ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

GANTZ 〜the first stage〜(ノーカット版) 感想

前回の記事はこちら↓↓↓

 

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。はじめましての方は、はじめまして。

 

 

 

 

 現役大学生のゼクショーです。

 

 

 

 

 今回は、漫画の連載完結から約10年、そしてテレビアニメ放送から18年を迎える伝説のヤンジャン作品を語っていこうかなと思います。

 

 

 

 

 はい。「GANTZ」をレビューさせて頂きます。

 

 

 

 

タイトルとキービジュアル ※「dアニメストア」より、引用※



 

 

 アニメは全2クール分ありますが、今回は第1期の方に触れていきたい。

 

 

 

 

 作品の性質上、過激表現が比較的多い作品でそれを緩和したオンエア版全11話と、ノーカット版全13話があります。僕はNetflixで配信された後者の方を視聴させて頂きました。

 丁度自分の持ってるサブスクにあるし、作品自体の知名度が高くて根強いファンが多いのは知ってる。そして何より過激な表現をしてまで作品を面白くしようという制作陣の努力が、どう強みとなって表れているのか純粋に気になっていました。

 

 

 

 

 高校1年生の玄野計は小学生以来の親友である加藤勝と地下鉄で出会う。束の間に駅のホームに落ちたホームレスを正義感の強い加藤は助けようとする。玄野は加藤が彼を運ぶ手伝いに巻き込まれる形で、線路上に落ちる。ホームレスは引き上げることに成功するが、快速電車から間に合わず2人は事故に遭い、死亡した________かに思えたが突然マンションの内部に転送されており、そこには同じく死んだはずの人々がいた。彼らは部屋の中央にあった謎の大きな黒い球に、訳も分からぬままに異星人を「やっつける」ように指示され、所定の場所へと強制的に転送されていく__________というあらすじで物語が動いていきます。

 

 

 

 

 フルCG映画版「GANTZ:O」もあります。内容的にはアニメ版の内容の先らしく、それが今週にアマプラで配信されたということもあるんで、タイミング的にこの作品を語るのも丁度良いかなと。

 

 

 

 

 映画の方は観てないけど、少なくともこの作品は目に見えるストロングポイントがしっかりありましたし、僕自身とても楽しむことが出来たので、さっそく語っていきましょうか。そう大してネタバレはしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~本題~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①人の私利私欲の真理を突いた脚本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作中で行われる、異星人をやっつけるデスゲームが本筋の内容です。

 

 

 

 

 そのルール内容や攻撃対象となる異星人のデザインや設定っていうのがめちゃくちゃ物騒だし、人があっさり首飛んだりしますし、死と隣り合わせの緊迫とした雰囲気の出し方がすっげえ巧妙で面白い。確かに面白いんだけど、この作品のストロングポイントはそこではないと思ってる。

 

 

 

 

 簡単に言うなら、人間が誰しも本能的に抱えてる私利私欲の描き方が、めちゃくちゃ個性的に描かれていることにあるのではないかと。

 その本能的、そして理性的な感情を満たすためにふと頭に思い浮かぶ理想や、それに基づいて起こした行動が必ずしも他者の利益になるとは限らないっていう面白さがある。これがあるから〇〇は応援したいけど、△△はぶん殴りてえっていう風に上手くキャラに感情移入させてくれるんですよね。

 

 

 

 

 主人公の玄野計は人として最低限の倫理観は持ってるものの、声には出さずに他者を見下してイキがってる陰キャ。自分よりもクズだと思ったやつに心ん中で文句を言って強がる癖に、いざ強面の輩を相手にするとビビったりする小心者っぷりも陰キャの反抗期感があって良いのだが。

 そして、授業中に巨乳でえっちなグラビアのプロポーションを想像して勃起が止まらなくなる程のドスケベ。

 初めてマンションに送られた時に居合わせた岸本恵に(性的な意味でも)一目ぼれ。好機を伺ってナンパしようとして彼女を無理やりにでも振りむかせようとするが、所々無神経で鈍感な一面がある彼女には、その思いは悉く届かない。

 

 

 

 

 女のズルい自分本位な所に振り回される男の惨めさっていうのを痛々しく表現している。どんなクズでもとりま死んで転生しとけば、都合よく好きな女を手に入れることができる、そんなリアリティの欠片もねえ最近のそこらのアニメには感じられない情けなさを表した脚本は心を締め付けられますね。

 

 

 

 

 他にも加藤勝の臭いくらいに正義感の強い性格の中に垣間見える自己矛盾の表現だとか、中防の癖に玄野以上に相手を煽り罵りつついざという時は快楽的に殺人するサイコパスクソ〇キとか、本当に個性的なキャラが色々登場すんだけど、この作品に出てくるヤンキーたちの描かれ方が個人的には特に好きでしたね。

 

 

 

 

 ギャグ漫画とか恋愛漫画にさ、多少ぶっきらぼうだけど女相手には優しくなっちゃったりするような、不器用だけどちょっと義理堅い一面を示してくれるキャラってよく出てくるじゃないですか。この作品のヤンキー、そんな生ぬるいもんじゃないんですよ。

 

 

 

 

 そやつらは男女年齢問わず、堅気のある行為を嫌う。

 人から指図を受ければすぐに殴ったり脅したりするし、似たようなヤンキー同士でも性格の齟齬や意見の食い違いがあれば仲間割れをしたり、敗者に対して歯を折ったりするなど散々なまでに痛みつける。岸本ちゃんみたいな可愛い女がいれば、躊躇なく強姦しようとする。どいつもこいつも血の気が多いやつしかいなくて、真っ当な理性より先に欲深い思想が色濃く出ている。これがドスの効いた輩感があって怖いんですよね。

 

 

 

 

 誰もが各々が思っている欲望と、それを正しいと思ってる理念がある。誰かの不幸を見過ごすが最低限自分が傷つかないように生きていったり、困っている誰かを見過ごせずにその人のもとに駆け付けたり等、その形は様々あるだろう。

 

 

 

 

 その正義を振りかざして心身ともに救われる人は一人くらいはいるだろうが、その思想を固い、醜いと言って偽善的と批判する人もいるだろう。夢や野望を抱くことは自由だし、それで色々辛いことをするだろうが、そんな自分に甘んじる俺は弱いなどと嘘をつき続けるような生き方だけはするなと。

 

 

 

 

 臭いことを書いてしまいましたが、そんなメッセージ性をこの作品からは強く感じさせられましたね。そんな本質を持っている作品だからこそ映えているメリットが、もう1つあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②岸本恵の破壊力

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本全国の荒ぶる男どもよ、朗報です。

 

 

 

 

 なんとノーカット版では...........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 岸本恵の乳首が解禁されるんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 んんんんんんんんん、こっれぇはっ......ねぇ、物凄く素晴らしいことですよぉ。デュフフフ。

 

 

 

 

 GANTZ知らない人でも聞いたことがある人はいらっしゃるかもしれないが、戦う時に皆着ることになるガンツスーツってあるんですよ。岸本ちゃんがそれを着た時に薄く浮き出る背筋だとか、薄くはみでてる乳首とかね。着る際にできる皺の表現とかも非常に興味を搔き立てられる。控えめに言って、あれいっちゃんええやつでござる。拙者、あんなエロいコスプレイヤーでも出てきたら撮影ついでに即〇メボ〇バーでも仕掛けようかしら.......なんてね。

 

 

 

 

 玄野がほんの少しの出来gk......いや、紳士の資質ともいえる柔和で慈悲深き心で、心身ともに疲れ果てた彼女を楽させようと、リンパや血液の流れを良くするマッサージする場面も用意されている。胸部というのは冷えることで血行を悪くしてしまう。それをよく熟知しているMr.玄野は、胸部の血行をよくするべく大きく揺らす場面もある。少し苦しいかもしれないが、それに抗うような表情を見せる岸本ちゃんが最高に絵になるし、別の意味で緊迫感があってこだわりを感じます。あれを見れば、もう何曜日のたわわでもいけそうってくらいに。

 

 

 

 

 あと関係ないけど、劇中でたまに出てくる玄野の息子が立つアニメーションなんかは、結構攻めてんな~って思いました。作画がクソだとか言ってる人一部にいるけど、僕は全然悪くないと思いましたよ。OPのカメラワークとか凝ってると思うし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~さいごに~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 深夜テンションで書いてるんで先ほどは少々ふざけてしまいましたが、大事なことなんでこれに関しては何回も言います。

 

 

 

 

 この作品の本筋っていうのは、あくまでもデスゲーム的なバトル展開。

 作中の展開で視聴者に死んでくれと思わせる者、生きててほしいと思わせた多くのキャラが、無惨としか言いようがない姿で沢山死にますし、その表現も非常にショッキングなものです。ルール自体のおぞましさもそうですが、常に死と隣り合わせの状況下で絶妙なタイミングでキャラを殺す構成と、それを出来る勇気が只物ではないなと感じました。

 

 

 

 

 今回そこんとこは重点的にあまり語らなかったですが、全体的にテンポ良く話が進みますし、こういった展開も引きが強いものですから夜に観たら止まんなくなって寝不足必至になる..........そういうタイプの作品だと勝手に思っております。

 

 

 

 

 僕は割とこういうジャンルの作品は好きです。頭がおかしいと思われる方もいるかもしれませんが、「進撃の巨人」とか「魔法少女まどか★マギカ」とか「東京喰種」だなんて、昼飯食べながらよく観てました。ただこの作品はさすがにきついと思ったんで、夜になるまで絶対に寝かせてから観るようにしてた。

 

 

 

 

 森林伐採してでっかい土地作って食物連鎖の王を気取ったところで、本質的に人間は決して強い生き物ではないと思っているから、強がりや綺麗事ばっかキャラやストーリーに詰め込んでる作品は基本的にあまり好きじゃないんですよ。

 

 

 

 

 人間の負の感情だったり、そういうのを刺々しい作風の脚本にして色々なことを表現してくれる、そんな作品の方がリアリティあって好きなんです。それを「人間の持つ私利私欲」という普遍的ながらも難易度の高いテーマ性で人間の弱さを描き切った、その熱量に感服しました。

 今月は「ローゼンメイデン」の愛蔵版を買うことが目標だったけど、今ではGANTZの原作をレンタル屋さんで借りようかな~~~なんてふと思ったり。あと地味に実写映画も観たい。「GANTZ:O」はその後で良いや。