的には、海馬瀬人が主催する大会バトル・シティで(彼本人も戦うが)、失われた自らの記憶を取り戻す為に遊戯が戦いに臨んでいくと。ついでに城之内杏子本田のいつもの面子も乗り込みつつ。そこに悪の組織が裏で色々絡んでその目的も追っていくと。そういった内容です。

 

 

 

 

 本選からホンマに熱いっすよ。街ゆくデュエリストは皆敵同士。まるで『バキ』の死刑囚編の如く、出会ったら即バトルの流れが続く。

 

 

 

 

 バトルシティを暗躍してる悪の組織とは勿論戦うし、遊戯たちと再戦する事になるキャラクターもいる。皆が皆違って独自の戦術があるし、各々のやり口でじわじわと裏を掻いてくるし。新カードも色々出てきて、更にデザインの幅が広がってます。次から次へとワクワクドキドキが止まらない訳っすよ。

 

 

 

 

 この作品を象徴する両雄の宿敵同士、海馬瀬人武藤遊戯が利害の一致でタッグデュエルしつつ、互いに喝入れ合う所とかめちゃくちゃ良い。第1話で出会ったあの瞬間から、曲がりなりにも実力を認め合ってるあの感じ。すこすこっす。

 あれを見てふと脳裏に浮かぶのは、幼少期に早起きしてよう観てたアニメ版の『ポケットモンスター』。永遠の10歳ことサトシとそのライバルキャラがたまに戦いつつ、悪の秘密結社に立ち向かっていくあのゴールデン帯のアニメの空気感を思い出す。めちゃくちゃ熱い!

 

 

 

 

 脳筋だけど強運の持ち主城之内克也が、起死回生のギャンブル戦法をしていく所も相変わらず良い。前も言ったけど、僕は城之内が本当に好きなんですよね。

 遊戯はピンチになっても神掛かり的な才能で何とかする安心感しかないけど、城之内はデュエリストの実力もメンタル的にも安定感がなく、登場初期なんかはどん底レベルも良い所だった。

 

 

 

 

 それは逆にある意味遊戯よりも成長が見込めて、それを深く描写できるキャラでもあるって事。結局一番燃えるのは、きちんと変化していく主人公を見ることなんだと。城之内にはその属性があります。海馬でも遊戯でもなくて、一番精神的に成長したのは彼です。

 ルールを覚えずに本戦に臨んだ位バカなんだけども、決勝にいくにつれて罠と魔法カードの隠し方が巧妙になっていく。出すモンスターカードの配置もそうなんだけど、徐々に知恵を上手く使って戦うようになるところが実に驚いたし感動的なんですよね。

 

 

 

 

 その動機に家族への思いも背負ってる所が凄く感情移入できる所で。傲慢でプライド高い海馬瀬人が弟のモクバとの接し方を変えてくシーンもそうだけど、良作と言われてるジャンプ漫画はやはり家族という一番身近で尊いテーマになると強すぎる。それを勢いとノリの良い展開であそこまで畳み込まれてしまうと、こちらが屈するしかない。こういう展開都合良すぎるよね~~~ってツッコミがホンマに追いつかなくなるんすよ。

 

 

 

 

 決勝戦までいけば、もう白熱のシーンしかないんじゃないですか?世界を司る伝説の神のカードが3枚拝めるまでの展開や召喚シーンのカッコ良さ。相手モンスターへの攻撃がそのまま相手のデュエリストの精神的ダメージを及ぼす闇のゲームのハラハラ感は格別だし。

 

 

 

 

 この作品が決闘者の王国編から一貫している事が1つ。

 勝利の可能性が低くなった時でも、自分の信じたものを信じて奇跡を手繰り寄せる..........そんな"見えるんだけど見えないモノ"。それをデュエルを交えながら掘り下げて大幅に昇華させた要因がジャンプで厚く支持された理由だと思うし、この熱い物語を観てる瞬間だけはずっと子供のままでいたいって気持ちに久々になれた。

 

 

 

 

 OPもめちゃんこ良すぎたしね。歌詞も作中のキーワードに寄せてるし、熱すぎる。ABEMAでのライブ配信が朝4時からのやつ観るんだけど、あれ聴く為にもマジで早起きしたくなるもん。3つあるけど、そんくらいマジで外れなしというか。僕が特に好きなのは第3OPで流れる『WILD DRIVE』っす。最近、通学する時も毎日聴いてるもんね。

 

 

 

 

 本当に見て良かったからこそ、改めて高橋先生の死は惜しい。指で数えられる位には、好きなジャンプ作品になった気がする。本当にありがとうございます。最終章の王の記憶編も勿論観させて頂きますね。