ゼクショーのアニメブログ

主に30分枠アニメのレビューをしていきます。毎週金曜日の20:30更新(諸事情による休載あり)

メイドインアビス 烈日の黄金郷  総評

前回の記事はこちら↓↓↓

 

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※この記事はTVアニメ1期のメイドインアビス及び劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明を視聴している事を前提に執筆しております。未視聴の方はブラウザバックする事を推奨致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。はじめましての方は、はじめまして。

 

 

 

 

 現役大学生のゼクショーです。

 

 

 

 

 今週は先週と比べて比較的天気が良かったですが、気温は比較的低かったですかね。

 

 

 

 

 明日から『SPY×FAMILY』第2クールが開幕する来季。2022年夏アニメの今季を語るうえで外せないあのタイトルも無事ゴールを迎えたので、それを祝う意味でもレビューしていきたい。

 

 

 

 

 第1期から5年ぶりとなる待望の続編。『メイドインアビス 烈日の黄金郷』になります。

 

 

 

 

タイトルロゴとキービジュアル ※「dアニメストア」配信ページより、引用※



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~作品概要~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 TVアニメ上では2作目ですが、時系列や作品順では劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』から地続きとなるお話です。

 原作はWebコミック配信サイト「WEBコミックガンマ」にて連載中の漫画。アニメ制作は『盾の勇者の成り上がり』等を手掛けるキネマシトラス

 

 

 

 

 話題性を考えますと『リコリス・リコイル』が一番だと思いますが、内容的にはこの作品が圧倒的に面白かったかな。

 

 

 

 

 今期はこの他にも『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』だったり、『オーバーロードIV』だったり、『うたわれるもの 二人の白皇』等々、4年以上の歳月を経て続編がオンエアされるケースが多いですね。

 それらを差し引いても質の高さがえぐすぎる。戦ってる次元が明らかに違うし、強すぎる。僕たち視聴者にこの作品が合わせるんじゃなくて、「お前らが俺に合わせろ」と言われてるような堅いオーラを感じさせるものでした。

 

 

 

 

 粗を感じたというか気になった所はほぼないですね。面白過ぎるので多くを語る必要ないんですが、一応語りますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ1期と劇場版観られている方であれば分かっていると思うんですけど、背景美術がここ5年くらいのアニメの中でも群を抜いてますね。2期も相変わらずそのセンスがバカみてえにイカレてるんすよこいつァ.......

 

 

 

 

 『千と千尋の神隠し』、『時のかける少女』といった名作に携わってきた美術監督さんが手掛けています。

 モーションモデルとなる実写の風景を撮ってからCGで肉付けしていくような制作会社が増えている中で、緻密な自然環境の描写やモンスターデザインに至るまでほぼ全て手描きで描かれている熱量の入り方はあの時と変わらず。良い意味でジブリ感を感じずにはいられなくて、最高に気持ち悪い。

 EDのスタッフロールに制作協力で入られている企業の数も相変わらず多かったですし、まさに劇場版クオリティとしか言いようがないですね。

 

 

 

 

 この作品最大のストロングポイントは何といっても、世界観の強さ。アビスの呪いというなんとも度し難くて、人の身ではどうしようも出来ないサイコパス設定が存分に発揮されている訳ですよ。

 

 

 

 

 地上に戻れば戻る程効果が強くなる上昇負荷。深界に潜れば潜る程、自我や五感の感覚が失われていき、様々な意味で人間性を保てなくなるおなじみの設定。

 

 

 

 

 クソ黎明卿を退けた後に辿り着いた第6層では人間的な姿を失った"成れ果て"と呼ばれる者たちが大量に存在していて、そんな彼らが住まう村が描かれる。リコたちと彼らが関わっていくのがメインのお話です。

 

 

 

 

 

 果てなき冒険の過程で、彼らは何故に成れ果てとなったのか。彼らの視点とリコたちの視点をクロスさせながら、その過去とこの村にまつわる謎の核心に迫っていく構成も純粋に良かったかなと。この天才的な設定をトリガーにした最終回も上手く落ちてたし。

 

 

 

 

 また、プルシュカを人体実験で上昇負荷を受けない機械に変えたボンドルドを思わせるような、この作品らしいサイコパス描写も勿論健在。

 原生生物が死に陥った時に気持ち悪い体内の部分が飛び出てくる所とか、船酔いしてゲロ吐いちゃう描写とか、本当に色々振り切って頂いて。映画もゲームも年齢制限設けているのにそれを意にも介さないクリエイターの方々のメンタル......ある意味、病気としか言いようがないですねこれは。

 

 

 

 

 ナナチレグもドン引きの、リコさん特製ゲテモノクッキングも相変わらずのぶっ飛び具合だし、リコさんの脱〇シーンまで見せちゃう衣食住の描写も良かったですしね。

 特にその例のシーンは良かったっすね。パンチラ不可避の角度なのにパンティー見せてくんねぇアニメようあるじゃないですか。男は欲深く描く癖に、女は綺麗であるべきだ~~~~みたいなやり方。それって衣食住を描くうえである意味差別的でもある訳ですよね。女だって男の見えねえ所で自分の利益しか見てねえ時あんじゃん。

 僕はその壁を取っ払らった方がリアリティ出て面白いと思ってるんで、そういう所すら振り切ってる姿勢は素直に他のアニメも見習うべきなんじゃないかなと思います。

 

 

 

 

 グロアニメである以前にサバイバル系の冒険アニメでもありますから、そういう人間が最低限生きていく為の初歩的なものがあってこその探検っていう所をしっかり描いてくれてましたし。まあただ劇場版を跨いでもなお2期をやる意味を感じさせるものがないかと言われれば、それは違う。

 

 

 

 

 第1期だと様々なフィールドを巡っていく楽しみ方がありましたが、今回の第2期で強調されたのは、深界の恐怖を色濃く魅せる魅せ方ですね。細かく言えば色々あるけど、強いて言うなら2つ。

 

 

 

 

 まず1つは、今まで接してきた者たちと違い、そのほとんどとまともに会話が通じないという怖さ。

 

 

 

 

 海外旅行友達と行ってきて楽しんできたわ~~~.....SNSでそういう投稿してる奴よういますけど、そんな綺麗事ばっかじゃねぇんだと。外国語を完璧に話せる訳じゃないぼっちが海外に行った経験談とか聞く感じだとね、これがめちゃくちゃ怖いんですよね。日本みたいに公用語が世界基準じゃなかった場合は尚更で、今まで自分たちの国で慣れ親しんできた言語が通じないから何喋ってるのか分からない不気味さを覚えるんだとか。

 

 

 

 

 成れ果て村は先ほども言った通り、人間性が欠如した呪われた人たちが住まう村です。そういう訳ですから当然ながら言葉とも言えない鳴き声を上げる者がほとんどで、話しかけると何されるか分からない。そんな不吉な雰囲気がリコたち視点でしっかり出てる魅せ方は非常に良かったなと思いました。

 レグやリコたちと比べると比較的落ち着いた雰囲気を見せるナナチが、彼らに対して警戒心強める所もキャラ性がすげえ出てて。ただ戯れていつの間にか仲良くなってマンネリ引き起こすのが普通のアニメですけど、そういう怖さもしっかりと残すのも抜かりねぇですわね。全くよぉ。

 

 

 

 

 次に2つ目は、地上から潜ったが最後、アビスから2度と戻れない恐怖をまた新しい形で見せてきた所。

 先述した通り上昇負荷がより深刻化している面白さがあるのは勿論ですが、アビスに潜る前の地上と地下との時間が違ったり、ちゃんとした水を手に入れるのもたやすくなかったりする描写がある。

 

 

 

 

 1期、劇場版、2期と来てもなお.......まだ新しくて鮮烈なインパクトを与える世界観を提示できるかと。リコたちと我々視聴者の探究心をまだこんなにもくすぐってくれるかと。本当に強すぎる。

 

 

 

 

 普通の異世界ファンタジー作品っていうのは、主人公らに都合の良く働くような環境が備わっている。簡単に食用植物が見つかったり、簡単に狩れる動物がいたり。

 

 

 

 

 広い世界の冒険というのは、希望に満ち溢れているのだと。多少の絶望も何のその。多くの作品が展開してきた、そんな大それた理想論をこの作品は真っ向から否定してますね。

 

 

 

 

 未だかつて見た事のないものを知ろうという憧れは、一度強くなってしまえば止められない。希望の中に絶望があるのではない。計り知れない絶望の中に、果てしなく遠い希望があるのだと。語りが雑で本当に申し訳ないのだが、その絶望の魅せ方もこの作品ならではのものがあったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 結論から言えば、2期になってもメッキは剝がれなかったってところですかね。特に言う事ないけど、1期のオーゼン回みたいに、シナリオ的にちょびっと感動できるパートを増やせたらもっと良かったんじゃないかな~と。まあ十分っすわ。