ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

転生したらスライムだった件(1、2期) 総評 【~後編~】

前回の記事はこちら↓↓↓

 

 

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。

 

 

 

 

 はじめましての方ははじめまして。現役大学生のゼクショーです。

 

 

 

 

 日中でも10℃前後となるような日が増えてきました。いよいよ冬が来るんだなって感じ始めてます。

 

 

 

 

 本来は毎週金曜日に更新している当ブログですが、今回は変則的に火曜日に更新してます。先週予告した通り、今回は今月に映画公開を控える『転生したらスライムだった件』の第2期をレビューしていきたいと思います。第1期のネタバレが含まれる箇所があるので、未視聴の方はブラウザバックされる事を推奨します。

 

 

 

 

タイトルロゴとキービジュアル ※「dアニメストア」配信ページより引用※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~作品概要~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2021年に分割2クールの形式で放送されました。アニメ制作は1期の時と変わらず、エイトビットが担当。

 

 

 

 

 1期の終盤でシズさんの心残りを1つ果たしたリムル。彼が統治するジュラ・テンペスト連邦国は、「人と魔物が共に歩ける国」という元来の理想を形にしつつあった。大まかにはその勢力拡大を良しとしない国の連中と、リムル達が戦っていくというストーリーになってます。

 

 

 

 

 1期の時と比べると原作人気は着実に上がっているとは思いますが、肝心の内容は面白かったかと言うとそれは否かと。1期の(特に1クール目の)方が確実に面白かったし、盛り上がる事が出来たと感じざるを得ない。ただ全ての魅力が消え失せてしまったかと言われればそうではないと思います。きちんと良かった所はありますんで、そこも含めて語っていくとしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①1クール目の印象

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日常回が比較的大半を占めてた感じですかね。はっきりいって本題のシリアスムードビンビンの話が来るまで長すぎた。悪くはないけどもっとおバカなテンポで切り上げて欲しかったかな~~っていうのが正直なところです。

 

 

 

 

 男女それぞれ仲良く(人間以外の種族の中にもちゃんと性別の区別はあるらしい)風呂入ったり、淫らな欲望が先行してリムルが部下共々夜遊びに出かけてシュナに怒られたりとか。1期に引き続き、シュナとシオンが互いに嫉妬してリムルの取り合いをする場面とか。こ~~のほのぼの感、実にくっだらねぇ。

 特別笑った所はないけども、良くも悪くもラノベ原作らしい空気感を感じられて良いと思ったり。ラノベのハーレム物ってこういう展開って多いんすよ。元々ラノベオタだった僕もこの手のラノベとかを読んで育った所があるから。

 

 

 

 

 所々でこの話で起こる事件の黒幕に近づく不穏な動きは描かれるんすけど、ホンマにマイペースやな~~~って思って観てました。

 

 

 

 

 そんなこんなで終盤いざ戦闘が起こると、やっぱりこの作品って光るんですよね。1期のときもそうだけど、普段はマイペースに展開を進めるけど1クールに1回重たいテーマを持ってこれるのがまた憎めないところで。

 

 

 

 

 ジュラ・テンペスト連邦国に敵対する国々が、連邦国民を虐殺する展開が来る。それに対するリムル達の反応が凄く無慈悲なのが良かったと思いますね。あんま語り過ぎるとネタバレになっちゃうんで多少説明は端折らせて頂きますが。

 

 

 

 

 リムルはまあ元人間って立場でクソお人好しな性格ですから、国の方針として人間等の他種族に友好的に接して無差別に攻撃したりするなと説いてきた。そんな中で今回の事件が起きたと。

 その後のストーリーはかなりシンプルに進むんだけど、その反撃していく時のアクションが特に素晴らしくてとても見応えがありましたね。

 

 

 

 

 別に深夜に観ずとも良いポップな雰囲気の話が続きますから、転スラって全然大人向けな作品じゃねぇだろってイメージを抱く方も少なくないと思うんですよ。でもこの作品ってアクション面が意外と拘ってて、本当に爽快で気持ち良いんだよね。

 

 

 

 

 1期を先週語った時からず~~~~っと言ってるんだけれども、ゴブ太のアクションホンマにカッコ良かったですね。今回は人をばっさばっさと斬っていきますけど。ちゃんと切った後から血をばんばんと吹き出してるのが凄く良いですね。人が殺されてんのに血を流す場面を意味もなく全く見せたがらない、矛盾した作品が多いですから。僕はあれを表現規制が比較的緩い深夜帯でやらない作品を、アクションアニメと認めたくない節があるので。

 

 

 

 

 強いて言うなら、倒される為だけに生まれてきたかのような敵キャラの雑魚感もまた、異世界ラノベあるあるでなんとかならんかとは思ったけど。まぁそれを指し引いても圧巻でした。

 これを魔物が仲間の命を侮辱された報復として対象を倒していく構図は、ある意味3期以降の『オーバーロード』を思わせるものがある。原作者もあの作品に影響を受けたと証言してる事も頷けますね。

 

 

 

 

 白老でしたっけ?大塚芳忠さんがアフレコしてるあのオーガのジg......おじ様のアクションもクッソカッコ良かったっすね。敵を極限まで弱らせて斬首する直前に、SEを無音にしつつスローモーションで首を搔っ斬る所.....元々強キャラの風格は感じてたけどあの瞬間は良い意味で戦慄を感じました。

 

 

 

 

 リムルが単独で敵軍の中核部分を攻撃する場面も、表情を見せずに燃え滾る怒りだけを無差別な攻撃で示していったと。中々えげつない魅せ方で凄く良かったと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②2クール目の印象

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1クール目にも増して前半部分が凄くマイペース。1クール目でジュラテンペスト連邦国の脅威を知った近隣国と協力関係を結ぶ会議をやる下りになりますが、クソ長すぎる。観ていて怠い。さすがに擁護できない。

 

 

 

 

 1クール目の長い長い日常回っていうのは、ちゃんと朝昼夜の描写を描いていて時の流れをしっかりと感じられるからなんとか観れたけれども、この会議の下りって全く時間の経過を感じられないんですよね。少なくとも4話以上はほぼ同じ時間帯が続く。リアルで追ってた時は1か月以上これに付き合わなくちゃいけなくて、ただただ苦痛だったことを覚えてます。

 感覚的にはハルヒ2期のずっと同じ夏休みを8回繰り返す伝説の迷作回、エンドレスエイトとほぼ変わらないです。

 

 

 

 

 ミリムを含めた超上位種の種族が後半オンパレードで出てきますね。そこに乗り込むまでのリムル達のアクションは相変わらずクソカッコ良かった。1期と同じくほぼ手描きでやってくれるスタンスの恩恵も凄く感じます。

 雑魚戦の大群には、僕が愛して止まないゴブ太が大群引き連れてま~~~たガッツな特攻していきますし。ま~~た強キャラ感上がってるし、反撃の狼煙の上げ方も相変わらず良くて盛り上がったし。

 

 

 

 

 普段あまり前線に立たないあるキャラが、攻撃仕掛ける所もサプライズ的な見せ方としては良かったと思いますね。アンタ、実は結構強キャラやったんやなと。

 

 

 

 

 ただ肝心の黒幕との最終決戦がほぼワンパンに近い形で終わってしまったのは、ここまで長い振りの展開に付き合わされた分の御釣りが返ってきたとは思えないガッカリ感があった。リムル強くなり過ぎて、あの地獄はなんだったんだってなりましたわ。

 

 

 

 

 2クール目は、ストーリー的にもツッコミ所が特に多いです。シズさんを呪われた身体にさせた因縁の相手とリムルとのひと悶着をま~~~た透かしていきましたし。でもやっぱり1番ダメだったのは、会議の下りを1ヵ月以上引き伸ばした所じゃないかと。あれで盛り上がり所をもっと作れただろう分の尺を削っているはずなんで、マジで勿体ない。

 

 

 

 

 ラスボスになってもおかしくない大物の敵出しまくっちゃったし、これから劇場版と3期を観ようっていう期待は持てなかったですね。劇場版はアニオリっぽいから飛ばすとして、3期は一応今んとこ観る予定です。

 3期以降ではヒナタとの対立関係を掘り下げていくんだろうけど、アクション以外にもよっぽど面白い見どころを作って頂かないと相当きついでしょうね。