BanG Dream! Morfonication Morfonicaがアニメで示したバンドとしての未来。
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※この記事は、バンドリのアプリ版およびTVアニメシリーズを3期まで視聴した方を前提として書かれています※
皆さん、こんばんは。はじめましての方は、はじめまして。
現役大学生のゼクショーです。
普段は毎週金曜日にブログを更新させて頂いてますが、今回はテスト勉強の休憩時間を使って観たアニメをレビューしたいと思います。
『BanG Dream! Morfonication』です。
株式会社ブシロードが2017年より展開するメディアミックスプロジェクト。コンテンツとしてはアプリゲームが中心となってますが、世界観の基盤となっているのはPoppin'Partyを主役のバンドに据えて、同年にオンエアされたTVアニメ版。
作品によって世界観設定に若干の違いはありますが、基本的には多種多様な美少女ガールズバンド達のライブや日常生活を中心とした内容。そのキャラクターの中の人が実際に現実世界でライブをするリアルライブ活動も行われています。
「Poppin’Party」以外にも、「Afterglow」や「Roselia」等、様々なバンドが登場してきた。今回はここまでアニメには未登場だった「Morfonica」がメインで描かれます。僕自身アプリ版リリース開始時からプレイしていて、アニメも全部観てグッズも集めていた身として、各媒体の特色も兼ねて率直な思いを語っていこうと思います。
~未視聴の方はここから(8/11までアーカイブ公開中)~
①進藤あまね氏のアフレコ
2017年のアプリリリース、アニメオンエア時っていうのは丁度僕がオタクに目覚め始めていた頃だったかな。当時は、年代的にもポピパの面々とは近かったりして少し親近感を覚えたりしましたね。
オリジナル楽曲も「す、好きなんかじゃない!」、「もういちどルミナス」辺りはよう聴いてた。なんといってもカバー楽曲が豊富で、これを機に色々なアニソンにハマるきっかけを作ったり、たまにガチャやって★5キャラが揃っていったらイベント走ってみたりしてました。あと推しは市ヶ谷有咲なんで、伊藤彩紗氏の激萌えボイスを何百回も再生したりとか。まあこのコンテンツから色々と恩恵を受けてきた訳ですよ。.....3周年記念の新バンド追加の報せを聞くまでは、ね。
YouTubeの生放送でいきなり2つも出てきますよ言われてびっくり仰天。一体何が始まろうとしてるんだよと。
「RAISE A SUIREN」が出てくるのはまだ分かる。初期の5バンドの中の人達がまだ楽器演奏ままならねえって時に技術指導をしてあげたりだとか、サポメンとして初期バンドのリアルライブ活動に参加したりと下積み時代からの貢献度があった訳だし。Raychellさんのボーカル技術えぐいし、総じて演奏技術も高いといわれる方々だし.。
第3期で実際に彼女達が声優として出てきても、アフレコ的にもキャラ的にもポテンシャルがあったから、ゲームに実装されんのも当然みたいな流れが出来てましたから。
え、Morfonica?.......いや何やねんそれはと。どんなもんか気になるから、とりまデビュー曲の「Daylight-デイライト-」聴いてみました。いやボーカルひっでえなと。演奏技術に関してはよう分からんからノーコメやけど。
バンドストーリー観た時にゃあメインキャラ達のアフレコひっでえし........ハガレンの伝説のOPの「メリッサ」が確か初期のカバー曲だったよね。歌唱力もキャラソン歌うにしては発声の仕方がふわふわし過ぎてる感じがしてて嫌だったんすよね。他バンドのボーカルさんと比べたら尚更それが際立ってて。
元から歌手活動してたRaychellさんとか、バンドリ以前にもアニソン歌われてた香澄役の愛美さんは当然として、蘭ちゃん役の佐倉綾音さんとか友希那役の相羽あいなさんとかも最低限求められる声の伸び方があるし。ハロハピとパスパレはぶっちゃけあんま良いと思ってないけど、それでも積み重ねてるキャリアの長さがありますから、その差は明白で。
いくら演奏凄くてもボーカルが声張ってなきゃあ、リスナーに曲をリピらせる推進力を持たせられないやんと。まるで中盤とDF陣のビルドアップがままならないうえ、前線が点とる気配のねえサッカーチーム観てる気分ですわ。
まあ完全に個人的な好みになりますけど、僕はこんなバンドをメインに据えようという運営の方針が好きになれなくて、Morfonicaが出てこないコラボイベ以外ではアプリを起動しなくなったんすよね。もう彼女達がアニメ出るまでMorfonicaに関わる時間は作らんといて、それまで寝かせとこと。
そんで今回ようやくアニメ出たもんだから、せっかくだから観とこう思うて観たら、ましろちゃん役の進藤あまね氏よう上手くなってましたね。おたえ役の方も1,2年経ったら上手くなっていたように、刀は叩けば叩く程良いものになるってこういうこと言うんだなと。そこはひとまず嬉しかったっすね。他の4人はまだ改善の余地ありって感じだけど、そこんとこは良い収穫でした。まあそんだけっす。
②アニメで示した"Morfonica"というバンド像
バンドリアプリ勢としての感情は一旦置いといて、いちバンドリアニメファンとしてMorfonicaというバンドが主役の作品を見て抱いた感想です。バンド像が全くはっきりしないから、キャラクターに全く感情が入っていけない。
第1期のポピパの奮闘を思い出せ。香澄が精神的な未熟さゆえに声が出なくなるスランプを経験してでも、ライブの場に立ちたいと強い意思を示したあの名シーンを。有咲、りみ、おたえ、沙綾とお互いに思いをぶつけあって、三度目の正直でSPACEのオーディションに受かって、ポピパここにありと見事に示してみせたあの瞬間を。
Morfonicaのキャラクター達には、この2話というサイズで彼女達のガールズバンド存続にかける思いやそこに至るまでの物語のビジョンをしっかりと示してくれたとは思ってない。明らかに尺が足りなすぎるし、なんとか盛り上がり所を作ろうと思ってバンドの演奏シーンへいかれても、終始全くついていけん状態でした。バンドをやる明確な動機を度外視してるから、キャラのインパクトを全く感じられなかった。
人の名前をすぐに忘れがちな僕でも、バンドリキャラに関しては名前と顔をしっかり一致させる努力はしてきたつもりですが、名前を覚える気にもならなかったです。
進藤あまね氏はアフレコよう頑張ってんな~って思ったけど、肝心の演奏シーンではどうだったかなと。ごめんけど、以前アプリでやってた時と比べてあんま変わってない印象でした。
他4人のアフレコに関してもアプリ版とほぼ変わってなくて、下手にしてもある程度の成長に期待できるポテンシャルを感じなかったっすね。
その演奏シーンのアニメーション自体もぶっちゃけあんま良いと思ってなくて。
制作担当のサンジゲンさんに対して2期と3期の時もずっと抱いてた印象話すけど、『涼宮ハルヒの憂鬱』の「God knows...」演奏シーンの手描きのヤバさと比べちゃあ劣化するよねと。あれは最後まで手描きでやり通したからこそ、コードを弾く時の指の緻密な動きとかめっちゃカッコ良かったし映えてたんよ。それをフルCGでやられるっていうのはちょっとねぇ........いかにコスト下げて商品を大量生産しようかっていう工場生産物観てる感じがしました。