学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 感想
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皆さん、こんにちは。ゼクショーです。
夏休みの終わりも、残り一週間切ってしまいました。
今年は去年以上のコロナ禍と呼ぶべきでしょうか。あまり外出する機会がとれなくてですね、僕の夏休みの思い出は夏休みに観たアニメでしか語れへんっていう状況です。 オリンピックも、自国開催だからといって別に特別自分の中で盛り上がってた訳じゃないですし。
オタ活の資金調達のために短期で入れていたバイトも地元のコロナ感染者数が増えだして、延期になってしまいましたし。
これで何もやらないとさすがに鬱になりますわ。
危機感を感じた僕は、ストレスを溜め込まないよう、アニメ観るなりゲームやるなりして、こうやってここまで生き伸びてきた訳です。
あ、飯はちゃんと三食摂ってますからね!!!!
そんな僕が今回レビューさせて頂くタイトルは...............
2010年放送、「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」です。
本作品の原作は「月刊ドラゴンエイジ」にて不定期連載されていた、漫画になります。
系統としてはバトルアクションもの。
誠に残念なことに絶筆となっている作品でもあります。
作画担当の方は今でもご存命でいらっしゃるようなのですが、原作担当の方が2017年にお亡くなりになられています。
制作会社は「ワンパンマン」、「ノーゲーム・ノーライフ」などでおなじみの、マッドハウスになります。
僕ははっきり言いますと、この作品は名作の部類だと思っています。
Twitterを開いていると過去の名作を振り返るようなツイートがいくつかあって、あくまで僕のタイムラインを見る限りでは、今作品の名前があまり載ってませんでした。
同世代のアニメアカウントたちのツイートはよく読んでますけど、感想だったり、あまり語られてるのを見たことがない。
もしかしたら僕と同世代のアニメファンの方々は本作品をご覧になられてないのではと思っておりまして。
このレビューを、そして何よりこの作品を、小さなものではあるのかもしれないけれど、タイムカプセルのような形で後世に残しておきたい。
その意味を込めまして、熱を込めて、レビューさせて頂きます。
なにせ、アクションアニメは僕の好きな分野ですしね。
そんで、そもそもこの作品は、どういった話なのか。
平和だったはずの日常のなか、ある時世界に現れた生ける屍。「奴ら」は人を喰って繁殖し、やがて主人公の通う学校にまで押し寄せてくる。夕日がおちるなか、主人公の小室孝は、同級生らと共に命をかけて生き残るために、戦いに挑んでいく。
いわゆるサバイバル系作品になります。日本向きというよりは、海外向きに近い内容になるかなと。
大前提として言っておきますと、ゾンビ映画(僕は見たことは全くないですけれども)この作品はそれを意識して作られているようです。
最近の作品とか特にそうだと思いますが、この世の娯楽作品って、何かしらのオマージュだとか、それを取り入れてアレンジして成り立っているものが多いですよね。参考にしたゾンビ映画の前例があるなら、設定が新しいという作品では全くないってことなんで、この作品に新鮮味のある面白さを求めるというのはナンセンスだと思います。
これでただ逃げまくるゾンビ系作品だと、面白くはない。かといってサバイバルそっち抜けでただアクションだけ凄いみたいな作品、それで面白く出来れば良いですけど、なんか緊迫感出す他にも遊び心とか欲しいとか、僕はゾンビ系作品全く見たことないけどそう思ってしまうんじゃないかな。
したがって、僕がこの作品に求めるべきだと考えてることはこれ。
せっかくアクの強いジャンルの「アニメ」なんだから、イカレた話の流れの中に、日本のアニメらしいカッコ良いセンスを、ワンクッション置いておくれよ。
そして、日々のストレスで腐っていく僕たちの心を解き放ってくれるように熱く、そしてイカレさせておくれよ、と。
本作品は見事に、それに応えてくれたのではないかと思います。
この作品はいくつか良いとこがありますが、文章だけだと分かりにくいと思うんで、いくつかの劇中のシーンを具体例として挙げて、良かったところを語っていこうかなと思います。
いつもなら僕は冒頭でシナリオ部分で良かったと思ったところを挙げていますが、本作品はシナリオより演出部分の方が輝いた作品だと思っているので、まず最初に演出部分について語っていこうと思います。
ま~ず良かったところ1つ目!!
劇中で出てくるほとんどが、手描きで描かれているということですね。
地味に思えるかもしれないけども、これって物凄く大事なことだと思うんすよ。
今でこそ、敵の大群とかは手描きだと表現しづらいから、CG使ってごまかそうっていうアクションアニメが多いじゃないですか。
例えば、今NHKでやっている「キングダム」(第3シリーズ)。
ご覧になられている方は分かるかと思いますが、敵の兵士の大群を描くというときに兵士の部分をCGにして、手前に描く少数の人間および背景を手描きで描く。「キングダム」では、こういう手法がとられている。
観ていない方、知らない方も、情景をなんとなくイメージしてみて下さい。
これってなんとなく兵士の大群が押し寄せてくる緊迫感を出したい、という意図の演出だと推察できますよね。
でもこれ、手前の人間と、バックとして描かれている背景が手描きだから、下手にやるとせっかく押し寄せてくる兵士の大群がね、CGで浮いて見えるんですよね。
このように手描きで作った作画の上で、CGを下手に使ってしまうと、せっかく手描きで描いたものの質感が出にくくなり、見映えがかなり酷くなってしまいます。
今回の「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」は、敵に当たるものがゾンビのようなものなんですが、この大群をね、背景、道具、相対する人間含めてほぼ全て手描きでやっている。動きも含めて。そのこだわりが素晴らしいと思いました。
まず~、敵。作中では「奴ら」って呼称されてるけど、分かりやすくゾンビって言います。今作品で描かれているゾンビってね~、CGを使うときに出てくる変なぬるぬる感がない。これを1体1体手描きで作っていく心意気に、僕は惚れてしまったんすよ。
2010年の作品と言うことで、作画技術が進歩した今のアニメと比べると粗い絵柄ではあると思うけども、この粗さが逆にある種の生々しさというか、キモさを引き出していると思う。
そんでこの一場面をみて、まあ他にもこういう雰囲気の描写があるんですが、中でもこの終末感溢れる夕方っぽい演出というかね、そこはかとなく進撃の巨人の第1話っぽいな~と思いませんか?
それもそのはず、本作品の監督は「進撃の巨人」のアニメを手掛けられた、「荒木哲郎」さんなんですよね。
それを観ている方は恐らく僕が何を言いたいかはお分かりかと思いますが、簡潔に言っておくと。
ゾンビの動きとかも、どこが生々しいんだけども、人間の理性や五感を無くした、動きをしているんですよね。背景や演出としても、進撃にもあったけど、人間が彼らに殺されて土地が廃れてしまったって描写も入れてくる。
本作品の敵に関しては、日光浴びたら死ぬみたいな描写は特にないので、朝でもわんさか湧いてくるんじゃねえかなって恐怖感があったりするわけですが。
とりま、2010年で進撃の巨人っぽい生々しいアニメーションをやっているって思ってください。(進撃の巨人自体は、2013年に放送しています)
あ~画像についてなんだけど、これキャプチャというよりは、スマホのカメラで取ったやつを添付しています。カメラ手慣れてなくて僕のシルエットが写ったりしてる箇所があり、ちょっと見づらいかもしんないけど、そこんとこご了承ください。
勿論、作中に出てくる人間や背景も手描きで描かれていますよ。
ちなみに今僕が載せたやつで映ってるのは、男の子が主人公の孝で、女の子がヒロインの麗ちゃん。他にもキャラクターがいますが、そこんとこは後程語らせて頂きます。
次に~2つ目。
ド派手なアクション演出の素晴らしさと、ゾンビの倒し方のグロさが半端じゃなかった。
2010年に「進撃の巨人」のようなアニメーションをやっていると思っておいてくれと先ほど言いましたが、肝心のアクション、バトル演出というのも素晴らしかった。
挙げたらキリがないので、今回はその一部を画像と共にご紹介します。言葉だけでは分かりにくいのでね。
ゾンビが学校に侵入し、大混乱の状況に。その中で成り行きで行動をともにすることになった沙耶(画像1枚目右)と、コータ(画像1枚目左)。
ゾンビに追い込まれた二人が必死に抵抗している、そんな場面です。
沙耶のところにも、至近距離にゾンビが来る。彼女はさあ、どうする!?
なんと、偶然その場にあったドリルのようなもので、ゾンビの頭に突き刺して倒すわけですね。コラコラ、ご都合主義だとか言わないのっ!
この画像では分かりにくいと思いますが、ゾンビが至近距離に来る前では沙耶は冷静さを保っていました、このときばかりは「死」の恐怖に怯え、奇声を上げながら殺すわけです。このときの喜多村英梨さんのアフレコも含めて、痺れましたね。
このときの沙耶の立っているところに、ゾンビから飛び出る血がどばどばあふれる演出も、少し怖いんだけども痛快なんだよね。
続いて、こんなシーン。
紆余曲折あって、二手に分かれてしまった孝たち一行。歩道橋は大量のゾンビたちに占領されていました。
懸命に応戦するも、これだけの数では一目瞭然。絶体絶命のピンチでございます。
この危機を脱したバトルの流れがね~痺れたんですよね。
なんでそのタイミングでジャンプ台あんねんってツッコミはやめておきましょう。
バイクに乗って、歩道橋の方向に向かう孝と麗ちゃん。
これを飛び越え、飛び入り参戦。
でもこれだけじゃあまだ、僕は鳥肌立ちませんよ。
左のキャラは冴子さん。
先ほど登場した、沙耶、麗、コータ、孝と共に後ほど詳しく触れていこうかなと思います。
孝、ついでにバイクでゾンビをなぎ倒しつつ、冷静にカーブ。
その直後、武器となる槍のようなものを装備した麗ちゃんがバイクから飛び上がり、からの、
華麗に、無双。
その後、コータの元に駆けつけた孝は、銃をコータの元に投げて渡す。
そして銃を受け取ったコータ。
なんと突如、好戦的な顔に豹変。
ゾンビ相手に、ヘッドショットをかましていくスタイル。
この最悪の場合、孝に被弾するところだった超ギリギリの瞬間を狙って放たれた銃弾のスローモーション演出。このスローモーションの表現って、絵が崩れない形と濃度を保ちつつ、動きの速度を落とさなければならないために原画の枚数を多く描かないと成立しない、難易度の高い技法だとされています。
サッカーでVARやっているかの如く、僕はここは何度も再生して見直しましたが、崩れてなかった印象です。素晴らしかったですね。
制作陣のその神業をやったうえで、画面全体に血をつける演出でコータの戦闘パートを一旦絞めるっていうのも、良かったですね。
コータの、いかにもオタクなその見た目とは裏腹のカッコ良さ。そこに痺れるゥ憧れるゥゥゥゥゥ!!!!
そして、孝と冴子さんが合流するよと。
手を繋いでくれよと、横に手を伸ばす孝。
それに応えるように、彼の手を掴む冴子さん。
孝はそのまま、冴子さんを振り回し、彼女を空中へと飛ばす。
冴子さん、空中で横に回るようにして舞い、ゾンビの方向へ降り立とうというところ。
その後彼女は対象のゾンビに対し、至近距離の位置で着地。この瞬間即座に、装備していた木刀で回し斬りをお見舞いする。
この見事なアクションでゾンビを一掃し、ピンチを脱しましたよと。
いやあ、この一連の流れ、実に実に
Cooooooooooooooooooooooooooooooooooool!!!!!!
今扱った一連のシーンでもそうなんですが、本作品のアクションパートって割とキャラも俊敏に動かすし、カメラワークも滑らかに動くし、戦闘も変に間延びしないし、非常に展開がスピーディーなんですよね。
それでいて合間に入れてくるグロ演出も痛快で素晴らしいから、そういう意味では体感時間は早く感じました。
ワンピースもそうですけど、一つの戦闘に無駄に2、3話かけてるアクションアニメあるわけです。
また、人を殺す時に、その生々しさ、痛々しさを隠すように演出するようなアクションアニメだとかも最近多いなかで、こういうことをやれてるアニメって本当に価値があると僕は感じます。
しかし、本作品、グロだけが素晴らしい作品ではないんです。
それでは良かったところ、3つ目。
忘れたころにやってくる、エロ演出が最高。
「最高」とか言ってるけど、実は僕、エロアニメってそんな得意な分野ではありません。男なのに普段18禁作品は全く観ないぐらいです。
なんなら進撃の巨人みたいな終末感溢れるグロ作品に、露骨なエロ演出なんて必要ないとすら思ってます。こういう系統の作品って、あ~こいつ死ぬんじゃねえかな~っていう緊迫感を出すことを重視してるからこそ面白いわけで、ラッキースケベ演出とかしちゃったら、物語が安っぽく思えてしまう。
エロ作品苦手な方も、恐らくそう思われるかもしれない。
ところがこの作品のエロ演出って、露骨に見せるんじゃなくて、透かしたようなタイミングで入ってくるんですよね。
これこそが、この作品がいかにイカレてるかっていうのが分かるストロングポイントじゃないかなって思うし、面白いと言わざるを得ないんだよね。
では割合として、どれくらい入ってくるというと、僕の体感的には全体の4、5割ほどエロ演出が入っていると思います。意外と多かった感じ。
エロによりパラメータを振った第6話のような日常回もあります。巨乳だらけのヒロイン達の入浴シーンは必見です。
センシティブすぎるのでこの記事ではお見せ出来ないのですが、かなり攻めてまして、女性の乳首まで描いてくるんですよね。ヒロイン同士で胸触り合ったりなんて描写もあります。
グロい展開結構続いたし飽きたから、ええ加減可愛いヒロインでヤリたいんじゃって思っている男の人にとっては、楽園のようなボーナス回ではないでしょうか。
どういうシーンが良かったか、僕がまだ健全な部類に入ると思ったシーンを抜粋して語っていこうかなと思います。
1枚目。
ゾンビに追いやられ、壁に飛ばされたときにスカートがめくれちって見えちゃった、麗ちゃんの白パンでございます。
視聴者にまじまじと見せつけるような、ほわほわした描写ではなくて、ほんとに1秒観れるか観れないかぐらいの一瞬のカットなんですよね。
僕はこういうのをを透かしていると言っているんです。
続いて、2枚目。
先ほど、アクションすげえってお話をしましたが、実はその中で孝がバイクで沙耶の横を通ったシーンがありまして。
そのときに発した風で、沙耶のスカートが揺れる演出をさらりと入れてくるんですね。
このカットが流れてる時間というのは、確か、1枚目の麗ちゃんの白パンのカットよりも短かったと思います。
今度はしましま模様の下着。意外と子供っぽいデザインのもの履くんですね。
他にもありますが、秒速パンチラシリーズは一旦ここで終いにします。
3枚目からは、ちょっと攻めてるエロ演出について語っていきます。
はい、どん。
普段はクールな感じのキャラクターである冴子さんですが、制作陣は彼女のこんな一面も見せてくる。
孝が水陸両用車で、水上に突っ込むという場面で、水がぶっしゃーと飛び散り、冴子さんの制服が濡れてブラが垣間見えるという演出。
紆余曲折あってゾンビから逃げながら、そして戦いながら、二人で仲間を探してる真剣な場面が続いてたんですが、グロ演出にあっけにとられ、視聴者にエロ演出があるのを忘れさせたころにこういうのを入れてくる辺り、制作陣のちょっとした遊び心を感じさせますね。
そこはかとなくはしたない姿も必ず晒してやるぞってという、別の意味での執念深さがひしひしと伝わってくる。
原作も素晴らしいんだろうなって分かってくるシーンでもありましたね。
このあと別の服に着替えるシーンまでしっかり描いてきますよ。キャラクターのフォルム的なエロさも相まって良かったと思うんですが、ここでは見せられません。
最後に、こんなシーンを扱います。
今このレビュー読んでる皆さん、笑わないで聞いて頂きたい。このカット、すげえ構図なのは自分も分かってます。
主人公の男が、谷間の上で銃口を構える...........これをアクションアニメでやるという発想がぶっ飛びすぎてて、イカレてると思いませんか?
まあこの直前にとあるアクシデントがありまして、怪我をして動けないという麗ちゃんですが。
そのあとも素晴らしいんですよね。若干アクション面も絡めた話になっちゃいますけど、エロチズムの方が勝ってると思うし、素晴らしいので、語らせて下さい。
そりゃあ、嫌がりますわ。
このあと孝は銃を、連射していきます。
撃った反動で、麗ちゃんのおっぱいが揺れます。
このえちえちなんだかカッコいいんだか分からない演出が2、3回くらい入っていたはず。
そこからのこれ。
前線にいた冴子さんの下の部分をすり抜けるようにして、孝が放った銃弾がスローモーションで通っていく。
エロチズムとクールなアクションが、絶妙にリミックスされた、素晴らしい演出です。
再び前線の冴子さんへ。
揺れる谷間と、それを綺麗にすり抜ける銃弾のスローモーション。
滑らかな弧を描くように動くこの時のカメラワークを含めて、なかなか面白いアイデアだと思いました。
なんだろう......この一連のシーンを観た時に、制作陣がバカを極めていると分かってるはずなのに、BGMとこのスローモーション演出のせいで、不快感を感じるどころか、むしろこの制作陣のアニメーションの情熱に感激と畏怖の念を抱いてしまった自分に、驚いたんだよね。
このように、バイオハザードや進撃の巨人の世界を観てるかのような、グロテスクで痛快なアクションに、忘れたタイミングでやってくる、エロチズムを唆らせるような演出、そのイカレまくった高度な融合こそが「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」のストロングポイントではないかと終始思いました。
続いては、キャラクター部分について詳しく語っていきます。
先ほどもちらちらキャラの名前を挙げてきましたが、補足するような形でね、キャラクター紹介をしていこうかなと思います。
ストーリーに大きく関わるネタバレはしません。
全体的な印象ですが、本作品のキャラクター達もまたね、本編のグロさに負けず劣らず、アクが強いなって思ってるんですよね。
まずは本作品の主人公、小室孝。
孝はある意味、主人公らしい主人公だと思います。
後述する麗ちゃん、沙耶とは幼馴染設定です。
性格は普通といえば普通。特別、身体能力が高いという設定ではありません。自ら通う学校が恐怖に貶められたその日から、死を恐れず、敵をおびき寄せる役を自ら買って出るなど、行動力もあってタフな男です。そしてちゃんと活躍します。
「Fate/ Stay night」の衛宮士郎とかもそうですが、普段情けない主人公が自分の在り方に気づき始めて、カッコ良く成長して、そのすごさを視聴者が心の底から感じれるくらいまでになったら、アニメって熱くなるもんだと思うんでね。
敵の登場による世界の治安の崩壊で、人々の日常のあり方が大きく変わった作中の世界で、彼もまた変わりつつあり、生き残るために平気でバイクを盗んだりしますし、イカレた人生を謳歌するようになります。
続いては、一番最初に出てくる1人目のヒロイン、宮本麗。
麗ちゃんは、根は心優しいんですが、ツンデレの中でも、恐らく人付き合いに苦しむ部類なんじゃないかと。
自分は誰かから支えられなければ生きていけないくらい、心身的にまだ未熟。それを認めているのに自分のことを棚に上げる行動と言動をすることがあるので、ファンの一部から「悪女」と呼ばれることもあるんだとか。
孝とは幼馴染であることから、仲は悪いとは言えないけれども、微妙な間柄になっています。
続いてご紹介するのは同じくメインヒロインの一角、高城沙耶。
高飛車な態度をよくとるんだけれども、孝たち一行の中でも一番頭が回り、良い台詞もあり、正論率も高いキャラクターだと思います。
ファンをはじめ、制作陣からの人気も、かなり高いようです。
だけども、低身長なところや、心は意外と繊細なところがあるギャップも魅力的なんじゃないかと。麗ちゃんもそうですが、巨乳なのでプロポーションはかなりエロいです。
続いてご紹介するのは、毒島冴子。
「どくしま」じゃないよ、「ぶすじま」だよ。
作中で一番めんどくさい女の部分が出てるのが、麗ちゃん。作中で一番高飛車で正論率が高いのが、沙耶。そして、作中で一番カッコ良いヒロインこそ、冴子さんなんです。
本作品における、僕の推しキャラです。
クールで武闘派な性格。「この世は男らしいでは生きてられない」みたいなカッコイイセリフもあります。
孝たち一行の中でも、戦闘力が非常に高くてですね、その戦い方というのも俊敏で、苛烈で良いんですよね。
あと意外と処女っぽいギャップもあったり。あるエピソードでは、裸エプロンを披露することも。
続いて5人目は、平野コータ。
コータは普段は、温厚で物静かな性格です。
周りの生徒たちにいじめられていた過去を生きていた経験があることから、陰キャのオタクであればあるほど、彼の行動、言動だとかに共感できるものがあります。
実は、極度の銃オタクで、銃を持つと性格が豹変。
場合によっては誰でも殺すことをためらわない、残忍な一面をのぞかせます。
知識だけでなく、腕前もかなりのもの。
「アクションがすげえ」って言ったときの話でちょっぴりそのことについては触れていましたが、なんか彼が銃を持った時の臨場感の上がり具合が凄いんですよね。冴子さんの無双シーンもこの作品の良さではあると思うんだけど、後衛から孝たちをサポートする彼の活躍というのも素晴らしいです。
最後にご紹介するのは、鞠川静香。
孝たちの学校では、保健室の先生を務めていました。
孝たち一行のなかでは年長者で、作中随一のプロポーションを誇ります。本編を観て頂ければ、シートベルトをつけるときの仕草だけで相当なエロさがあるのが分かるんじゃないかなと。
運転音痴ではあるものの自動車免許をしっかり持っており、車での運転を担当します。
年長者としての良識も持ち、戦闘というよりは、カウンセリング的な役割で孝たちをサポートします。
シナリオ面について語ります。
アクション重視で竹を割る勢いでスピーディーに展開が進んでいくアニメなので、この部分に関しては特に熱く語れることはありません。
ネタバレにならないように話すのであれば、これは冒頭の演出の話でも少ししましたけど、ゾンビがいつ出てくるか分からない緊迫感、荒廃した世界における治安の崩壊と逃げ遅れた人々が彼らに食われる光景を描くことで終末観を出していたり、キャラクターの過去のバックボーンが、しっかりストーリーに組み込まれていたと思います。
悪い所を挙げるとすれば、ややご都合主義で話を進めがちなところ。でもそんなもんもこの作品の演出力をもってすれば気にならないレベルで面白く感じることでしょう。僕はそうでした。
最後に音楽面について語って終わりにしましょう。
オープニングを手掛けられるのは、同人ゲーム作品群「東方Project」のアレンジ曲もすることで有名な、ロックバンド「岸田教団&THE明星ロケッツ」。
曲名は分かりやすく、「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」。
悲壮感のある歌詞もありながら、それに抗うような熱いパワーを感じさせる曲調です。
公式チャンネルの方で楽曲がありましたので、下に載せておきます。
エンディングを務められるのは、黒崎真音さん。
実は毎話毎話に歌う曲が変わっておりまして、それを全て歌われています。
エンディングの方は公式チャンネルの方であるかどうかわからなかったので、なにかしらの方法で聴いていただければなと思います。
最後になりましたが、こちらのアカウントの方で次回のブログ更新日をツイートする予定です。
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