ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

未確認で進行形 ぎこちなく進むけど、どこか奇妙で忙しい日常系コメディ。

前回の記事はこちら↓↓↓

 

 

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。

 

 

 

 

 現役大学生のゼクショーです。

 

 

 

 

 今週は久々に大雪があって、雪かきが大変でした。カタールW杯も終盤に入ってきており、来週に行われる決勝が楽しみです。

 

 

 

 

 さて今回は前回ご紹介した『ゴールデンカムイ』に引き続き、こんな冬の時期にこそ見たい、ポップな日常系作品をレビューしていきたいと思います。

 

 

 

 

 2014年放送の『未確認で進行形』になります。

 

 

 

 

タイトルロゴとキービジュアル ※「dアニメストア」配信ページより引用※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~作品概要~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 原作は芳文社から出版されている青年漫画。アニメ制作は『NEW GAME!』、『月刊少女野崎くん』等を制作している動画工房

 

 

 

 

 主人公の夜ノ森小紅が、許婚の少年や彼の妹と同居する事になった家庭内コメディストーリーです。学校に行く描写もありますが、舞台はほぼ家中である事が多い。恋愛要素もあるけど、コメディタッチの方が強いのでほぼコメディだと思って頂いて構いません。

 

 

 

 

 主人公達も冬の制服や外装を身につけている事から、この時期にぴったりだなと思ってご紹介させて頂く事にしました。

 いっやぁ~~~、素晴らしかった。一様にここが面白いって言えるポイントを見つける事が困難な位、本当に不思議な作品でしたね。こういう個性的な作品は嫌いじゃないっすよ。

 

 

 

 

 特に語りたい所をちょちょいと掻い摘んでいく形で、さっそく語っていきたいと思います。ネタバレはなしで行かさせて頂きますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①ヒロイントリデンテの魅力について

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずこの作品の物語の軸となるヒロインは3人います。結構個性的なんですけど、この3人組の奇妙なマッチングが、1つ1つの展開の会話のテンポ感だったり厚みを増しているんですよね。ストーリー的には、この3人を主に注目して頂きたい。学校に行ってもおもろいけど、どちらかといえば家庭内でのハチャメチャなやり取りの方に着目して欲しいですね。

 

 

 

 

 まず主人公の夜ノ森小紅。確か小紅ちゃんの声優は、『結城友奈は勇者である』の主演を務められていた方だったかな。僕はゆゆゆを観ていないので全くの初見でアフレコを体感する事になったけども、中々可愛かったっすよ。当時新人だったみたいなんで滑舌の所で若干違和感はあるけど、それで良いやと。

 

 

 

 

 小紅ちゃんはEカップ、でか尻ツインテールの女の子。普通にスカート履いてる子なんだけども........その見た目とは裏腹に、すっごい男勝りな口調なんすよ。

 

 

 

 

 お母さんを"母上"、お姉ちゃんの紅緒を"姉上"、二人称で知人を"お前"呼ばわりする。料理も洗濯も家事全般をこなせる。一見するとその口調も相まって嫁スキル高めのクールな女性って感じだけども、意外と体調不良になる事が多い所だとか、許婚とのやり取りにそわそわしちゃう所があってと弱みが多い。そんなキャラだからこそ、あのアフレコの相乗効果が半端じゃないんですよね。

 

 

 

 

 許婚は性格おとなしいしぶっちゃけ存在が空気です。そんな彼との距離感を徐々に掴んでいって、女性らしく見えてくるようになるのが男性口調なのも相まって凄く魅力的。許婚も許婚で女性としての魅力を見るべき所は意外に見てるし、凄く優しいし。

 アニメ終了後の現在も連載は続いていて結婚ENDにはならんかったけど、そういった魅せ方はしっかり出来ていて良かったと思います.....が、基本的にはこの後ご紹介する2人に色んな意味で引っ張られる事が多い。

 

 

 

 

 続いて姉ちゃんの夜ノ森紅緒

 

 

 

 

 作中屈指の変人です。家庭内の問題はほぼ彼女が原因で起こっていると言っても過言ではありません。スポーツ、美貌、そして学業。すべてが万能な完璧超人キャラの生徒会長.....かと思えば、一日中やることのモチベが全て妹を愛でて奇行に走る事に集中してる、生粋のシスコン。いや、ただのド変態。

 許婚を事あるごとに突き放そうとしたり、小紅とその妹ちゃんが会話している様子を目かっぴらいて焼き付けようとしたり、添い寝をかます事も平気でやります。その行為に相手が呆れられても怖がられても一切気にしない。むしろ拡大解釈でクソポジティブに捉える彼女は、もう止められない。

 

 

 

 

 これによってキャラ内で引き起こる様々なすれ違いコントは、必見だと思います。

 

 

 

 

 続いてこのトピックでの最後は、小姑として居候する事になった許婚の妹、三峰真白について。自発的な行動力や常識に欠ける兄ちゃんにあれこれ注意して大人ぶる幼女。

 ロリコンの方々に観て頂きたいのは、小姑ゆえのギャップ萌え。例えば、第1話では初めてカレーライスを食すシーンが描かれてます。真白ちゃんは「自分には好き嫌いはない」と言いながら食べるも、もっと甘口にしてくれと言い即ギブアップ。自分は大人なんだぞ、何でもできるぞと。しっかりしようとすればしっかりしようとする程、隠しきれない幼さが出てくる.....これに萌える事間違いなしだと思います。

 

 

 

 

 紅緒におっかけまわされる彼女との対立関係も面白いので、そこも含めて観ていただきたいです。

 

 

 

 

 本当に誰を推すも良しだと思います。ちなみに真白ちゃんと紅緒の声優さんの方も初めて聞く方でしたね。全然良かったよ。僕はピンク髪好きなので小紅ちゃんを推したいと思ってますが、2人も可愛かったし、良かったと思いますよ。

 

 

 

 

 これだけ魅力的なのに、アニメクオリティが低いかと言われればそうではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②日常感を大事にした演出力の高さ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当に細かいんですけど、アニメーションクオリティは普通に高いっすね。

 

 

 

 

 流れるようにフェチズムを見せてくる。エロチズムじゃないっすよ。今期のアニメで例えるなら、『うる星やつら』第1話のあたる君が鬼ごっこをする過程で流れるようにラムちゃんの下着を盗む......この作品の趣旨とは全く違うけど、このサプライズ描写のお洒落度こそがフェチズムなんすよね。

 

 

 

 

 おっ〇いを露骨に丸出ししてオタクのシ〇リティーを上げてくる、そんな分かり切ったようなやっすいエロとはお洒落度が全く違うんですよ。

 

 

 

 

 小紅ちゃんが髪を結う時のアニメーションだったりとか、OPの1カットで紅緒が髪をかきあげて蛇口の水を飲んでいる所だとか、そういう所をはっきりと強調させずにさらりと流していく所が凄くお洒落なんですよね。いかがわしい言い方をすれば、三人称視点でこの女の子達の日常を隠し撮りで見ているかのようなワクワク感がある。

 

 

 

 

 去年の今頃やってたやつだと、同じ芳文社×動画工房のタッグである『先輩がうざい後輩の話』があった。まぁそこだと縦画面風のカメラワークで会社内の日常を切り抜いていく演出が印象的でしたが、この作品でも同様。結構ふんだんに使ってまして、そこで映像にハラハラ感を持たせられる技量は素晴らしいなと思いました。

 

 

 

 

 あとこの作品は日常系アニメですから、夜ノ森家の生活感を演出する描写の所にも凄く拘わりを感じられますね。

 

 

 

 

 主に小紅ちゃん視点なんですけども、洗濯をする場面での洗濯物の皺が凄く描き込まれてますし、卵焼きのおいしそうな焼き加減の描写だったり野菜を切る時の野菜の散らばり具合の飯作画だったり。本当によく動きますし、見事に描き込まれてます。そういった細かい動きを見ていくだけでも非常に楽しめるかと思います。

 

 

 

 

 紅緒と真白が絡み合って起こるドタバタなギャグ、許婚との恋愛描写で変わっていく小紅ちゃんの女らしさ、日常感を大事にしたアニメーション。本当に色々なタイプの感想が出てくる作品だと思います。どれをとっても一概にここが特に凄いとは言いにくい、この作品の不思議な魅力を身をもって味わって頂きたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、最後に1つお知らせです。

 

 

 

 

 普段は金曜日に新着記事を投稿している当ブログですが、来週の火曜日の20:30に以前から並行して観てた過去アニメの方を語ろうと思ってます。冬に観るべき作品としてはテーマがだいぶ逸れてしまうかもしれませんが、どうしても語りたかったので投稿させて頂きます。