<年末5日連続投稿企画④>見える子ちゃん 幽霊を逆利用した新感覚ホラーコメディ?
前回のレビュー記事はこちら↓↓↓
皆さん、こんばんは。ゼクショーです。
はじめましての方は、はじめまして。
ヘッダー部分にも表記されている通り、当ブログは基本的には週1ペースで毎週金曜日の20時30分に更新させて頂いております~~~~が。
現在はこの記事のタイトルにもあります通り、大晦日を含めた年末にかけて、5日間連続で新着記事を投稿するという企画を行っております。変則的ではありますが、木曜日に更新しているという訳ですね。
ほぼ全てが2021年秋アニメに関する記事なんですけど、語りたいタイトルが多すぎて絞り切るのに苦労しました。今回レビューするのは、その中でも、僕が高評価にしている作品になります。
はい。「見える子ちゃん」をレビューさせて頂きます。
漫画原作作品。制作会社は「女子高生の無駄遣い」などを手掛けている「パッショーネ」。
閲覧注意とサムネイル画像に書かれていながら、心の中を燻ぶっていた好奇心が勝ってしまい、ついつい観てしまった放送前のPV。
それを見た僕の第一印象は、ホラーアニメにしては絵柄がポップすぎる。後半までちゃんと観て、コメディアニメだったねって気づくんだけど、なんか一人のちょっと可愛い女の子が見えないものが見えますよ~、それだけで笑わせる一辺倒なアニメなんだろうな~って思ってて、そんなに個人的な期待値は高く設定してませんでした。
だけど、それが本編観た瞬間、覆りました。素晴らしい所しかなくて、あまり多くを語る必要はないと思いましたんで、今回は短めです。ただそれでも、制作陣の方にはある程度の敬意を込めまして、この記事を書かせて頂きました。
それでは早速、本題に入っていこうかなと思います。
0. あらすじ
見えるはずのないものが見え、時にそんなものたちが語りかけてきたり、向かってくる。そんな日々を過ごす、見える女子高生・四谷みこが回避するためにとるのは、徹底的なスルー!鋼の精神とスルースキルを駆使し異形な“ヤバい”やつらを回避する!!
※U-NEXT 配信ページより引用※
1. シナリオ面
凝った台詞回しなどで魅せるタイプのアニメではありませんね。伏線のトリックとかは割と分かりやすく作ってきます。
朝昼晩、時間帯関係なく、場所も関係なく、霊は必ずどこかに住みついていて、でかい怪物が主人公の四谷みこに聞いてくる。心の声でめちゃくちゃ叫んでるほど、恐怖の感情を極限まで抑えてるのに、視聴者目線で見たら、真顔でそれをスルーしているようにしか見えないというギャップや、周囲のリアクションと異なるリアクションをとるというすれ違いコントのような笑いで、視聴者を笑わせるというのが主題なんですよね。
主人公の親友で、暴食女の百合川ハナがよく食べるメロンパンの名前が「やみつきメロンパン」という名前には、クスリと笑えるワードセンスがありますし。彼女が「生命オーラ」と呼ばれる霊を引き寄せる能力があって、食品を食べる程その力がパワーアップしていって、亡霊を除霊するという展開や、みこと共にドンキホーテへ行く展開で、みこが除霊用の数珠を買ってくるというのはちょっとぶっ飛んでて笑えます。
あと~時折、笑いだけで本編を終わらせるのだけではなくて、しっとりとした話を持ってきて矛を納める感じの回も用意しているのは好印象でしたね。夏目友人帳を思わせるようなね。
僕が印象に残っているのは、2話のラストパート。
みことハナが捨てられた猫を見つける。誰か引き取らないかと町中を歩き、猫好きなんだけど一見するとそうは思えない強面の男が、引き取りにやってくる。ハナは見えない子だから分からないけれども、みこは男の近くに、光のように輝く猫の霊がいるのを見つけてこの人は猫好きなんだな~って気づいちゃうところ。人は見かけで判断してはいけないっていうことを我々視聴者に問いてるようで、ちょっと感動しちゃいましたね。
2. 演出面
見える子ちゃんのストロングポイントだと思います。
原画枚数の多さが、アニメーションのクオリティに直結するとは限らなくて、結局大事なことはその作風をどれだけ生かせるかを証明していた作品だったなと思いましたね。
①ポップだけとホラー感のある演出
見える子ちゃんは幽霊を怖いものではなく、ギャグに利用するというジャンルのコメディアニメですので、怖い魅せ方というのはしないです。「それでも本当は怖くできるんとちゃう?」と制作陣を疑ってしまうほど、他のホラー作品へのリスペクトを感じられる演出が随所にあるんですよね。
特に多かったのが、第1話だと思っていて。
冒頭のこの窓の近くの明かりが点滅するところ。よくホラゲーとかで廃墟を探索しているときに、怪奇現象にでも起こったんかっていうゾクゾク感を出すための、定番の魅せ方でもありますよね。バイオハザードとか、プレステから出た零シリーズとかでも多分あったんじゃないかな~。そこらへんは記憶にないですけれども。
あとはそうだね~、放課後。友達のハナちゃんと別れるっていうときに、忘れ物をしたようなきがしていちいち人が少なくなった、暗くなった学校に戻っちゃうというシーン。
こっちが~~~、ハナちゃん。
んで、こっちが~~~、みこちゃん。
当然夜は暗い。血だまりとかは描かれてないからだいぶポップ庁ではあるんだけども、この黒を基調とした配色がホラー感を演出していて良いですね。学校でおこった怪奇事件とか起こってそうで~~~~、まあ、Anotherだったら死んでたね。
②もはや変態的としか言えない微エロ演出
制作陣の変態ぶりが伝わる、女の子のフェチズム部分。18禁アニメをあまり好んでいない僕ですが、まあ高校生ぐらいになってくるとね、エロスっていうのは切っても切り離せないものだっていう言葉の意味が分かってくるんですよ。見える子ちゃんは、きわどいエロ演出はやらないけれども、それでもフェチズムを随所に感じさせるこだわり具合は感じちゃうんですよね。
もろ見えではなく、ちょっとだけしか視聴者に見せないよ~~、そんな所謂「微エロ演出」が、この作品にはふんだんに盛り込まれてありましたね。
みこちゃん達が着てる制服って、ミニスカなんだよね。だから服ぬれたりとかして、だからこんな風に雨でスカート濡れちゃって、まくるシーンとかあると、もうちっとで下のブラ見える子ちゃんになれるんじゃねえかなって期待がそそられるんだよね。
あとは尻の部分ね。しわがめちゃくちゃ書かれてあるのも、なんかえちえちですよね。
ベッドに寝込むシーンとかも、この他にあるんだけど、その時も異常なくらいしわが描き込まれてまして、非常に良かったと思いましたね。
あと、着替えシーンまであります。ハナちゃんとみこちゃんのブラも確認済みでございますよ。もっと汚くなっていれば、なんか好きな男に下の世話された感があってなお良いとは思いましたけどね。
3. 音楽面
OPは、「見えないからね!?」。
歌っているのは四谷みこ~~~になりきっている中の人こと雨宮天さん。
歌詞はまあほぼほぼ、みこ視点ですね。
天さんの「やめて、やめて、もうやめて!」の、例の見えちゃうアレに怯えるアフレコからポップな曲調に変わりだす曲の展開からすでに、嗚呼、「見える子ちゃん」来たぞってなるなじみ深いものでした。
周囲を警戒しながら色ペンキの上を走っていく演出も、ホラーほんまはできるけどやらへんでっていう意図が見える子ちゃんのようで、良かったと思いますよ。
EDは、「ミタナ? ミタヨネ?? ミテルヨネ???」。
こちらも本編の「見える子ちゃん」を体現しているようで良かったっすね。
歌唱はOPと同様、四谷見える子ちゃんになりきった天さん。
この曲の一人称視点は、まさかの幽霊。でも四谷みこがポップに歌っているのおかしいだろっていう突っ込みはなしでお願いします。
「ヲンチュー・オンチュー・オンシュウ・キミニムチュウ
モウニゲラレナイニガサナイヨ
ヲンチュー・オンチュー・オンシュウ・ジュバクジュツ
カナシバリニカケテ
ヲンチュー・オンチュー・オンシュウ・シロクジチュウ
ホラカンジルデショカタニオモミ
ヲンチュー・オンチュー・オンシュウ・フリムイテ
ワタシキミノウシロ 」
これはサビの歌詞になりますが、絶妙に韻を多く踏んでいるオシャンティーさもあって良かったんじゃないでしょうか。僕はちなみにこっちの方が好きです。
いかがでしたでしょうか。
なんとも短くて、拙い文章なんでしょうね。うっすい記事で本当に申し訳ありません。
次回の更新は、金曜日。今日と同じ20時30分です。
レビュー記事ではなくて、僕が今年に放送されたアニメの中で、神回だと思ったエピソード、好きなエピソードをランキングにした記事を乗せて、今年のブログ活動に華を添えたいと考えています。
それではまた、次回お会いしましょう。