ゼクショーのアニメブログ

主に深夜アニメ30分枠のレビューをしていきます。毎週金曜日20:30更新!!※2023年4月以降から第2金曜日の20:30に更新予定※

夏目友人帳 感想

 前回のレビュー記事はこちら 

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

xexiow06375.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

 

 皆さん、こんばんは。ゼクショーです。

 

 そういやコロナ用ワクチン接種の一回目の予約、取ってきましたよ~。来月にやっと受けることができます。

 

 1回目はまだ大丈夫だって聞いてるけど、どっか具合悪くなるのはほんと嫌ですね。外出れないし、アニメ観れなくなるじゃん。

 

 2回目受けるとき、学校休まなきゃいけなくなると思うし、大変ですね。嗚呼~運よく土日に取れねーかな~。

 まあ、御託はこれくらいにして。本題といきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回僕がレビューするアニメは、「夏目友人帳」です。

 

 

f:id:Xexiow06375:20210826004009p:plain

タイトルとキービジュアル  https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=10847より、引用

  原作は「LaLa」および「LaLa DX」(現在は前者で主に連載されてるようです)。分類上では、少女漫画になりますね。

  

 制作は「ブレインズ・ベース」。続編となるTVシリーズがこれも含めて6作出ている人気作品になります。第5期から制作会社が変わっていますが(制作スタッフはほぼ同じ)、第1作にあたるこれはこの表記になります。

 

 新規視聴者にとっては一番鮮度があり、夏に似合うイメージの作品という意味も込めまして、今回の第1期をご紹介したいと思います。

 

 あらすじは僕の拙い言葉で書くのもあれなので、先ほどの画像と同じ引用元(dアニメストア)から、引用させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 妖(あやかし)を目に映すことができたため人間に疎まれた夏目レイコは、その寂しさからか、妖たちに勝負を挑み、隷属させる証として名前を書かせたという。

 その契約書の束「友人帳」を手にした孫の夏目貴志もまた、レイコの力を受け継ぎ、人にあらざるものを見ることができた。そして、レイコと同じように、周囲から疎まれる存在でもあった。

 しかし、唯一の血縁であるレイコの遺したものを大事に想い、レイコが奪った名を妖たちに返すことを決める。そんな夏目の元にはいつしか様々な妖たちが集い始め・・・妖を見ることができる少年・夏目貴志と、招き猫の姿をした妖・ニャンコ先生とが繰り広げる、妖しく、切なく、懐かしい感涙のあやかし譚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小学生の時に(今もですが)親がアニマックスに契約してまして、何度か再放送されてるのを観たことがあります。

 

 普通に好きな作品なので、忘れた時に見返したりします。今回このレビューを書くために、一日で観返した訳ですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やはり、面白かったですね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いくつか良いところはありました。

 

 まずは、シナリオ面での話といきましょう。 

 

  エピソードは、いわゆる一話完結型のオムニバス形式で紡がれている。1クールでほぼ同じテーマ性で勝負するというよりは、単話ごとにテーマを変えて勝負するタイプの作品です。

 

 あらすじにもありますし、一話以降度々触れられていますが、夏目くんは人には見えないものが見えることで、周りの人からも冷たい視線と態度を向けられ、ろくな人間関係さえできない状態だった。人の負の感情につけこむ妖怪からも、からかわれたり命の危険に晒されたりした。自分の心をかき乱すのは人間でも、妖怪でもあって、あまり良いイメージは抱いていない。

 夏目くんが繊細な性格であるからこそ、度々あるそういう孤独感の描写も、テーマ性をなぞっているようで良いのですが。

 

 そのうえで、単話ごとに明確な起承転結があり、それぞれ違ったテーマ性を出しながらも、夏目くんが様々な人、様々な妖怪と出会うなかで、本来当たり前に得られるはずだった優しさ、寂しさの意味を知り、心身的に成長をしていく......

 ただ妖怪ものだからといって、決して安いグロい表現ばっか魅せて不気味で怖いだけアニメなのではなく、芯があるけど温もりがある。思いやりって何だろう、大切なものって何だろう、浄化されるだけじゃなくて、日常を生きる中での人間的な考え方を、初心に返って考えさせてくれる

 そんな人情味のあるシナリオが他の妖怪ものとは違う、「夏目友人帳」らしさであり、強みなのではないかな~と思います。あとは少女漫画ものらしい気品さがある。

 

 まあただ泣かせるだけでなく、OVAのノリで描かれるようなほっこり回もありますぜ。にゃんこ先生単発回とかね。

 

 ここからは、単発で僕が良かったと思ったエピソード、こういうのあったよ~というのを例に挙げて、極力ネタバレなしで語ろうと思います。僕が思ってる夏目友人帳こういうの良かったよ~ってことが、少し分かりやすくなると思うんで。

 

 

 

 まあまず2話ですね。これ意外とファンの間だと有名だそう。

 

 かつては参拝客が多かったが、すっかりそれが少なくなった祠の神様「露神」の、今ただ一人参拝しに来る女性「ハナさん」への、妖の情を描いたエピソード。

 

 その中で露神が発したこの台詞。

 

 「一度愛してしまえば、愛されてしまえば、忘れることなどできないんだよ」

 

 神様は人と結びつくことによって力を得て、その愛があってこその存在なのだと。今回の話の肝を一言で表しただけでなく、夫婦愛、家族愛、深い絆のの育まれ方って、きっとそういうもんなんでしょう(まあ、恋愛したことないんだけどね)。色々な意味で考えさせられる素晴らしい台詞だったと思います。

 

 

 次に6話。これも良かったですね。個人的に一番グッときたかな。

 

 人間に助けられた、燕の妖怪のある願いのために全力を尽くす夏目くん。それに協力するにゃんこ先生。

 

 「情を移す、情が移る」。これが今回のキーワード。

 

 今回はその「情」の移り方が、より自然に描かれていたように思います。

 

 好戦的で、人間の負の思いにつけこむ、これが通常出てくる妖怪たちです。  しかし、人の優しさを知った燕の真っすぐな思いに、「情」が移ってしまった夏目くん。

 

 「人」の情がない「妖怪」のにゃんこ先生は、それに呆れながらも結局夏目くんに協力してあげている。「妖怪」でも、「人」に対して多少の「情」は移っていると推察できるような感じでね。

 

 このまま詳しく言っちゃうとあれなんでそろそろ締めますが、オチの演出の魅せ方は、ベタではあるんだけれども、「視聴者」である僕もちょっと「情」が移ってしまうようなね、綺麗な形だったと思いますよ。

 

 

 

 最後に~8話。僕はこれが一番好きな回ですね。ちな、5回ぐらい観てます。

 

 蛍の妖怪と人間の淡い恋の物語。

 

 「妖怪」に煩わしさを覚えていて、見えなければ良いと思っていた夏目くん。「ほんとにそれでええんか?」って思わせる回でもありました。

 

 好きなんで全部ネタバレしたいくらいなんですが、抑えます。

 

 二人は明確に言葉を交わし、遊んだりして、愛し合っていた。

 けれどその人間は、その妖怪のことが、突然見えなくなる。

 妖怪側は愛しているが、その声は彼には届かない。

 それで、その想いを断ち切ることができず、結局彼は吹っ切れてある行動をとることになると。これ以上は言えませんが。

 

 彼ら二人と関わっていく中で夏目くんと、それを見ている我々「視聴者」は、こう気づかされるわけです。

 

 見えることも見えないことも見えなくなることも、自分の都合にはならない。すなわち、俺Tueee主人公みたいに、都合の良いことなんて起こんないから、起こったことを受け入れるしかないが、自分の気持ちに正直に生きることはできる。

 

 今回のそれは、「恋愛」だったってことですね。

 

 演出としては、ラストに無数の光が出るところがありまして、「夏目友人帳」らしい温もり溢れるものがありまして、グッときてしまいました。

 まあ見たまんまの面白さなんでね、観て頂ければ分かると思います。

 非常に美しかったですし、演出含めて僕の中では一番好きです。

 

 

 シナリオ面の話でかなり長くなってしまいましたが、前述した通り、特殊な体質に悩まされていて、人と妖、どちらにも煩わしさを感じてきた夏目くんが、心身的に育っていくというのがこの作品の主軸であり、その描写というのが自然と感情移入出来る振りと構成になっていて、心の琴線にくるものがあると思ってます。

 

 長く続く作品なんで回収されてない伏線とかもありますが、そういうのはあんま気にしなくて良いです。その場のキャラが発する、メッセージ性くみ取るだけで十分面白い作品なので。

 

 

 

 

 

 続いてはキャラ。

 

 憎めないキャラクターが多かった印象ですね。

 

 まずは夏目貴志くん。彼が特異な体質なのはさっき言ったんで触れませんが、他人に遠慮しがちで謙虚な性格だけども、他者が誰であろうと困っていたら見過ごせず、そのために無茶をしがちな無鉄砲さといざというときの度胸もある。

 不器用さもありながらも、往年の少年漫画主人公のような熱さもありますね。

 声優は神谷浩史さん。大人びてはいるが男の子らしい芯の強さも備わった声は、キャラによくお似合いです。

 

 にゃんこ先生。今作品のマスコット的存在。普段は招き猫の姿をしているが、本当は「斑」という強力な妖怪であり別の姿がある。ある展開を機に、夏目くんと契約を交わして、彼の用心棒に。酒と饅頭が好き。

 普段はおちゃれけているが、非常に好戦的。

 声優は井上和彦さん。還暦をとっくに越えていらっしゃるレジェンドのお方です。普段のおちゃらけたにゃんこ先生のアフレコから、斑になるときの渋みの効oいた威圧感溢れるアフレコのギャップも見事に演じられていて、極上の一言。

 

 他にも、妖怪ははっきりとは見えないけどもその存在は感じることができる人間の田沼要、妖怪祓いを裏仕事としているん人間の名取周一、夏目くんに協力的な立場をとる中級妖怪コンビ(本名はどちらとも不明)、三篠ヒノエといった妖怪たちも出てきます。

 彼らはある展開をきっかけに、夏目くんの境遇を知る数少ない関係者たちとなり、また彼らとの出会いが物語に色を与え、夏目くんがこの世界に抱く価値観を変えていくことになります。

 

 

 

 

 

 

 続いて最後に、作画と音楽面について。

 

 絵のタッチが2008年放送とは思えないほど、綺麗なタッチで描かれていたように思います。今の時代を考えると粗い絵柄だな~と思う人もいるかもしれませんが、これ以上に粗い絵も同時期の作品にも普通にあると思います。

 

 自然に落ちてる虫の抜け殻の再現だとか、風の表現だとか、スポットライトの表現だとかもよく出来ていたと思います。

 

 音楽面も素晴らしかったですね。EDを歌っていた方はどうやら島唄(奄美群島で歌われる民謡のこと)を習っていたらしく、まるでさざ波の音を聴いているかのような、爽やかながらも温かな雰囲気のある曲調なのが、作品とミックスしていたと思います。

 

 各話ごとに夏目くんがその時に感じたことが、ナレーションで入るオチがほぼ毎回といっていいほどあるんですが、ED自体も静かでで落ち着きのある曲の入り方をするので、それがマッチするタイミングで曲を入れてくる制作陣の方のセンスも良かったと思いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いかがでしたでしょうか。

 

 書くことがなかなかまとまんなくて過去最長の文字数になってしまったのですが、魅力が十分に伝わったのであれば幸いです。

 

 僕は一番面白いと思ったのが一期なので、今回それをご紹介させて頂いたわけですが、続編の感想も聞きたい等の要望がありましたら、コメントで言って頂ければ検討しようと思います。

 

 次回は、来週中に一回くらい更新できればなと思います。

 このブログは初回記事を投稿してから今回に至るまで3日おきのペースで更新してきたのですが、書くネタがさすがにちょっと思いつかないのと、溜めてるアニメがあるので、しばらくお時間頂くことになります。

 

 あと、実は僕Twitterをやっていまして、下記のアカウントの方でブログの次回更新時期をツイートする予定です。気になる方は、ぜひご覧いただければなと思います。

 

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

f:id:Xexiow06375:20210827185653p:plain

 

https://twitter.com/Xexiow57