<年末5日連続投稿企画⑤>ゼクショー流! 年間アニメベストエピソード大賞2021
前回のレビュー記事はこちら↓↓↓
皆さん、こんばんは。ゼクショーです。
はじめましての方は、はじめましてになりますかね。
今年の地点で現役大学生になります。夏あたりから、このはてなブログにて当ブログを作成しまして、運営している者であります。なんだかんだで大体半年で30記事くらい書かせて頂きました。今はモチベーションの問題であまりできないですが、不定期更新で週に2本書いてた時期がありまして、それでほとんど数は稼いだかな。
趣味は勿論、アニメがメインになりますが、サッカーやお笑いもちょこっとだけですがチェックしております。
さて、ここ5日間は変則的に毎日投稿を行ってきましたが、今回は通常ならばほぼ毎回行っているアニメレビューはしません。
新作アニメを毎クールチェックし、浪費していくオタクの皆さんなら、誰でも一度は感じる瞬間があるはず。
1クールに数回、50~100話に一度くらいに、嗚呼このアニメの今週の回、心に響いたな~、神回だな~っていう瞬間があるはずです。
今年放送されたアニメの中で僕が特に良かったと思ったベストエピソードを、いくつかの項目に分けてまとめた、そんな記事になっております。
勿論、いちアニオタがベストエピソードの「大賞」を我流で決める記事ですから、一番良かったと思ったものは勿論最上位としての位置を確保しています。自分の感情を押し殺して大賞から外したものもありますし、純粋に客観的に観た面白さで選ばせて頂いております。
本題に入る前に、まず選考基準の方を話させて頂きますね。
~選考基準~
・選出するベストエピソードは、1タイトルにつき1話のみ
・選考対象は、2021年に放送されたテレビアニメ。2クール以上で年を跨ぐ作品はその時の最新話との合算で評価し、良かったものをピックアップする形に
・シナリオ面。駒として設定されたキャラクターが軸として立っていたどうか、台詞回しと展開の整合性はあったか、アイデンティティの強さはあったかで判断
・演出面。原画枚数の多さ、作画の美麗さだけでなく、シナリオの雰囲気に合わせた効果的な補足が出来ていたかどうかで判断
・部門は優秀賞、準大賞、大賞の三部門に分けられる。全12エピソードを選出。
以上になります。それでは、本題に参りましょう。
優秀賞
大賞レベルとは言わずとも、アニメには、マックスパフォーマンスを披露した回っていうが印象に残りやすいものです。
衝撃度があったりだとか、余韻に浸りやすいものがあったりだとか、観たあとの手ごたえを多く感じる瞬間がありますし、そういう面白さを30分という限られた時間内で突き詰めようという制作陣の気概を感じさせる回を、傑作エピソードだと素直に言いたいし、それをご紹介したいという思いもありますので、大賞ではないといえあまり否定的な意見は言わないで頂きたいです。
後程発表しますが、個人的な好みで入れたいけど、この枠に収まりきれなかった良い回というのもたくさんありますし、非常に頭を悩ませて選んでいるというのはご理解頂きたいです。
その①(冬アニメ)
ホリミヤ 5話「それは、言えないこと。」
堀さんが弟くんから、宮村くんが女子と一緒に歩いてたよ~~みたいなことを聞かされる。それに対し、「それって浮気じゃん」とこぼしてしまう堀さん、可愛い。
そのあと舞台を学校の場に移して、その女の子のことを宮村に問い詰める。彼が「ああ~~~〇〇ちゃんか~~~」と、その女の子の名前を言った途端、堀さんが怒って教科書を投げつける。単純な嫉妬の意味合いでそれを魅せるのではなくて、自分の名前を読んで欲しいという純粋な願望がかけられているような気がして良かった。
あと、デリカシーが足りない堀パパに、「京子、お前こいつ(宮村)と付き合ってんだろ~?」って言われたときの彼女の返答するところも良かった。演出面でも、台詞回しでも素晴らしかったが、堀さんが可愛くて仕方がなかったってことで文句なしの優秀賞。
その②(冬アニメ)
怪病医ラムネ 1話「調味料の涙」
心の弱さにつけこむ怪が、人の心の中に侵入して世にも奇妙な病を引き起こす怪病。それを怪病医のラムネ先生が治すというお話。
この第1話では、琴という女の子を軸にしている。自分が子役としての立場を確立し始めたころに、愛する我が子のために手作りの弁当などを作ってくれた優しい母親が、どんどんステージママ化していって、心身的にも憂鬱な気持ちになっていく琴。そのストレスを、目から調味料が出てくるという奇想天外な設定と演出で魅せるのは非常に面白かったし、ラムネ先生の荒療治な治療法も良かったと思う。
その③(冬アニメ)
ウマ娘 プリティーダービー Season2 8話「ささやかな祈り」
トウカイテイオー奇跡の復活が見られる最終回、ツインターボが魅せた、鳥肌必至の第4コーナーの10話も捨てがたいが、一番華を添えるべきウマ娘の回はどれかという観点で、ライスシャワーが三冠記録がかかったメジロマックイーンを止めるこの回を選出させて頂きました。
ちなみに僕はウマ娘だとライスシャワー推しですが、決してその部分で忖度して選んだ訳ではありません。
大会まで目前の日。トレーニングで一緒に走るメジロマックイーンに抜かれ、このままでは勝てないと悟ったライスシャワー。靴を多く履き替えるほどの、尋常ではない追い込みを自分にかけるストイックさ。
YouTubeでの解説動画を参考にしながら観ていたが、大会前日に目に青い炎が灯る演出、大会本番で行われたレースシーンの忠実な再現度は映像での魅せ方として、異常なまでに素晴らしかった。
この作品が元々持っていたストロングポイントである、制作陣のあまりにストイック過ぎる競馬関連のこだわり具合をそこに表すだけでなくて、史実ではライバルだったミホノブルボンがレース後のライスシャワーを見送るところ、メジロマックイーンがライスシャワーの勝利に拍手を送るという、アニメオリジナルのシナリオは、忖度なしで純粋に見ても非常に良かったと思いました。
その④(春アニメ)
戦闘員、派遣します! 8話「腹黒系汚職騎士」
ライトノベルのギャグセンスを、アニメで大きく昇華させたようなクオリティに感じてしまったということで、選出しました。
戦闘員6号の一行が潜伏しているグレイス王国では、水不足に悩まされていた。6号が雨を降らせる機械を起動するためにパスワードである「おちんちん祭り」を姫に言わせる下りは、1話の振りを大いに利用していた笑いを起こしていて面白かった。
水不足の問題を解消するため、隣国に交渉しにいくという時に、6号は国の王に対して、自らのち〇こを晒すなどして悪行ポイントを稼ぎ、国外追放され、外交拒否されるオチはギャグアニメとしては素晴らしいオチだと思いました。
その⑤(春アニメ)
シャドーハウス 9話「鳥籠と花」
正直最後まで、準大賞にしようかどうか迷いました。優秀賞の中だと頭一つ分抜けていた回だと思います。
貴族の真似事をするシャドー家の一族と、それに仕える生き人形の奇妙な生活を描いた物語。
シャドー家の体の仕組みなど、謎めいた伏線が多くとられていたが、シャドー家の格付けチェック的なノリでお披露目と称されるイベントが、7話辺りから行われていた。 主人公ケイトと、彼女に仕えるエミリコ。この7話辺りから彼女らと同期にあたるシャドー家の面子と生き人形との関係性が多く深堀りされていて面白い展開が続いてきたが、シナリオや演出面で盛り上がったベストハイライトは、この回だと思い選出しました。
シャドー側と生き人形側が迷路状で引き離され、それぞれが再会するという展開。
リッキーとショーンが互いに意地を張っている喧嘩シーンなどで、各キャラクターの関係性を深く示していく。その中でも、エミリコとケイトの再会のシーンは非常に良かったですね。いばらの森の上で、鳥かごに囚われているケイト。
エミリコはケイトのことが大好きで仕方がないから、めちゃくちゃ心配する。その様子を察したケイトの一言に優しさが溢れているし、その地点で感動必至なんだけど、ケイト様が鳥かごから落ちて、エミリコがある道具を使って助け出すところ。それは一見すると迷宮では役に立たなそうな道具なんだけれども、その道具を使って助かっちゃうところが、エミリコという脳内お花畑で空回りしてる行動が多いけど、明るくて生真面目に何でも頑張る姿勢を見せてくれるキャラクターだからこそ、それを1話から示してきたからこそ、成り立つオチに繋がっていて非常に良かったと思いましたね。
その⑥(春アニメ)
SSSS.DYNAZENON 最終回「託されたものって、なに?」
このアニメを制作しているTRIGGERは、僕が一番好きなアニメ制作会社のうちの一つ。
荒々しくも圧倒的な作画パフォーマンス、最終回前に出てきたキャラクターの特徴、振りの展開を大いに生かして、熱くぶち上げてくる流れで終わらせてくる最終回が本当に面白いし、視聴者の中に眠っている少年の心をくすぐってくれるような感触がたまらなく大好きなんですよね。
元請一作目の「キルラキル」からその系譜は変わらず受け継がれているし、やっているテーマこそ違えど、この作品もそのパフォーマンスがあんなに生かされてしまうと、この優秀賞への選出は固いかな~と思いました。
僕はこのダイナゼノンの原作を知らないから、ついていけない部分っていうのは勿論あるんだけど、それを差し引いても話の展開の魅せ方は上手かったんじゃないかなと思います。
ガウマが肉体的にもパワーの限界を迎え、消えかけているという状況。余計な真似をするなよと言われんがばかりに、周りに止められそうになりながらも、それでもなおダイナゼノンに乗り込もうという強い意思を表す「余計な真似をしにきたんだよ」の台詞と、それに乗っかる展開があるAパートの地点で、神回確定演出なんだよね。
怪獣思想の面子が一体化した、ラスボスとダイナゼノンが戦うアクションシーンは素晴らしいものがあったし、そいつらと蓬たちが、今までの回を振り返る様なフレーズを言い合うところも熱かったし、戦闘後の蓬たちがどうなっていくかっていう未来を見せてくれるようなシナリオも、秀逸だったと思います。蓬と夢芽ちゃんの下の名前呼び合いはアフレコ面でも絶賛する他なかったですね。
その⑦(夏アニメ)
Sonny Boy 7話「ロード・ブック」
作品と設定の性質上、主人公長良たちが様々な世界に飛ばされることになるこの作品。漂流ものにSFと青春要素を取り込んだような異彩を放った作風で、ネット上でも賛否を巻き起こしてきましたが、今回はその中でも飛ばされた異世界の内容が不思議過ぎて、逆に腑に落ちてしまったそんな「不思議枠」としての面白さが詰まっていた回を、ベストエピソードとして選出しました。
その直前の6話で漂流の真実に一歩近づく衝撃的な展開で、視聴者を翻弄した「Sonny Boy」。今回取り上げる話題は、その地続きになる内容です。
冒頭の展開からあら不思議。周囲が元の世界に帰ろうと準備を始める中、長良はたまたま鉄棒を見つける。ふとした好奇心で鉄棒でこうもりという技をやってみる。すると、突然別の世界に迷い込んでしまった。(この時のカメラワークの動きもそうですが)この取っ掛かりが意味が分からないけど、違和感がないというか、自然にやって魅せていて見入ってしまいましたね。
訳も分からず進むと、無限に階層が続く塔に出る。そこで目にしたのは、無限に続く壮大な階層を上って物品を運んでいる建築現場の人の姿。名前から、バベルの塔をモチーフにしたと思われる構造ですね。長良は二の星と呼ばれる人物に誘われ、
その⑧(夏アニメ)
ぶらどらぶ 7話
6話はコナミが手掛けた、ファミコンソフト「悪魔城ドラキャラ」と似て非なる映画を劇にするという内容。会話も面白かったが、これもパロディをふんだんに盛り込んだ回だった。
7話はこれとは違って、本作のメインヒロインにして吸血鬼、マイ・ヴラド・トランシルヴァニアを主演にして映画を作ろうという回である。映画部部長の渡部マキがキャストをぶん殴るところ、保険医の血祭血比呂先生が何故か分からないけどエグゼクティブプロデューサーを務めているところがまず笑える。
ただこの作品が、「バカアニメ」の五文字で片づけるに惜しい点もあって、キャラクターから発せられる映画知識の引け散らかし具合にはオタクイズムを、カメラワークを指示するところは他の映像制作アニメでは観られないようなプロフェッショナリズムの熱量を非常に感じられるし、これを「攻殻機動隊」などを手掛けた押井守総監督・脚本でやっているからこそ、意義を感じられると思った。
これを全てぶち壊して、映像監督であるマキが新幹線で逃げるオチはギャグアニメの構成としては面白いと思いました。
自分の趣味を、ベタな展開云々すっ飛ばして、自在に詰め込んだうえでアニメーション部分での面白さもしっかり残せている。これが突き抜けているアニメだと思うし、これに口出しするのもお門違いだと思わせるような、素晴らしいものでした。
その⑨(秋アニメ)
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する 6話「少女の館」
コンプライアンス上という理由で、様々な残虐な表現や、エロが規制されてるようになってきた世の中で、こんなにドきつく攻めたことができるアニメ、そして原作者には敬意を表したいと思いますし、こんな時代だからこそ評価できるものだと思っております。
今年のアニメの中だと、そんなギリギリを攻めている部類だったのではないでしょうか。
3ヒロインのうちのマーハの過去回。友達共々貴族の下の世話をさせるための人身売買道具として拉致されて、それで人間とは思えない仕打ちを受ける。ふかした芋を食わされたり、休憩させる間もなく鬼の様に働かされたりして時間経過を表していく演出も良かった。また人身売買として貴族の所へ連れていかれるという場面で、仲間共々水をかけられ、心身的に追い詰められて人間的な感情や記憶を失っていく過程を、目の光がどんどん虚ろになっていくことで魅せているのもドきつさを表していて良かったです。
優秀賞にした極めつけの要素は、マーハの仲間のある一人が、私はもうこんな世界でしか生きていけないから、自分の顔を汚されるくらいなら死んだ方がましだと言って、自分の体をナイフで切り刻もうという演出。あそこが非常に切ないし、人身売買のドきつさを際立たせているんですよね。
その⑩(秋アニメ)
マヴラヴ オルタネイティヴ 1話「世界の日常」
アニメは総合的にはかなり酷い出来だったと思うが、この第1話にかける制作陣の熱量はすさまじいものを感じましたね。というか、この1話だけでも観る価値があると思わされるほど凄まじい出来だった。
僕は「マヴラヴ オルタネイティヴ」は原作は全くプレイしていないし、この前日譚にあたる「マヴラヴ」も未プレイであるので、プロローグ的に世界観をどう伝えるのかということを示すには、困難なものだったと思う。実際本編に入った時はそのキャラクターだったり、事細かな魅力を伝えられているとは思っていないが、大筋の世界観を伝えるには十分な出来だったと思います。
そこで制作陣が用意してきたのは、マヴラヴシリーズでは描かれてこなかった新シナリオ。
BETAという未確認生物が、日本、そして世界を侵略し人口がえげつないくらい減少した世界。この生物の恐怖を全面に出していることもそうだが、そして日本の作品らしい、日本人の愛国心を奮い立たせるような台詞回しは素晴らしかった。
諌山創がその世界観に影響を受けて、「進撃の巨人」を書いたというエピソードがあるが、その「進撃の巨人」を逆に利用してみせたかのような演出もあった。進撃の巨人の第1話で超大型巨人にウォールマリアの壁が倒壊し、巨人たちが押し寄せてくる衝撃的な演出を彷彿とさせるように、超巨大なBETAが壁に激突し、その下から小さなBETAが一気に避難所に押し寄せてくる演出はグロテスクではあるけど、恐怖の感情を越えて感動を覚えるような素晴らしいものがあったと思います。
準優秀賞
その①(冬アニメ)
BEASTARS Season2 最終回「革命の馳走」
その②(春アニメ)
オッドタクシー 最終回「どちらまで?」
その③(夏アニメ)
かげきしょうじょ!! 8話「薫の夏」
その④(秋アニメ)
鬼滅の刃 無限列車編 最終回「心を燃やせ」
大賞
王様ランキング 2話「王子とカゲ」
いかがでしたでしょうか。
時間がなくて後半は少し手抜きになってしまったので後程修正させて頂きますが、これが良かったよ~という回は一通り示せたかなと思います。
今回の記事で、今年のアニメレビュー分は終了となります。来年は就活期間が入って休止期間を設けることもあるかもしれませんが、できるだけ多くの記事を出せるように頑張りますので、何卒ご理解のほうを宜しくお願い致します。
それではまた、来年お会いしましょう。皆様、良いお年を。