ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

<ゼクショーの雑記帳⑨> ぼっち・ざ・ろっく! 後藤ひとりとかいう"本物"の陰キャ爆誕の件について。

前回の記事はこちら↓↓↓

 

 

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。

 

 

 

 

 はじめましての方は、はじめまして。

 

 

 

 

 現役大学生のゼクショーです。

 

 

 

 

 普段は新旧問わず色々な30分枠アニメを観て、ダイレクトに思った感想を細々と呟いている者です(先週は珍しく映画のレビューでしたが)。2022年秋アニメが開幕したということで、今回の記事は普段とは異なり雑記帳として書いてます。

 

 

 

 

 2022年秋アニメも続々と放送され始め色々出揃ってきた感じがします。続編枠も色々と豪華な顔ぶれがそろってますけど、ところで皆さん、今期放送中の『ぼっち・ざ・ろっく!』、ご覧になられる方いらっしゃるでしょうか。

 

 

 

 

 まあ所謂きらら枠。美少女日常萌えアニメを中心に展開している『きららタイムフォワード』及びその姉妹誌に連載されている作品の映像化ですね。

 最新話まで観てますけど、マジでこの作品、続編枠を除けば新作アニメの中だと1番好きですかね......OPも映像含めて今期の中でも指折りのクオリティだと思ってますし、1番再生してますね。

 

 

 

 

 YouTubeで1人でギターを弾き語り活動をしていた後藤ひとりが、高校生になった時のある帰りにギタリストとして強引にスカウトされ、"結束バンド"というバンドを結成する。ぼっちで、不器用で極度のコミュ障である彼女は精神的な成長を重ねていく_______簡単に言えばこんなあらすじですかね。

 

 

 

 

 きらら枠でバンド........といえば、2009年に放送された『けいおん!』を思い起こす方も少なくないでしょう。Blu-ray売上は1万枚いけばヒットと巷で言われる中、驚異の約5万枚以上を売り上げた超人気作。京都アニメーションの時代離れしたアニメーションも魅力でした。

 

 

 

 

 2話の地点で言うのもあれですが、ぶっちゃけその『けいおん!』より相当印象良いです。『まちカドまぞく』や『はるかなレシーブ』等といったここ3~5年のきらら枠よりも感情移入が半端じゃないですわ。

 理由は、主人公のひとりちゃんのキャラクター性に全て詰まってます。彼女が全てを引っ張ってくれてるというか。

 

 

 

 

 陰キャだからこそ刺さる、彼女の魅力に語っていきましょう。

 

 

 

 

ぼっち・ざ・ろっく 第1話「転がるぼっち」より



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~本題~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人間の性格のタイプって陽キャ陰キャか、この両極端な気がするんですよ。

 

 

 

 

 きらら枠ってね、どちらかというと主人公には陽キャが多かったんすよ。『ご注文はうさぎですか?』のココアちゃんだったりとか、溌溂とした笑顔や明るい性格を武器に周りのキャラを引っ張る、そんな主人公が多かった。肝心の内容が面白いかつまらんかは置いといて、それで他のキャラの可愛さを立てていく...そういった手法が多い印象を受けていた。良くも悪くもオタクに優しいというかね。

 

 

 

 

 逆に明白に陰キャを極めてるキャラって(別にどちらでもない人の方がむしろ多い)、あまりいなかったように思ってますね。

 『けいおん!』の唯ちゃんって、陰キャで若干コミュ症でおとぼけな感じを出そうとはしてるけど、ぶっちゃけ相手の目線見てコミュニケーション出来てたりしてるし意外に周りが見えてたりする場面もあったりするじゃないすか。........「コミュ症」と呼ぶにはなんか出来過ぎてる感じがするのは否めないんすよね。

 『まちカドまぞく』の千代田桃も私生活ズボラで若干クールで、魔法少女に変身できる所以外は案外普通やん........みたいな。

 

 

 

 

 でも『ぼっち・ざ・ろっく!』のひとりちゃんはね、見かけじゃない本物の「陰キャ」なんですよね。小中高、大学3年生の現在に至るまで1人も親しい友達出来てない僕がはっきりと断言しとこう。常識人からすればある意味狂気としか言いようがない気持ち悪さ、主観的にも客観的にも社会に適合できるか不安でしかない虚しさ、それを明白に体現してくれてるキャラなのです。

 

 

 

 

 勿論、これは賛否あると思います。実際に刺さんないって人はTwitterでちらほらお見受けしてますしね。自分がそういうぼっち気質の性格になってしまった事を分かっているからこそ、過去を振り返りたくない....そんな人には刺さんないと思いますね。

 あと当たり前のように彼女作って、明るい青春送ってる陽キャにはオーバーな行動だと思うかもしれない。

 

 

 

 

 面と向かって話すのが苦手なのもそうだし、人の視線をやけに気にし過ぎたりだとか、被害妄想が激しすぎてお相手さんのご厚意を無駄にしたりだとか、服を選ぶのは1人では中々しにくいとかね.........大した誇りではないけど、僕もコミュ障を極めてるからこそ感情が半端じゃない位入っていくんすよ。共感できるシーンが流れてくるたびに、瞬時に物思いにふけるくらいにはね。

 

 

 

 

 特に1番共感できてる所は、第2話で本格的に楽屋での活動を始めることになることになるひとりちゃんが、ライブハウスに入る手前でうろうろしちゃうシーン。「5分だけ待とう。いや10分、15分.....」ってぼそぼそと呟きながら。

 

 

 

 

 ちゃんとこれって笑いにもなってんだけど、単純に心にグサりときすぎてしまって鳥肌すら覚えてくるんですよね。こういうの気にしない人たちにとってはバカバカしいかもしんないけど、マジでコミュ症ってこういう反応するんすよ。

 

 

 

 

 そこで脳裏に浮かんだ記憶は、大学受験の時。自分は推薦試験で第一志望の大学を受けた訳ですが、最初の頃は当然ながら面接での立ち振る舞い方が右も左も分からない状態だった。面接官役をやってくれと様々な先生にやってもらったあの苦い時期を思い出しましたね。

 

 

 

 

 目当ての先生を訪ねようと放課後に職員室に行く訳ですが、これが意外とめちゃくちゃテンパる。ここで先に抱く感情は焦りの状況から逃げたくなる不安と、ここで進まなければ解決しないんだという強い責任感故の戒め。相反する2つの感情の間で葛藤するんすよ。

 

 

 

 

 どっちも捨てきれないから、結局落ち着くまで近くをウロウロするしかなくなる。授業でディベートが必要な時以外は基本的に他人とあまり話さないもんですから、目上の人にとんでもない事を言ってしまわないかと余計に思い詰めてしまう。

 

 

 

 多分周囲に怪しまれながらも5分とか10分同じ階の廊下を歩きまわって、やっと落ち着きました。4名の先生に添削を受ける流れの中で、同じことを4ケースくらい繰り返す事になったのはマジで地獄でした。

 今回は逃げようと思ってもそれ1本しか道のりがなかったから逃げられなかったが、昼食何買おうか選ぶ時は話は別。レストラン最初行こうと思っても、近くにあれば気分次第でコンビ二屋にできるっていう選択肢があるから。

 

 

 

 

 弁当屋さんで強面のおっさんがいたら、いくらおいしそうなものを作っていたとしても怖くて近寄れなくなる。人込みが多い場合もそう。特にこのコロナ禍だから、人ごみに対してかなりナーバスになってるんで別の店にしよう~~って普通に思ってしまう。コミュ症はそんなしょうもない理由だけで予定すら変えてしまうものなんすよ。

 

 

 

 

 同じ状況になったら、そう思考して行動するキャラに出会えないって思ってたから、これにはめちゃくちゃ感動したんすよね。

 

 

 

 

 あとは個人的にそうだな、恋バナ1ページも作れてねぇ青春を過ごしてきた僕にとっては、最近の青春ソングはあんま共感できへんって話もすっごい分かる。

 「青春コンプレックス」って言葉に例えられてたけど、マジでコテコテの清純派青春ソング聴かされると嫌な気持ちになるんすよね。出てくる登場人物ほぼリア充。俺たちみたいな落ちぶれの気持ちなんて分からねえようなリア充に関わりたくねえってなる。気取ってるように見えて仕方がない。

 

 

 

 

 何よりTwitterに多いんだけども、気分が怠い時なんとなく現実逃避したくなる時期が来る。バイトだったり学校だったり自分がやりたくない事をやらずに済むような正当な理由を作ろうとして、意図的に熱出して休もうとする所...........あれ、めちゃくちゃリアルだな~~~って思ったり。

 1度良かれと思った事でも悪い事だと気づいていると、バレる人の視線を極端に気にしちゃう位おバカで不器用だから、咄嗟の嘘で誤魔化すって手段が上手くとれないんすよね。咄嗟の嘘を利用してでっけぇ騎士団まで作ったルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様偉大ですわ~~って、妄想にふけたくなる位ヤバい。

 

 

 

 

 マジで明るい萌えアニメを大量発掘してる、きらら枠とは思えないぐらいドスの効いた展開多いです。ひとりちゃんにフォーカスしてご紹介しましたが、これ以外にもマジで面白いポイント沢山あります!

 観ようと迷ってる方もすでにご覧になられてる方もですね、明日放送の第3話以降も引き続きひとりちゃんの活躍に期待しましょう。