ぶらどらぶ 感想
皆さん、こんばんは。ゼクショーです。
まずはTwitterからこちらの記事にアクセスして頂いた方に謝意を。
書く内容を突き詰めるのに難航しまして、当初の予定よりも1日遅れの更新になってしまい、申し訳ありませんでした。
最近の僕何してたんかなって話ですけど。
夏休みが今週の日曜日で終わりまして、後期の授業が始まり、平日にアニメを観にくくなってしまいました。
今週はガイダンスばっかりなので、多少の時間は確保できると思いますが。
月曜日、久々に大学の食堂行ってみて食ったからあげ丼は、最高でしたね。
よく食っているんで味を覚えてるはずなんだけど、どんなに授業が憂鬱だとしても、忘れたころに食うと、不思議と和むんですよね。
その時に食いながら最終回を観たアニメというのが、今回レビューするアニメになります。
2021年2月 - 3月と時間をかけて全話配信開始、そして2021年夏アニメとしてテレビ放送されたばかりの「ぶらどらぶ」を、今回は語っていこうかなと思います。
オリジナルアニメになります。当ブログだとオリジナル枠を扱うのはこれが初めてですね。
総監督・脚本は押井守さん。監督は西村純二さん。前者は「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」、後者は「true tears」等のいくつかの著名な作品を手掛けられ、すでに還暦を迎えれているレジェンドのお二人を招いて、親会社「いちご株式会社」が不動産産業会社であるという、異色の制作会社「いちごアニメーション」が制作しています。
ジャンルの系統としては猪突猛進型予測不能系コメディです。シナリオのとこでこの後ちょっと触れますが、パロディがかなり多め。
「血」がキーワードになる作品ですが、話がシリアス方向に持っていかれることはありません。
僕がTwitterで記事のリンクを張った、ハイテンションなツイートからこの記事にこられた方は薄々勘付かれているかと思いますが、僕が、2021年夏アニメで一番推しているのはこの「ぶらどらぶ」になります。このあと何故惚れたか含めて、述べていくつもりですけれども。
同時期に放送されている「小林さんちのメイドラゴンS」、「東京リベンジャーズ」、「ラブライブ!スーパースター!!」等でアニメオタクの方々が盛り上がっているのも分かります。僕だって観てます。
特にこの3作品はいざネットを開けば、いたるところにファンイラストやら感想やらが埋まってますし。
じゃあ、ぶらどらぶはどうなのかと。
Twitterでググってる。
1日の検索ワードで10回「ぶらどらぶ」の単語が出てくるのは、最近の日常茶飯事。
例えば、「ぶらどらぶ 感想」、「ぶらどらぶ イラスト」みたいな感じ。
ツイートを不用意に晒したくないからここには載せないけれども。
あの~さ。ま~ったく盛り上がってないやん。
Twitterのあちこちで、ブロックされない程度にぶらどらぶツイートを暴発しまくってる迷惑人の私ですが、返ってくるコメントは「観てません」「ぶらどらぶ知らないです」っていう声ばかり。
制作陣への敬意と、お世辞の意味も込めて「ぶらどらぶとメイドラは今期の生きる理由なんよ~」ってある人に言ったら「メイドラ〇〇が面白かったよね~」って返される。おいおいおい、「ぶらどらぶ」はどした~~~~~~んっ!?
イラストも頑張って探したけど、多分200もなかったですわ。
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ.............
ふざけるなァ!!!ふざけるなァ!!!馬鹿野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!
すみません。思わず、つい取り乱してしまいました。
気を取り直して、戻り値モドリッチいたします。
要するに、あんま観られてないならこの僕が書いたろかって感じで、書いたって話なんですけど。
それでもね、理由は自分なりに考えてはいますよ。
後程詳しく触れますけれども、演出のセンスが古すぎだと言われかねないし、作画的にもかつてのアニメでよく用いられた、セル画に近いような雰囲気があるから今のアニオタには刺さりにくいってこともあるんじゃないかと。
押井さんご本人もインタビューでおっしゃってた気がするんですが、このアニメっていうのは、彼が今のアニメの流れに飽きてしまって、敢えてそれに反するような流れの展開、そして「バカ」を突き詰めていきたいと思って作られたアニメなんですよね。
そういう作りなのが、ひしひしと伝わってきましたし。
当然、売れるつもりも更々ないんでしょう。
言い方は悪いですが、昭和をバリバリ生きてきた、いちヲタクのオヤジが「今のアニメのやり方気に食わんから、時代に逆行するようなバカ騒ぎやったるで~」って流れ、クソガキの僕はちょっと興味がわきまして、付き合ってやろうじゃねえかって思ったんですよね。
アニメ観て本格的に見るようになって3年経ちますけど、まあここまで生きてきてね、押井監督作品を全く観てなかったってこともありますし、この機会に観ておこうかと思って。
前置きが長くなってしまいましたが、こっから詳しく語っていこうかと思います。
0. あらすじ
献血マニアJKの主人公絆幡貢は、ある献血車にやってきた、行き場をなくした少女マイ・ブラド・トランシルヴァニアを拾う。
彼女は輸血をするどころか、血を強盗しようと献血車に侵入、暴動を起こしてしまう。
なんと彼女は、海外から逃亡してきた吸血鬼だった.....!?
マイの噂を嗅ぎつけた、貢の通う聖十文字学園に、個性豊かな生徒たちと保険医の血祭血比呂、彼らを巻き込む形で献血部が創設されることになる。
ドタバタ吸血鬼コメディ、ここに開幕_________________________。
1. シナリオ面
あらすじに書いた通り、かな~り異質ですし、個性的な作品ですね。
万人に薦めるどころの話じゃなくて、多分今のオタクの方々がこれを観ても、非常に好みが分かれるタイプの作品だと思います。
アニメプロジェクトの中心であり、発起人でもある押井さん。彼にとってシリーズ作品のアニメの新作自体が、この作品が約30年ぶりになるそうです。
どういった雰囲気のアニメかというと。
その間に彼が感じたこと、触れたこと、新たにみつけた趣味だったりとか、それらを行き当たりばったり引け散らかして、煮詰めたような料理だと思ってください。
他のアニメがやるような、ベタに進めて視聴者を熱くする展開、感受性の強い視聴者を泣かせるお涙頂戴展開、オチまでナチュラルに展開進めてラストで綺麗に着地するオシャンティー展開を、可愛い女の子出して視聴者を弄ぶ萌え萌えキュン展開、そんなもんはこの作品には一切なかったですね。
「ノリ嫌だから観たくねえ」だとか、「とっつきにくい」だとか、「押井守が知識引け散らかしてるだけに思えてきてつまらん」
そういった意見が、いろんなサイトを見ていると多く見受けられましたし、気持ちは理解はできます。
でも、僕は何故か楽しめていて。なんかすっげー言語化しづらいんですけれども。
僕はなんかね、押井さんをはじめ、制作陣全体からそういう悪ノリを敢えて狙ってやっている感じが見えて、逆をつかれたような面白さを感じられました。
単話ごとにテーマを変えて完結させているので、様々な顔を見せていた印象です。
僕はね、大きく分けて二つあると思っていて。
押井さんが知っていて我々が知らない、マニアックなパロディネタに振っていった回と、マニアックの中にも個性的なキャラを逆手にとって上手く転がして、オリジナリティを持たせつつベタな展開になりそうなのものを全て透かして、意外性のある取っ掛かりを多く作り、その弾を多く発射することでボリューム感を生みだし、面白くしていると感じた回もありました。
演出も若干絡めますけど、こっからは少し、こういうパロディあったよ~って話をしていきます。
2話では「大雑把で現実的な性格のO型」の人物例として、宮崎駿をネタに使ったり。
バカ笑いました。これは細田守さんや、新海誠さんをはじめとした若いアニメ監督さんには出来ない芸当だと思いましたし、素晴らしかった。
4話では、押井さん自身が監督されていたアニメ映画「機動警察パトレイバー」シリーズの空撮風のセルフパロディとされているものがあります。
Twitterの押井守ファンの方々によると、音楽担当も「川井憲次」さんそのままなので、音響面含めて再現度は相当のものなんだとか。
申し訳ありませんが、僕は全く、観たことないです!!!(´・ω・`)
5話ではPS4のゲームである「DEATH Stranding」っぽいパロディが行われている。
貢の家に来た、配達員の衣装の方です。
和室の部屋にこれは合わなすぎるwww
昭和ネタが多い中、これは割と最近なのでは?
これもTwitterで見つけた情報なんで本当かは分かりませんが。
実はゲームオタクでもある押井さん。噂によると、押井さんはプレイ当時、ネット回線が非常に繋がりにくい環境下にあって、クリアに500時間かかったそうです。
僕はどちらかといえばパロディに振り過ぎない方のぶらどらぶが好きで、冒頭の1、2話と5話、7話、10話なんかがそれに該当していたと思います。
これらは特にお気に入りでした。もし僕の感想を聞いて気になった方がいるのであれば、冒頭観たら後は摘まむ感じで観て頂いて構わないので、そこら辺だけでもぜひ観て頂きたいです。
特に良かったなって思ってるのが、7話。
映像部がマイを主演にして自主映画をするよ~って回なんですが、ぶらどらぶ十八番のマニアックすぎる映画知識を引け散らかしつつも、そこにカメラワークのこだわりだとか、演者にダメだし言ったりだとか、映像クリエイター視点の引き出しの面白さだったりとかもあって、なんか押井さんがこれまで映像制作にかけてきた情熱だったりとか、オタクとしての熱量みたいなものを感じられる回でした。
これをアニメでやってるってことにも意味を感じたんですよね。まあオチは、良い映画完成させて感動に持ってくる~ではなく、むしろ積み上げたものをぶっ壊すような感じだったんですけども。
まさに全力少年ってな。
................................すみませんでした。
今期のアニメの中で僕は、一番好きな回でしたね。
ここまでは「ぶらどらぶ」の押井さんの熱量がめちゃんこ詰まってるよ~って話をしましたが、この作品の台詞というのは、冒頭で述べた通り、押井さんが今のアニメに対する違和感だったりが入ってたりしているものがあるのも、非常に良いと思いました。
啓発と呼べるほど派手に描かれているわけではないものの、さりげない一言の中に現代アニメのような皮肉のようなものを感じました。
3話で、映像研究部部長の渡部マキが、映画館近くで貢&マイに遭遇するというシーンがありまして。
僕は、その中であった、貢が「君は映像研究部部長の渡部マキではないか~」と声をかけた時に、マキが返答した「そういう解説風の台詞はいかんな~、脚本家の手つきが安直すぎる」という台詞に着目。
何かしらのメッセージ性、テーマ性を強く持ったストーリー性の高いアニメというのは、作品の知名度問わずいたるところに存在していますし、観られている方も多いと思います。
例えば、マニアックなスポーツだと言われている「カバディ」を扱うアニメで、「灼熱カバディ」という作品があります。
実際に試合をやって、戦略的な面白さを楽しむというものではあるんですが、戦術にしても細かいルールが決められているスポーツですから、キャラクターに、ルールや歴史を説明口調で喋らせたりするわけです。
大前提知らない人に魅力に気づいてもらうという名目では必要になものなんで仕方がないといえば仕方ないのですが、そういうのが試合中のいたるところに入れてくるもんだから、絆を高め合ったキャラクター同士で熱い試合、熱い展開が生まれることを期待してる視聴者は、くどく感じてしまうんですよね。
この台詞の意味っていうのは、視聴者に媚びを売ってベタな熱さでアニメを作ってる、悪いことではないし、ビジネス的にその作品が成功すればそれはそれで素晴らしいことなんだと思うんだけど、アニメを純粋に「面白さ」で着目した時に、そういう流れが増えてる今のアニメってどうなの?ってふと疑問に思わせてくれる、そんな風に感じました。
メタすぎると言えばメタすぎると思うし、今のアニメをバカにしていると思われかねない台詞なんで、いけ好かない人もいるかもしれません。
押井さんがこの脚本を書いてると思えば、不思議と大きな説得力があるし、良い台詞だったと思います
他にも「余計なことを言うな、著作権に引っかかるぞ~」とみたいなセリフもあります。
僕はこれを聞いてね、数年前にあった、今は見ることができない「おそ松さん」幻の第1話のことを思いだします。
今現在、放送も配信もされてないはずです。放送当時は修学旅行だったんで、そこで観たことはあります。
というのも、そのエピソード内で「NARUTO」や「ドラゴンボール」といった作品たちを、あからさまに敬意に欠けると分かるような、まあ俗に言う「パクリ」に当たる盗作行為が行われていたとして世間から批判されたんですよね。
オマージュをする行為自体は、引用元に対しての敬意を表した単なる「引用」的なものであれば、著作権的にはセーフだと僕は聞いてます。
ぶらどらぶはピー音を入れたり、自主規制と題した演出で見え無くしたり、タイトルと絵柄を大幅に変えたりなどして引用してるんですよね。
透かした感じで入ってくる、こういう皮肉みたいな台詞も入れられると、バカアニメという言葉では片づけられない、この作品の価値を感じましたね。
悪かったところはまあ一話完結型の、いわゆる単発エピソードで勝負するタイプのアニメなんですし、まあやりたい放題を実験的に詰め込んだようなカオス作品なんで、仕方がないんですが。
全話通しての安定感は、正直ないです。
オリジナル成分よりもパロディ要素に内容を全振りしすぎて、評価できない現象起きまくってる回だったり、登場人物をあまり深く掘り下げようとしない、この作品全体としての毛色が悪い方向に働いていたと感じた回がありました。
8話の保険医の血祭血比呂の回想話と、9話のつげ義春パロディ回は特に酷かったですね。
大きなネタバレはせずに、受けた印象をまとめますと。
8話は、年齢不詳で、過去などが一切不明な、謎のベールを纏っていた血比呂先生を掘り下げる回でした。
1人の人物を深く掘り下げるのは、なんか「ぶらどらぶ」らしくないな~と思った始まりでした。
5話で、2人の新キャラ出したくせに、あまり掘り下げなかったんで。
蓋を開けてみれば、意味もなく話が二転三転していて、ひたすら眠くなるような回想話を延々と引き伸ばしているあげく、笑いもボケもなにもなく、全然決まるどころか、繋がってすらいないオチで終わらせていて、笑わされるどころか拷問を受けたような気分になりましたね。
9話は、この話以前にやっていた、押井守さんがパロディの上にワンクッション置く面白さ、それを突き詰めることを今回はあまりやらず、パロディありきで成り立っているような、謎の闇芝居調のシナリオは人が評価する以前の出来だと思いました。
こういう台詞良かったな~、こういう設定良かったな~とかそんな次元じゃない。論外。
この話のパロディの元となった、つげ義春さんの「ねじ式」等の漫画作品は、出てきたのがかなり昔ですし、良さをくみ取れるとするならば、それこそ50代、60代以上のおっさんしか楽しめんだろうなと思いました。
その方々には申し訳ないですが僕は世代ではないので、読んでません。その濃さをくみ取りたいという気持ちはあったけど、いくらファンを名乗ろうとも、ここはさすがに擁護できなかったですね。
2. 演出面
制作協力にね、ハイクオリティ作品を多数作ってきた「Production I.G」がついている地点で、この作品が下手なアニメーションにはならないだろうとは思っておりました。
アニメーションと言えども、作画が震える程綺麗だとか、カッコいいとかそういうものじゃなくて。
僕はアニメの観方というのは、絵柄のセンスよりも、エフェクトのつけるタイミングの意外性をどう持たせるかだとか、どう動かし続けるかに重点を置くべきだと思ってますし、そのセンスを表現するのが演出の在り方ではないかって思ってるんですよね。
シナリオでは示さない心理描写を補足したりだとかで、結構必要になる、大事な要素だと思っているんですよね。
そしたら案の定予想は当たって、ぶらどらぶの演出っていうのは、普通のアニメにはできない光るものがあって。
正直シナリオよりも、僕はここがぶらどらぶのストロングポイントだと思います。
何回も述べているように、ベタな展開、ベタな作りを是としないのが「ぶらどらぶ」ですから、手掛けているのがレジェンドの監督さんということもあって、彼の柔軟な発想で作る演出は、とても独特で意外性がありましたし、面白かったです。
作中でパロディに使われているネタの元ネタが昭和まみれなことから察しはつくんですが、何となくテレビつけたらやってるような昔のアニメを彷彿とさせる演出だったりとか、今の作画良いって言われているアニメがよくやるようなオシャンティー演出の欠片もないような演出が盛り込まれています。
そうだとしても、いたるところに「面白い」工夫が施されていまして。
中でも特徴的なものだと思ったのがこれ。
基本アニメキャラの会話シーンというのは、喋っている人間にカメラを向けているんですよね。
複数人がいた場合というのも、喋っている人間は、よっぽどファンタジー設定でない限りは基本的に「生きている」わけですから、故人みたいな扱いをして写さないという選択肢はあり得ない訳です。タイミングの問題でどうしても写せない場合は除きますが。
この手法だと、別の人間が喋り始めるときには、いちいちカメラを切り替えなくてはならない。台詞を多く書きたいときに、これでは詰め込めない。
それでは手間だと押井さんは考えたのでしょう。
「窓用意すればええ話やん」
こうすることで、一人のキャラクターがしゃべっている間にカメラを変えたりする必要はない。
これは複数のキャラクターが揃えば揃う程、効果を発揮する芸当で、セリフをより多く増やして、テンポを良くしているんですよね。
いらなくなったら消して、もう一度喋るようなら、もう一回出せば良い。なんて効率的な手法なんだよって。
先ほどシナリオの話で述べたパロディも、この演出をふんだんに使うことによって多く取り入れられるようになり、濃密な内容にすることに成功しているのでは、と思いました。
この部分は実に新鮮な演出で、非常に良かったですね。
他にもお色気演出、行き過ぎたパロディで吊るのは視聴者に媚びすぎているし、放送倫理的に宜しくないから余計なものであるとでも言うかのように、潔く自主規制ロゴで隠したり。
またぶらどらぶには、しょっちゅう爆発の演出がありますが、放送倫理的に危ないと思われる描写に関しては「倫」の文字を入れて上手くごまかしてみたり。
このきのこ雲の演出とかも、なんか僕が昔気まぐれにアニマックスで観てた、初代ドラゴンボールを思い出しますね。今のアニメだとあんま観ないっす。今期でも「ぶらどらぶ」だけだと思いますね。
時代遅れかもしれないけど、それを言われることを恐れずに入れられる姿勢は、我を通してる印象は受けますね。
他にも素晴らしい演出はありますが、このレビューではこれくらいにしておきます。
3. キャラ面
非常に癖が強いキャラクター達でしたね。それは逆に上手く転がせば、面白い展開を沢山生み出してくれる力があるんだよってことで、そんな印象を終始受けました。
これからご紹介しますが、僕のさじ加減でメインで出てくるキャラクターだけご紹介したします。
ま~ずは本作品の主人公、絆幡貢。
名前の読み方は、「ばんばみつぐ」です。ここテストに出ますよ。
最初上半身だけ見た時、男なのかなと思いました。スカートちゃんと履いてますし、れっきとした女でございます。
あらすじでも言わせて頂いた通り、献血に行くことを生きがいとしている献血マニアです。しかし、需要はほとんどない「キメラ型」という特殊な血液型の持ち主。
第1話でマイを拾い、若干百合的なノリで、彼女を守るために血液を求めるようになり、献血部を立ち上げます。
載せた画像が粗くてすみませんが、よく見ると目の下に隈が出来ているのがお分かりかと。
「かぐや様は告らせたい」に出てくる白銀御行は、寝不足という理由付けで目の下に隈が描かれているキャラでしたが、彼女の場合は献血に行き過ぎてしまったので隈が出来ているという、ぶっ飛んだ設定のキャラになっております。
声優は佐倉綾音さん。代表作は「ご注文はうさぎですか?」のココア役など。
萌えアニメ等で培われてきたイメージとは少し違いまして、ツッコミアフレコが、とてもパワフルで伸び伸びとやられていて面白かったです。シーソーの支点のようなもので、彼女のアフレコなくしては、ぶらどらぶのお笑い成り立たないぐらいあります。
アフレコ秘蔵映像が公式チャンネルの方でありましたので、良ければこちらもどうぞ。ほんの一部ですが、佐倉綾音さんの怒涛のパワフルツッコミアフレコが体感できるかと思います。
続いて本作のメインヒロイン中のメインヒロイン、マイ・ブラド・トランシルヴァニア。
行く当てもなく彷徨っていた吸血鬼の名門貴族の美少女。まだ若い見た目だが、実際の年齢は100歳を軽く越えています。
貢推しの僕ですが、見た目だけであれば、彼女が一番可愛いと思います。
弱気な性格で、自分から噛みついて血を吸うことができません。しかしエネルギーが切れそうになると血を強奪しようと暴走するなど、手のつけられないところもあります。飲んだ血液の特徴によって、性格が影響される体質でもあり、これもまた厄介。
「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる吸血鬼とは違って、肌を保護さえしていれば日光を浴びても死ぬことはありません。好物は餃子。
ネタバレになるんで言いませんが、家庭事情が結構複雑だったり。
声優は日高里菜さん。今年で27歳とまだまだお若い方ですが、10代の頃から声優をされているベテラン。今期のアニメだと「転生したらスライムだった件」のミリム役も務められています。どちらもほっとくと手がつけられなくなるタイプのキャラですね。
次は、ヒステリックすぎる保険医、血祭血比呂。
ノーブラ、しかも巨乳とかエロ過ぎるんよ。
破天荒な性格で古風な言葉づかいで喋るキャラです。
このあとご紹介するキャラもそうですが、マイの血液に興味を持っており、貢が部長を務める献血部の顧問になります。
何回かアクションシーンがあるんですが、巨大な注射針を片手に戦っていくのはコミカルで面白かったです。
声優は朴璐美さん。「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリックなど、数々の少年役を演じられてこられた方です。本作品ではミステリアス、そしてセクシーな熟女というある意味あまりなじみのない役をやられてましたが、いい意味で適当な破天荒さあふれるアフレコ表現は、上手かったと思いました。
こっからは駆け足でいきます。
ダンス部部長、雲天那美。
好奇心旺盛な性格。スタイルの良い美人設定。ですが格好が怪しすぎる。なんすかダンス部衣装の上に制服のスカート履いてるって。
声優は小林ゆうさん。中性的な声の持ち主で幅広い役を演じられている方の一人です。この作品の他には、「進撃の巨人」のサシャ・ブラウス等を演じられています。
続いて、映像研究会会長、渡部マキ。
押井さんの映画知識をまるごと植え付けられたかのようなキャラクターですね。
僕の中では貢の次くらいに好きなキャラクターでして。マニア感を感じるという意味では、クリエイター視点での熱量が強く反映された行動だったり、言動をするんですよね。
声優は早見沙織さん。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の雪ノ下雪乃のような上品な役を演じられることが多いんですけれども、やさぐれ感があるキャラクターですから、上品さの中にもそういうアフレコが合って良かったと思いますよ。
コスプレ同好会会長、紺野カオル。
「〇〇(だ)にゃん」っていう感じの可愛い喋り方をしていますが、意外と大胆不敵な行動をとったりします。
「ぶらどらぶ」は、映画ネタばっかり入ってるんですが、彼女のしているコスプレにもマニアックな元ネタがあるようでして。僕は全然分からないんですけどね。
声優さんは高槻かなこさん。あまりテレビアニメの出演は少ない方ではありますが、「ラブライブ!サンシャイン」の国木田花丸などを演じられています。
最後にご紹介するのは、墨田仁子。
風紀委員の委員長。
典型的な委員長系キャラ。一方的に相手の行動を独断と偏見で決めつけるような、頑固で妥協を許さない性格。メインキャラの中では一番の嫌われ者でしょう。
献血部員の行動を監視するという名目で献血部に加わったはずが、本人もなんだかんだで活動を楽しんでいたり.........?
声優は日笠陽子さん。「けいおん!」の秋山澪などを演じられています。
他にも男子の献血部員4名と、フランケンシュタイン1名がいますが、特に語る程出番が多いかと言われればそんなことはなく、多く台詞が用意されているのは先述した女子部員たちってこともあるので、この記事では語りません。
5. 音楽面
OPは実は2種類あるんですよね。
マイが東京タワーの頂上から複数のコウモリに変身するというクールな演出で始まり、サビでは先述した女子部員たち全員が(血比呂先生を除く)体を激しく揺らしながらバンド演奏をするというイカレているのか、スタイリッシュなのか分からない映像。そして、流れる曲は、ゴリゴリのメタル曲調になっている。本編で好き放題やっている作品の系統としては、かなり整合性の高いOPではないでしょうか。
この曲を手掛けられている「LOVEBITES」さんの実際の演奏MVを街のディスプレイに映し出しているのも特徴です。作中の楽器の作画がえぐかったっすね。
これが、「マイVer.」。
続いて、もう1つのOP。
森の中にあるベッドから貢が起き上がり、マイがコーヒーをテーブルに載せて誰かを待っているカットが写し出され、タイトルロゴを出しながら水面が揺れる始まりの
血比呂先生も含め、各ヒロインが植物になぞらえた少しセクシーな演出も絡めつつ。
サビで2人が出会い、水中でどこかの百合作品でもやっているかのように抱きしめる所とか、最後のテーブルの横に座るマイのカットでテーブルに載せてあったものが一輪の薔薇に変わっていたりいたりだとか、謎の運命的、感動的な演出も魅力的だった詐欺OP。
曲調もしっとりした感じになっていて。
これが「貢Ver.」になります。
曲を含めるとこっちの方が好きだという意見が多く見受けられますが、僕は「マイVer.」の方が好きです。
エンディングは国内版と海外版で違うようですが、日本版では「赤い雨」という曲が該当しています。
曲調も、昔の夕方アニメのED感がありますね。あまり昔のアニメを観ていないはずなのに、懐かしく感じてしまうようなえ。
映像は研究室に一人佇む血比呂先生を映したものとなっています。
彼女のバックに描かれている窓の外を歩いている人物は、基本的には献血部員の人たちなんですが、エピソードによっては色調が暗くなっていたり、歩いている人物が様々な格好の血比呂先生になっていたりと、映像の一部が変わることもあります。そことんとこも個人的に楽しませて頂きました。
いかがでしたでしょうか。
あまりこの作品をレビューしている人がいなかったので、今回書いてみたわけですが。
ネタバレをほとんどせずにギャグアニメの面白さを語るっていうのが初めてだったもんですから、中々書くことがまとまらなくて、1万文字を越えてしまいました。
ここまで読んでくださった方には、本当に感謝です。
あと、言い忘れてましたが、今回初の試みとしてハッシュタグをつけてみました。
どれくらいPV数に影響が出るのか分かりませんが、知名度関係なく、気まぐれでつけております。
次回ご紹介するタイトルはまだ決めていないので、次回の更新は来週あたりになると思います。
日にちが決まりましたら、こちらのアカウントでお知らせするつもりですので、宜しければチェックお願いします。フォローは必ず返すという訳ではありませんので、そことんとこご了承ください。
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